
現在我がシロッコは走行距離が98000を越えており、なおかつ今年の10月には車検もあることから、そろそろ次の愛車を検討しようかと考えています。なので、水木金と久々の3連休であったにもかかわらず特に予定もなかったことから、一昨日はルノーへ、今日はマツダへと行ってきました。お目当てはメガーヌRSとマツダ3です。どちらも以前から気になっていた車種なので、忘備録も兼ねてその感想を記しておきたいと思います。
●メガーヌRS
ゴルフGTI に乗っていた頃からこのモデルにはとても興味がありました。また、シロッコと似たプロファイルでありながら、片やデビュー以来絶賛され続け、片や市場からすぐに忘れ去られたという境遇の違いから、「どこにそれほどの差があるのだろう?」と常々疑問に思っていました。今回はその辺の理由・原因を探る目的もあったのですが、自分なりの結論は得られた気がします。
まずエクステリアは画像で見るより実物の方が凝縮感があって数段格好良いです。特にボディカラーがホワイトの場合は各種ブラックのパーツとの相乗効果でスポーティさが強調されます。目立ちたいならオレンジ、渋くいきたいならグリチタニウムですかね。ホワイトにはシルバーのラメも含まれているので、近くで見ると綺麗です。その他の造形に関する詳細は省くとして、特に満足できるのはディフューザーです。効果が無さそうな飾り物を付けた車が多い昨今において、このモデルは排気経路まで含めて正しくデザインされており、「本物」であることを実感させてくれます。
インテリアに関しては、画像で見る限りチープだと予想していたのですが、実物はそれほどでもありませんでした。ただ、それ以上でもありませんでした。「悪くはない」という感じですかね。何か一つ挙げるなら、シートは確かに良質だったと思います。
最後に本命の走りについてですが、これは事前に見たり聞いたりしていた通りで、今まで運転したFF車の中では最高でした。4コントロールの恩恵は大きく、たとえ街中の交差点でも気持ちよく曲がってくれます。あまりにスイスイと曲がるので、旋回中にアクセルを踏み込んで限界を試してみたくもなります。走行モードに関しては、私のような街乗り+山道程度であれば「ニュートラル」だけで充分であり、「スポーツ」や「レース」はサーキットに持ち込まない限り必要ないかもしれません。そもそも絶対的な速さを求めるならシビック・タイプRなどを選べばよいわけで、メガーヌの魅力は速さだけでなく、そこに快適さが加わることにあると私は考えています。それを踏まえると、メガーヌはニュートラルモードだけで満足できる仕上がりになっていると言えるでしょう。エンジンやトランスミッションの味付けに関しても同様で、とてもパワフルなわりにジェントルでもあります。ゴルフGTI も5・6・7と次第に洗練されていったように、スポーティなモデルといえど、現代では荒々しいだけのものは好まれないようです。中途半端と言われればそうかもしれませんが、私にとってはそれが「最適」なので問題はありません。総合的に評価すると、メガーヌRSはFF車として全てが高次元で纏められたベストな1台となります。
●マツダ3
アクセラ改めマツダ3は本日から販売が開始されました。それもあってか、さっそく試乗の申し込みが多かったらしく、私がディーラーを訪れた夕方頃には営業の人の説明もこなれた感じになっていました。ただし、私が気になっていたスカイアクティブXは10月から販売されるということもあり、今回はエクステリア・インテリアの確認がメインとなりました(一応ファストバックの15Sとやらには試乗しました。まあまあ良かった、ということにしておきたいと思います)。
まずエクステリアですが、なんといってもネットの画像や動画で見るよりずっとシャープかつタイトに見えることに驚かされました。車高も低く見えるし、リアも無駄なく整えられた感じで、事前に危惧していたようなダルな雰囲気は全くありません。やはり車のデザインは実物を見てから語るべきですね。これにアルファロメオのエンブレムでも付いていれば世界中から「さすが!」と評されたでしょうし、こんな優れたスタイルの車が国産メーカーの中から出てきたことに感動すら覚えました。ヘッドライト周りやボディサイドの曲面など、ディティールを探れば実は複雑な構成もあるのだと理解できますが、なにしろ全体的な印象がシンプルなゆえに飽きが来にくいでしょうし、どのボディカラーを選んでも失敗は無いと思われます。一目惚れで買う人が出てきても不思議ではない、国産車としては珍しいモデルですね。
インテリアも、このクラスでは例外的なくらい高い品質で造られています。各部の素材や造形も、スイッチ類の大きさや場所・節度感も、手で触れられる全ての箇所に神経が行き届いてる感じがします(グローブボックスの開き方だけはちょっと安っぽかったですが)。そもそも、国産大衆車のインテリアは、その殆どがデザインに統一性が無く雑然としており、そういう点からゴルフ7よりも下に評価されることが多いです。しかし、そのゴルフ7の内装も正直質感が高いだけでデザイン自体は事務的な雰囲気が強いと言えます。その点、マツダ3の内装が面白いのは、デザイン部門の「これ良いでしょう?」というメッセージが如実に、そして高い品質で表現されているところにあり、ユーザーは遠慮なく「好き」「嫌い」で選ぶことができます。無難さとは無縁の個性を確立しようとする試みは評価すべきであり、それが成功すれば今後の世界的な競争の中でも長く生き残れることができるでしょう。ちょっと概念的な話になりましたが、とりあえずエクステリアもインテリアも予想以上に素晴らしいものでした。
以上が今回の2台に対する私のインプレッションになります。どちらの車も以前から次期愛車候補の中で上位に付けており、それは試乗した後でも変わりませんでした。引き続きその動向には注視していきたいと思っています。
ただ、今回の試乗では他にもう一つ実感したことがありました。それが最初に述べた「メガーヌとシロッコには何の違いがあるのか」ということです。初めは車種による違いとして認識していたのですが、いろいろ考えた結果、それはメーカーによる考え方の違いなのだと結論付けました。少々長くなってきた(あと久しぶりにブログを書いたので疲れてきた・・・)ので、次回はその点について述べてみたいと思います。
Posted at 2019/05/25 03:33:34 | |
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