
本日は特に用事もなく暇だったので、スバル・フォレスター、ミニ・5ドア、BMW・1シリーズの試乗に行ってきました。どれもしっかり造り込まれていて品質的には良かったのですが、そこで得られたフィーリングに関しては結構予想外のものだったので、その辺について記してみたいと思います。
■スバル・フォレスター
今回試乗したのはアドバンスでした。本当は2.5Lを積んだプレミアムに興味があったのですが、そもそも本格的なSUVというものを運転したことがなかったし、後日プレミアムを試乗する際の比較基準になるだろうと思ってアドバンスに乗ってきました。結論としては「こんなにも運転しやすいものなのか!」と甚く感動した次第であります。前後左右ともにグラスエリアが広いため見晴らしが良く、ボンネットも丸見えで車幅感覚が掴みやすいので、久しぶりに大きめな車体を扱うということで当初抱いていた不安も、乗ってすぐに雲散霧消していきました。インテリアに関しては、以前インプレッサに試乗していたことから特に目新しい印象は受けませんでしたが、煩雑に見えるモニター・メーター類もそれぞれが視認性に優れているため、いざオーナーになればあれこれ弄れる楽しみがあるのではと思いました。ドライブフィールについては、スペックから予想していたとおり良い意味でのんびりとしたもので、エンジンとモーターの連携、ステアリングの応答性、足回りの動き方など、全てが穏やかで快適に感じられました。これなら、休日にふと思い立って長距離ドライブに出る、なんていうのもありでしょうね。フォレスターと言えばターボの有り余るパワーでガンガン走るイメージがありましたし、確かにそういう仕様にも魅力を感じるのですが、必要十分なパワーを使いこなす感じでじっくり楽しむのも、また良いのかもしれません。
フォレスターに関しては、その他にも魅力的な点が二つありました。一つ目は、あれこれオプションを付けても合計金額がそこまで高くならないこと(他メーカーの同クラスのSUVに比べたらかなり安いはず)。もう一つは、STI関連の純正パーツ等が後からでも装着できることです。購入時に希望のパーツを全部付けておくのも良いですが、一月に一個ずつパーツを付け足していったりするのも、変化が楽しめて面白いでしょう。運動性能の高さに快楽を求めるのではなく、のんびり・ゆったりと長く車と付き合うことに味わいを求めるなら、このフォレスターは素晴らしい相棒になるのではないかと思います。
ちなみに、この情報は信じるも信じないも自由ですが、スバルは将来的に水平対向エンジンを止める可能性があるそうです。AWDは絶対に堅持していく一方、エンジンのタイプには拘らないというのが本社の方針だそうで、ボクサーエンジンを搭載するモデルは数年後くらいから徐々に減っていくようです。今までのスバル車に魅力を感じている人は、早めに乗っておいた方がいいかもしれませんね。
■BMW・1シリーズ / ミニ・5ドア
午前中にフォレスターの試乗を終えた後、昼食を取ってからミニのディーラーに行きました。本当はクーパーSに乗りたかったのですが、生憎SDしかなかったので、とりあえずボディのサイズ感と、所謂ゴーカートフィーリングの確認という意味で試乗してみました。しかし、これが全くの予想外で、ステアフィールも車体の挙動もやけに重厚感があり、よく言えば一個の塊としての凝縮感がある、悪く言えば「これのどこがゴーカートなの?」という感じでした。後から考えてみれば、モードがGREENになっていたせいかもしれません。この辺に関しては、次回クーパーSをモード確認した上で試乗してから、正しい判断を下したいと思っています。
エクステリアはやはり唯一無二の魅力がありますし、インテリア(主にナビ関係)も事前に思っていたほどチープではなく、概ね満足できました。なにより、コンパクトな車体が街乗りでは特に有効であり、よく指摘される前方視界の狭さも、逆に運転に集中させるという意味では良いような気がします。結論として、ミニに対する評価は保留することにしました。とりあえずはクーパーSを試してから、ということになりますね。
ただ、今回問題だったのは、この後にBMWのディーラーへ行って118i に試乗してしまったことにあります。それというのも、この118i の挙動こそが、まさに自分がイメージしていた通りの「ゴーカートフィーリング」だったからです。より正確に言えば、足回りの動きはゴーカートというより断然しなやかであり、乗り心地に関して硬さを感じる部分は殆どありませんでした。しかし、それでも回頭性が非常に高く、3気筒エンジンによる軽快感も加味して評価すれば、あのメガーヌRSよりも楽しいと言えるほどでした。ミニに対して期待していたものが、あまり期待していなかったBMWの118i で得られたという事実・・・。これが、タイトルにある「混乱」の原因になっています。
元来、私が1シリーズに求めているのは飽くまでもディーゼルエンジンを搭載したモデルであり、A200dのような豊かなトルク感と、しっとりとした乗り心地がBMWで味わえたらいいな、ということでした。もうすぐ118d が日本に導入されるので、すぐに試乗するつもりではいるのですが、たとえそれでA200d と同じようなフィーリングが得られたとしても、果たして118i と同じくらい楽しいと言えるのかどうか。また、近いうちにクーパーSにも試乗するつもりですが、そこで真のゴーカートフィーリングを触れられたとしても、それは118i ほどに軽快感があるものなのかどうか。全て自分で体感して納得しない限り、この混乱が治まることはないでしょう。まあ、いざとなればフォレスターという安息の地を選べば良いわけですから、もうしばらくは色々悶々と考えてみたいと思います。
Posted at 2020/02/02 05:01:54 | |
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