
先週の土曜日に仕事が終わって車に乗り込んだところ、水温の警告ランプが点きっぱなしになったので、JAFを呼んで自宅まで運んでもらいました。そもそも、最近はオイルランプも点いたり消えたりしていたし、またエンジンからも異音がしていた(知人からディーゼルのようだと指摘されていた)ので、いずれディーラーに持っていくつもりだったのですが、さすがにここまでトラブルが同時多発的に起きるのはマズいと思ったので、翌日ディーラーに電話して、すぐに入庫・点検をしてもらいました。そして昨日に処置が終わったとの報告を受けたので、今日は車を受け取りに行ったのですが、オイルと水温のトラブルに関しては経年劣化に起因したものであり、まあ仕方がないかと納得せざるをえませんでした。問題なのは異音の方で、こちらはスーパーチャージャー関連の部品が一部破損していることから発生しているものであり、本格的に修理するとなるとかなりの金額になるので、今回は応急処置的なことしかしていません。タイミングベルトも傷んできているようなので、これからの維持メンテ代を考えると、シロッコとはもうお別れの時が近づいていると言えるでしょう。来年10月の車検までに次の車を選ぶつもりでいたのですが、すこし予定を早める必要がありそうです。
そういったわけで、最近もいくつか試乗に行ってみたのですが、その感想を手短に記しておきたいと思います。
●MINI・クーパーS
先日クーパーSDに試乗した際にあまり納得がいかなかったので、今回は事前にデータを調べてから臨もうと思って色々調べてみたところ、あることに気が付きました。それは、私のシロッコ(1.4TSI )と現行クーパーS・SDは車重がほぼ同じだということです。つまり、毎日シロッコに乗っている私がクーパーSに乗り換えたところで、ボディの挙動から軽快感が得られるわけがなく、むしろ同じ質量がより小さな体積に凝縮されているのですから、重厚感さえ覚えるのも当然だということです。であるならば、クーパーSに期待すべき点は何なのか。それは、その重さを吹き飛ばすくらいのエンジンの力強さということになります。
そういった視点でもって先日試乗をしてみたのですが、果たして結果は大満足でした。やはり馬力は高いに越したことはないですね。以前乗っていたゴルフ5GTIのように加減速が自由自在で、街中の何気ない運転でも楽しさを感じました。私がコースを間違えたせいで距離が短くなってしまったのですが、久しぶりにもっと乗っていたいと思えるモデルでした。
敢えて言えば、MINIは「ゴーカートフィーリング」という表現を使うのを止めた方がいいのかもしれません。すごくキャッチーで印象が良いのは間違いないですが、実際の商品の性質とは少しかけ離れていると思います。一昨年にスイフトスポーツを試乗したのですが、車重がとても軽いわりに足回りがしっかりしていて、それこそ大きなゴーカートのようで面白かったです。しかし、現在のMINIは商品開発の主眼として「軽量化」を意識しているようには見えません。大型化・重厚化・高級化したボディにパワフルなエンジンを積んで強引に走るというテイストは、ひらひら曲がるゴーカートというよりグリグリ曲がるスポーツカー的だと言えるでしょう。私としてはそちらの方に魅力を感じるので、実際に体験したクーパーSは理想的な存在だと思いました。問題はオプションも含めた総額ですね。新車で500万近くになるなら他の選択肢も・・・と考えてしまいます。MINIを選ぶ場合はまず「これが好き!」という感情が無いと手を出してはいけないのかもしれません。
●メガーヌGT
RSは2回試乗したことがあるので、GTの試乗にも行ってみました。旋回性の良さはRSと同じながら、エンジンパワーもボディサイズも乗り心地も適度な感じで非常に好感が持てました。専用色のブルーが選べるのも良いですね。少し気になったのは、低速時の足回りとEDC のマナーです。若干雑味があります。試乗しているときは何とも思っていなかったのですが、後日シビック・ハッチバックに試乗してみたら、その違いが明確にわかってしまいました。
●シビック・ハッチバック
今まで全く見向きもしなかったのですが、マニュアルでもエンストしない機能があるということを知って俄然興味が湧いてきたのがこのモデルでした。結局試乗できたのはCVTの方でしたが、それでも素性の良さは充分に味わえたと思います。ディーラーの人も暇だったらしく、勧められて近くの峠道を走ったのですが、ステアフィールも足回りの動きもCVTの特性も、全てに無駄がなく的確に反応してくれる感じが驚きでした。見た目が洗練されているのに挙動が妙に荒っぽいのがメガーヌGTなら、見た目が玩具っぽいのに挙動が妙に上質なのがシビック・ハッチバックであると言えるでしょう。インテリアの造形や質感に関しては、国産で同クラスのマツダ3やインプレッサに比べても一段劣るのは否めませんが、走りに集中しやすいデザインであるとフォローしても許されるレベルではあります。そもそもシビックの立ち位置的に華やかである必要はないですからね。本音を言えばもう少し馬力が欲しいところではありますが、そこはアフターパーツが豊富にあるので、どうにでも解決できると思います。とにかくここ最近では最も「意外」な一台でした。
●ティグアンTDI 4MOTION
代車で借りたのですが、やはりSUVは運転しやすいですね。あまりに快適なのですぐに眠たくなってしまいます。扱い慣れたVW車なので違和感なく運転できましたが、車格に対して若干アンダーパワーに感じられたのと、全ての挙動にギクシャク感が出ているように見受けられました。はっきり言えば、ゴルフほど洗練されていないということですね。SUVで選ぶなら、見た目の格好良さ以外ではフォレスターの方が操作感も身のこなしもスムーズで良いと思いました。
総括すると
エンジンの元気度は クーパーS > メガーヌGT > シビック
旋回性能の高さは メガーヌGT > シビック > クーパーS
運転する楽しさは クーパーS > シビック = メガーヌGT
といった感じでしょうか。もちろん、たった1回の試乗でその車のすべてを把握・理解できるわけではないですし、その日の気分や体調によっても感じ方が変わるでしょうから断定はできないのですが、現在の私の認識としてはこういう順番になります。今後は、ここにBMWの118d やその他の車がどのように絡んでくるのか、楽しみに待ちたいところです。もっとも、コロナの問題が解決しないと何にも進展しないのでしょうけどね・・・。
Posted at 2020/04/17 23:23:14 | |
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