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2007年03月13日 イイね!

コスモの思い出

コスモの思い出■2004年6月
ユーノスコスモと過ごした日々は波乱に満ちたものでした。まず納車した次の日に仕事でお客さんの家に行ったとき、いきなりエンストして焦ったのを憶えています。どうやってもエンジンが完全に始動しなかったので、とりあえず中古車屋のオヤジに携帯で聞いてみると「アクセルを踏みながらキーを捻れば回り始めるよ」と言われ、その通りにしたら実際に動いたものの、「これはとんでもないものを買ってしまった」と不安を抱くことになりました。
■2004年7月
それから程なくして、今度はラジエターのパイプが破損しました。腹が立った私は中古車屋にパイプとラジエターそのものを無料で交換させたのですが、コスモ用の新品パーツが殆ど残っていないことを知って愕然としました。中古車屋を信用しなくなったのもこの頃からでした。
■2004年8月
エンジンルームから耳を劈くような異音が発生するようになりました。「まるでアペックスシール無しでローターが回っているような音」と言えば、その酷さが解っていただけるでしょうか。後にこの異音は排気系のパイプが破損していたために起きていたことが判明するのですが、ハウジングが傷むと思い込んでいた私はすぐに乗るのを止めました。
■2004年9月
いずれエンジンをオーバーホールするつもりだった私は、やむを得ずその計画を前倒しすることにしました。そこで、作業してくれる店を探し始めたのですが、
マツダのディーラー「オーバーホールは無理ですね。リビルド積んで150万です」
某ロータリーショップ「きちんと直すとなると最低80万はかかります。部品は中古ですが…」
中古車屋「オーバーホールなんて40万でバッチリっすよ」
予算の限界があった私は某ショップに依頼することにしました。そして、中古車屋には二度と連絡しませんでした。今にして思えば、私はきっと騙されていたんでしょうね。もし再び中古車を買う機会があれば、この時のことを教訓にしたいと思います。ちなみに、某ショップは交渉の結果80万で引き受けてくれました(この金額が妥当かどうかは今も深く考えないようにしています)。
■2004年10月・11月
入院中。
■2004年12月
遂に復活。購入してから5ヶ月も過ぎて初めて本来の滑らかなフィーリング・力強い加速を味わうことができました。しかし、そんな感激も束の間、当月末日には不届き者のせいで左のリヤフェンダーが激しく損傷してしまい、マツダのディーラーへ板金に出すことになりました。その時の見積もりは23万で、高すぎると思った私がディーラーの人に内訳を聞いてみると、「サイドスカートが10万もするんですよ…」。私はショップの人にお願いして格安で色違いのスカートを譲ってもらうと、ディーラーで塗装と取り付けをお願いしました。
■2005年1月
美しい形に戻ったコスモは存分に活躍してくれました。が、雪が10cmくらい積もった日に、私の運転ミス(というより車線選択ミス)により雪中で身動きが取れなくなるハプニングが起きました。チェーンを巻いた車ばかりの中で、カウンターを当てつつしどろもどろになって進む私のコスモは、さぞかし異様だったことでしょう。何とか前に進んでいたのですが、最後には路肩の雪に嵌ってしまいました。JAFFにお世話になったのも、この日が初めてでした。
■2005年2月~2006年2月
この1年間は比較的穏やかな日々を送れたと思います。会社の先輩や同僚と峠へ行ったり、深夜の幹線道路でゼロヨンまがいのことをして遊んだり、のんびり遠出したりと、ごく普通に楽しむことができました。パーツに関してはホイール・ブレーキパッド・ダイナモ・ワイパー・バッテリーなどを交換しました。オイルもきちんと3000km毎に入れ替え、洗車も月6回くらいのペースで通っていました。この頃は本当に充実していましたね。
ただ、その間でも全くトラブルが無いわけではありませんでした。中でも、時々起こるエンジンストールと、センサーの異常によるオーバーヒートの警告ランプ点灯は恒常的に続きました。前者はアイドリング時の回転数を若干上げることで対処していたものの、温間始動時にエンジンがストールするという現象は結局最後まで消えることがなく、後者は時間とお金の問題により放置していました。当時の私はトラブルに慣れてしまったせいか、そういう状況すら楽しむことができました。日常生活上不便に思うことや実際役に立たないことも多々ありましたが、それもあまり気になりませんでした。恥ずかしながら「特殊な車を所有しているんだ」という妙な自負が、満足感に大きく寄与していたと言えるでしょう。その有様は、初めてスポーツカーを手に入れたティーンエイジャーのようであったかもしれません。当時のことはきっとこれからも忘れないでしょうね。
■2006年3月
ショップでオイルを交換する際に車検の金額を適当に見積もってもらうと、30~40万くらいになりそうだと言われました。何故そんなにかかるのか聞いてみると、謎の液漏れ(後にパワステポンプの破損と判明)とリヤの足回りの経年劣化を修理するためだ、とのことでした。後日マツダのディーラーでも見てもらったのですが、やはり同じくらいの金額を提示されたので、私はコスモを諦めて次の車を考えるようになりました。いずれタービンのオーバーホールも必要だったし、ミッションもいつ壊れるかわからない状態で、これ以上の過剰な出費は不可能だと思ったからです。私はコスモに関しては現状維持を決めました。そして、4月から長い試乗行脚を始めるのでした。


こうして振り返ってみると、本当にトラブルだらけのカーライフだったと言えるでしょう。しかし、月並みな言い方ですが、コスモとの生活は本当に良い思い出でした。他では得がたい経験ができたことは、これから車を選ぶ際に一つの指針なるはずです。私にとってユーノスコスモとは、不完全なまま実現された夢であり、愛すべき反面教師でもありました。先行きが不透明な自動車業界ですが、いつかまたこのような車に出会えることを心から願いたいと思います。
ところで、私は最後までコスモにオーディオを付けませんでした。最初は付ける気でいたし、実際にその機会も度々あったのですが、結局実行することはありませんでした。何故なら、今や絶滅種となった3ローターの音を耳に焼き付けておきたかったからです。もちろん周囲から不満の声もかなり挙がりましたが、敢えてそれらを無視しました。何のためにオーバーホールまでしてエンジンを復活させたのか、その意味だけは最後まで守りたかったのです。晴れの日も雨の日も、好調のときも不調のときも、私はずっとエンジンの音だけを聞き続けてきました。だから、いつでも思い出せるのです。あのモーターのように滑らかなフィーリングと、豪快かつ繊細な3ローターの咆哮を…。それは、私がこの2年間で得たものの中でも、最も大きな宝物でした。
Posted at 2007/03/14 01:52:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記 | 日記
2007年03月12日 イイね!

ナンバープレートが付けられません…

2006年のパリサロンで公開された「アルファ8C・コンペティツィオーネ」が、全世界500台限定販売を前提にジュネーブ・モーターショウでも出展されました。古典的ながらも新鮮なスタイルと、あのSZ以来のFRモデルの復活に、まずは拍手を贈りたいと思います。
確かに今回の8Cが特別なモデルであることは間違いないですが、デザインの点でも駆動方式の点でも、このモデルがアルファロメオにとっての分岐点になるかと思われます。それというのも、近い将来に生産されるであろうアルファ初のSUVモデルや、147より一回り小型のモデル(フィアット・グランデプントがベース)などは、少なくとも企画段階ではこの8Cと同じフェイスが採用されているからです。また、166の後継車にはマセラティ・クアトロポルテのシャシーが流用されることが決定していることから、後輪駆動になる可能性が極めて高いと言えます。FFモデルですらシャープなハンドリングを売りにしているアルファロメオが本気でFRモデルを造り始めるとしたら…あらぬ妄想でウズウズしてしまいますね。いつの日か、再びSZのようなモデルが造られることを期待したいところです。
Posted at 2007/03/24 01:33:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2007年03月11日 イイね!

理性で駆る狂気

ジュネーブ・モーターショウで公開された「ガヤルド・スーパーレジェーラ」が3月16日から販売されるそうです。ボディ各部にカーボンパーツを多用し、車重を1330kgまでシェイプアップしたこのガヤルドは、チューニングされた5L/V10エンジンにより530psを発揮し、0-100km/h加速を僅か3.8秒でこなすそうです。透明で内部が見えるエンジンフードも趣があって良いですが、多層フィンの繊細な造りや如何にも精密機械然とした幾何学的な面構成が、良い意味でアウディの血を感じさせます。ここまでくると、もはや工芸品と言っても差し支えないでしょう。
先日、あるサイトで「LP640 vs GTI」という動画を見ました。それはムルシエラゴとGTIでストレートでの加速勝負をさせようという内容なのですが、結果は当然ながらムルシエラゴが圧倒的な勝利を収めます。その比較は、素人のマラソンランナー対オリンピックレベルの短距離走者、といった感じでしょうか。GTIでアクセルを全開にした時でも、こちらの気合が足りなければ寒気を感じてしまうのに、その倍くらいの速さで加速するムルシエラゴは一体どんな感覚をもたらしてくれるのか、全く想像もできません。脆弱な理性などは簡単に吹き飛ばされるでしょうし、単なる蛮勇だけでは悲惨な結果を招くことになるでしょう。おそらく、人間という生き物には自らの手に余る物を造りたがる習性があるのだと思います。特に、最近のランボルギーニの各モデルを見ていると、そんな気がしてなりません。それを愚かなことだと思うか、それとも魅力的だと感じるかどうか…。こういう車に一度も乗ったことがない私としては、正直絶大なる魅力しか感じないのですけどね。
Posted at 2007/03/21 02:15:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2007年03月10日 イイね!

いなせな小舟

最近気になるメーカーが一つあります。それはイタリアの老舗、ランチアです。ランチアに関して、私はストラトスや037、デルタS4などのコンペティションモデルくらいしか知らなかったのですが、数年前に現行イプシロンがデビューした頃から量産車メーカーとしても注目するようになりました。そして、現在最も興味を抱いているのがフルビア・クーペの復活です。2003年のフランクフルト・モーターショウで展示された新生フルビアは、小柄なボディサイズながらクラシカルかつキュートな装いをしていて、非常に所有欲が掻き立てられたものでした。この新生フルビアの生産についてはどうやら今年中に何らかのアナウンスがあるらしく、弥が上にも期待が高まります(クーペではなくカブリオレの「フルヴィエッタCC」になるという噂も…)。ランチアには是非とも前向きに検討して頂きたいところです。
最近は其処彼処でフィアットの復調が報告されていますが、それに伴ってイタリアの自動車業界全体が何か勢いを得ているようにも見受けられます。フェラーリやマセラティといった天上界のメーカーだけでなく、本家フィアットやランチアなどの量産メーカーが活力を発揮してくれるのはとても有難いことだと思います。日頃イタリア車とは全く縁が無い生活をしている私ですが、もしフルビアが実際に生産・販売されることになれば、遠くのディーラーであっても必ず試乗に行くつもりです。できれば、新型デルタももう少しシャープなデザインにしてくれたら好きになれるのですけどねぇ…。いずれにしろ、もう暫くはランチアからの情報に耳を傾けていたいと思います。
Posted at 2007/03/19 03:07:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2007年03月09日 イイね!

その渋さ、PRICELESS

先日開催されたジュネーブ・モーターショウで、ジャガーが2008年型のXJを公開しました。今回は内外装のデザイン変更を主な目的としていて、機関部には手が加えられていないようです。今やドイツ御三家にかなり水をあけられた感のあるジャガーですが、クラフトマンシップを重視するという独自の価値観はこれからも維持し続けてほしいものですね。
ジャガー・XJと言えば、先代のX300(X308)などはとてもシックでお洒落なモデルだったと思います。肩で風を切るような派手な佇まいのEクラスや5シリーズに比べて、XJは一見地味なようでもありますが、実は一番ワイド&ローでした。また内装に関しても、オフィスのようにクリーンで整然としたドイツ車に対して、ジャガーの場合はどこか有機的で温もりのあるデザインになっています。天然素材の多用はクラシカルで落ち着いた雰囲気を醸し出し、あたかもリビングにいるような安らぎを与えてくれる…と思います(実際に室内に入ったことがないので断定できませんが)。「優雅さ」を主眼に据えて比較するならば、XJはEクラスや5シリーズを相手にしても何ら引けを取ることがないと言えるでしょう。
コスモを購入する直前頃に私が一番憧れていたメーカーはアウディとジャガーでした。アウディに関してはもはや憧れというより現実的な選択肢の一つとなりましたが、ジャガー(XJ)はやはり今でも綺羅星のような存在だったりします。今日も会社からの帰り道でSOVEREIGNを見かけたときには、思わず陶然となりかけてしまいましたからねぇ…。今は巨大チョロQとも言うべきGTIが面白くて仕方が無いのですが、いつの日か上品な車に乗りたくなったときには真面目に検討してみたい(できれば良いな)と思います。
Posted at 2007/03/18 04:54:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

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「カシオーク、最終章 http://cvw.jp/b/241312/48217041/
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