昨日、ネットを徘徊してたら、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
日産のコンパクトハイトワゴン・キューブが、今年末を以て製造・販売を終えるとのこと。
次期モデルの開発は無く、1998年の初代デビューから実に21年、3代にわたってのモデルライフを終えることになる見通しです。
キューブというと、身近に乗ってた人が一杯いたのもあり、ある意味、思い入れがあります。
なかでも初代は、遠縁の絶縁した親類の兄貴の元嫁(その当時は、まだラブラブだった。)が、AE101レビンのSJの黒から、当時出たばかりのキューブの最上級タイプXの赤に乗ってました。
俳優の河相我聞さんとTV司会者の草野仁氏が出演したCF「アソブ、ハコブ、キューブ」のキャッチコピーが妙に印象的で、件の赤のキューブを初めて目にしたときは、凄くシンプルな造形ながら、内装は、ステアリングがR33やY33グラツーと同様の革巻きステアリングとブラック内装で、かなり渋く決めて、室内のスペースの広さに感銘を受けました。
当時、人気車種だったK11マーチをベースに、会社始まって以来の経営危機に瀕してた日産が起死回生の切り札として、1998年の1月にデビュー。
自動車雑誌の評価は、当時あまり芳しいモノではなかったけど、蓋を開ければ、周囲の予想を超えるメガヒット車種になり、K11マーチと共に、日産の屋台骨を文字通り支えました。
そして2003年、大ヒットした初代から2代目にFMC。
前年登場した、K12マーチをベースに、「カドマルの四角」を具体化したボディデザインを採用。
助手席側のリアウインドの形状が、縦列駐車や、運転時の斜め後ろの死角を減らすために、助手席側リアウインドが、リアドアガラスとつながる形状になっていたり、リアドアが横開き式になるなど、愛嬌あるデザインながら使い勝手も徹底的に追究。
室内も、初代の弱点だったパッケージングを大きく見直し、当時日産が推し進めていた「モダンインテリア」路線を採用し、ソファーのようなかけ心地のシートや、遊び心溢れながらも使い勝手に優れた収納類や、ボディカラーに合わせて自由に選べるインテリアカラーなどなど、オシャレと自分らしさをセンスを大切にする若い世代の支持を集めて、これまた大ヒット。
3列シートを採用したキュービックもラインナップされ、ユーザー層の拡大に成功しました。
その後、2008年に、3代目がデビュー。
「脱・競争」「癒やし」をテーマに、デザインはキープコンセプトながらも、バスタブや日本家屋からヒントを得たインテリアデザインで、独自の世界観を醸し出すも、ここ数年は、各社がスライドドアのコンパクトハイトワゴンに参入したり、各社が軽自動車の超ハイトワゴン市場に次々と参入し、激しい競争に晒されました。
中でも、スズキ・ソリオ/三菱・デリカd:2の人気で、勢力図が激変し、主流がスライドドアで広くてシートアレンジメントも豊富で、尚且つ安全性が高く燃費も良くて格好いいコンパクトハイトワゴンに移行。
そして、トヨタもソリオの人気に刺激され、タンク/ルーミー(ダイハツはトール、スバルはジャステイ)を発表し、そちらもヒット車種になり、ライバルに比べて基本設計が古く、自動ブレーキなどの安全デバイスを持たないキューブは、ここ数年、苦戦を強いられていたようです。
決定打になったのは、同じ日産が軽の超ハイトワゴン・デイズルークスを出して、人気車種になったことや、同じコンパクトカーのノートe-Powerの人気の高さで、売れ筋が変わったことかなと思います。
個人的には、面白いコンセプトのクルマだし、所謂ギラギラ系のオラオラ顔が多い最近のクルマの中では、どこか癒されるというか愛嬌があるお顔で好きだったんですが、自動ブレーキなどの安全デバイスや日産自慢のe-Powerを採用出来なかったことが惜しまれます。
何より、最近の主流のスライドドアを採用していないことが、ネックになった感じです。
とは言え、一時代を築き、コンパクトハイトワゴンという新ジャンルを作り上げたことに関しては、大いに評価されるべきだし、ここ数年の日産の情勢を鑑みると厳しい部分が多いけど、再びキューブのようなコンパクトカーが出ることを願うばかりです。
パジェロ、マークX、エスティマ、そしてキューブと一時代を築いたビッグネームが今年に入り、相次いで姿を消しましたが、一つの時代の終わりなんでしょうか。
Posted at 2019/09/03 21:23:15 | |
トラックバック(0) |
クルマ | クルマ