最近、Youtubeで長渕剛さん主演の
「しゃぼん玉」の最終回の名シーンを何度となく観ています。
1991年10月~12月期のフジテレビ系木曜劇場で放映されたドラマ「しゃぼん玉」。
新都庁が完成して間もない、東京・西新宿が舞台のこのドラマは、当時ドラマ「とんぼ」(TBS系)の高視聴率で、歌手として俳優としてカリスマ的な人気を博していた長渕剛さんが原案・主演を手がけました。
西新宿で小さな診療所を切り盛りする医者・ポーこと矢島鉄平は、彼の地に暮らしている人たちを診療する傍ら、弱者に愛情を注ぎ、金や権力で解決することを嫌うまっすぐな性格の持ち主。
彼は、最愛の妻を若くして亡くして以来、本気で女性を愛することが出来なくなっていましたが、弟分で元チンピラでのちに足を洗い、ポーの身の回りの世話をするヤスこと安田や、小さな自動車整備工場で整備工として働くサブこと中村、彼らとつるんでいる消費者金融会社勤務のジョージこと平野、巡査でヤマさんこと山崎、ポーに積極的にアプローチし続けるも、後にサブと結婚するゆかりら仲間たちや、西新宿で暮らす弱者の人たちに慕われてました。
(お金のない海外からの留学生や、フィリピン人ホステスの診療費を肩代わりしたり、ホームレスにビタミン剤をただで分けてあげたり、お年寄りや彼の地で働く人たちの良き相談相手にもなってました。)
そんな中、ポーたちの暮らす西新宿に「西新宿再開発計画」が持ち上がり、滝口地所(ヤクザの銀龍会)による卑劣な地上げが横行しだし、程なくサブが働く自動車整備工場も標的になり、執拗な地上げ工作、取り立てに追い詰められた社長が自殺してしまいます。(その後、勤め先の整備工場が倒産して失業したサブは、ポーの口利きでラーメン屋さんに転職。)
やがて、ポーの診療所が入る雑居ビルも標的となっていき、その抗争のさなかで、ポーの親代わりとなってたオヤジさんこと辻岩男が抗争に巻き込まれ亡くなります。
その地上げ工作には、外資系証券会社・バーリントンと契約していたフリーランスの証券ディーラー・朝倉が関わっていました。
朝倉は、仕事が出来て上司や部下からの信望も厚い反面、目的のためなら手段を選ばない冷酷非情さを併せ持つ男で、ポーとは正反対のキャラ故に反目し合うも、やがて友情が芽生えるのですが、彼もまた、地上げ抗争の渦に巻き込まれ、人生が変わっていくのでした。
最終的に、この再開発計画には、とある大物政治家が黒幕として関わっていたことを知ったポーが、仲間たちと弱者を守るべく、ボロボロになりながらも「権力」に立ち向かうのですが、彼のこの生き様を観て、今の時代をある意味予言していたというか、拝金主義権力主義、もっと言うと「勝ち組負け組」を生み出そうとしていた、1990~2000年代の日本に対して、本当の社会のあり方、日本人の本来のあるべき姿を、伝えようとしてたのかなと、今になって再確認した次第です。
昨今のニュースや世の中を見ると、余計に感じます。
皆さんはどう思いますか?
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Posted at
2019/10/04 23:33:31