今年に入り、九州のラジオ界は大きな転換点を迎えてますね。
JFL系列のCROSSFMは、ホリエモンこと堀江貴文氏が会長に就任しましたが、その間、様々な変革があり、年明け早々に、月木午前と夕方の帯番組を終了し、後継番組がノンDJの音楽専門プログラムに刷新され、半数以上の番組が音楽専門プログラムになりました。
そうした事から、所謂、CROSSFMのヘビーリスナーが他局に流れて、我が地域のfmfukuokaやLOVEFMに流れたりと、影響も大きいです。
そして、6月になり、fmfukuokaなどと同じJFN系の佐賀県域のFM局であるFM佐賀も番組を改編。
JFNC製作のネット番組を5月末を以て終了させ、番組の半数以上をノンDJの音楽専門プログラムに差し替えとなりました。
個人的には、民間放送全体の問題ですが、やはり広告収入とかの経営的な部分が大きいと思います。
周知の通り、民間放送は企業がスポンサーになって、番組のスポンサードしたり、番組間でスポットCMを流したり、イベントの協賛とかをして、その上がりでTV局やラジオ局が番組を作ったり出来るわけです。
そうした広告収入が途絶えると、放送局にとっては死活問題な訳で、今後、こうした例が増えてくるのかなあとも感じます。
そんな逆風下で、我が地域のJFN系のFM局で、聴取率NO.1のfmfukuokaが先頃、開局55周年55時間特番を敢行。
奥田民生さん、山崎まさよしさん、それに福岡出身の藤原さくらさんが、大濠公園能楽堂で開催した「博多ギターのぼせ」を皮切りに、番組間のシャッフルや、藤井フミヤさんやチャゲさんなど福岡出身のビッグアーティストの特番や、パーソナリティがリスナーのもとに駆けつけて、生放送中に様々な企画に挑戦したり、若者のラジオ離れを食い止めるべく、中高生がラジオ番組に参画した企画などなど、志向を凝らした企画を放送。
開局55周年を機に「聴けば、出会える。動き出す↑」を旗印にして、イメージソングも、福岡を拠点に活動してて、今年、ブレイク間違いなしと言われてるmuque(ムク)が手掛けるなど、大いに盛り上がりました。
こうした、fmfukuokaの総力を結集した特番を開局記念日の6月1日の夕方から3日深夜まで、のべ3日間にわたり、全国ネット番組を挟んで放送しました。
個人的には、開局55周年と言う事で、局としてもかなり力を入れてる印象でしたが、聴取率NO.1のfmfukuokaでさえも、広告収入とかの問題だけで無く、ラジオ離れが進む若い世代に対してのリーチに悪戦苦闘してて、そこに対して苦慮しながらも、福岡の県域FM局として新しい挑戦をし続けたいと言うメッセージを発信してた印象でした。
とりわけ、若い世代に向けての企画では、fmfukuokaの愛智望美アナウンサーら若手中堅アナウンサーが「若い世代のラジオ離れ」の中で「若い世代、中高生の中では、ラジオの聴き方を知らない人もいる。」として危機感を持ったところから始まってて、そうした現状に対して、もっと若い世代、もっと言えば他局からの新規リスナーにfmfukuokaを聴いて貰うべく、悪戦苦闘しながらも「ラジオの楽しさ」を追究し、伝えると言うメッセージを発してたのが印象的でした。
聴取率NO.1で財務状況も堅調な局ですら、今まで通りのやり方からの転換を迫られてる部分が多いなかで、ラジオ離れを食い止めるべくアクションを起こしたあたりは評価出来ると思います。
色々、大変な状況だけど、ラジオ界にはもっと頑張って欲しいなと感じたところです。
Posted at 2025/06/08 11:40:01 | |
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