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2016年01月29日 イイね!

トヨタ、ダイハツを子会社化。そしてスズキとの提携交渉報道に思う。

我が家にスイフトRSがあり、また、かつてトヨタ車に乗ってきた我が家としては、このニュースには驚きです。




(朝日新聞 28日朝刊より)
皆さんもご存知のとおりですが、先日、全国紙の報道によると、トヨタが軽自動車大手ダイハツを完全子会社化し、今日29日にトヨタから正式にアナウンスされたそうです。

これにより、トヨタはダイハツへの出資比率を現在の51.5パーセントから100パーセントに高め、トヨタが苦手としてる新興国市場の小型車開発力の強化を図るとのこと。
そして、国内で落ち込んでるダイハツの軽自動車の売り上げ回復に向けたアクションを起こすのだとか。

加えて、ダイハツのライバル企業で、軽自動車大手のスズキとの提携交渉に入ったとの報道もありました。


まあ、トヨタとダイハツの関係は、みんな周知のとおりだったので、まあ、順当ななりゆきだと思いましたが、スズキとの提携交渉は、まさかという感じでした。

個人的な感想を言わせて貰うと、トヨタとダイハツのつながりがある以上、スズキのトヨタグループ入りは難しいという感じですね。

トヨタとしては、新興国、特に苦戦してるインド市場を押さえたいという思惑があり、小型車、軽自動車のノウハウがあり、いち早くインド市場に進出し、インド政府と合弁の現地法人を作り、現地向けのクルマを開発・販売するだけでなく、現地の雇用を作るなどするなどした結果、市場を開拓して、躍進したスズキのノウハウ、市場を狙う算段なんでしょうが、それ以外のメリットが果たしてあるのかどうか?


おそらくそれほどのメリットはないのではと思いました。

理由は以下のとおり
①スズキとダイハツの商品展開の競合車種が被る。
 ご存知のとおり、スズキとダイハツは長きに渡り軽NO.1の座を争ってきた歴史があり、一説では、「浜松VS大阪・池田」とも呼ばれるほどでした。
 古くはアルトVSミラ、さらに進んでワゴンRVSムーヴ、そしてアルトラパンVSミラココア、最近ではタントVSスペーシア、ハスラーVSキャスト、ミライースVSアルト・・・・といった具合に競合し、ここ最近では、タント、キャスト、ムーヴ、ミライースを擁するダイハツの方が優位に立ってるのが実感ですね。

 このように、競合車種が被ってる会社同士での合併をしたところで、両者にとってのメリットは薄いと思われます。最悪、食い合いになり、結果、共倒れするだけ。

 まあ、スズキは低価格とアイデア勝負、商品の面白さで攻めて、ダイハツはトヨタがバックにいるからというわけではないが、トヨタ基準というか軽自動車の枠を超えた質感、デザイン、安全性、燃費性能・・・・すべてにおいてナンバー1、最高を狙い、切磋琢磨してきた点では評価に値するが、コスト管理、クルマ作り、開発、販売などの総合的なアプローチが違う点で決定的でしょう。


②独占禁止法への抵触。
 一部では、スズキもトヨタグループ入りとか報道されてるようですが、仮に実現しようとすると、独占禁止法に触れるとの指摘も有り、所謂寡占状態になりかねないわけです。
 経済に明るい方ならご理解いただけるでしょうが、これでは、健全な競争は出来ないのは衆目の一致する事実な訳で、業界全体にとって、日本経済にとってもあまり好ましくないとも思われるので、法を犯してまでのリスクをトヨタが負うことはないと思うし、むろんスズキも負わないでしょう。
 そうしたことから、提携に関しては厳しいという声が多いみたいです。


③販売力の差。
 ダイハツは、数年前から販売チャネルの再整備を行い「カフェプロジェクト」と銘打って、フォーカスユーザーたる女性層、ヤングファミリー層の取り込みに貢献。そして何よりも、トヨタ資本だけあって、全国のトヨタ系販社が経営母体になってるダイハツ販売会社が多く、トヨタの販売手法、カーライフアドバイザーや整備士などのスタッフの教育制度の充実度の高さで、シェアを伸ばして来た印象があります。
 事実、直営の販売会社も最近増えてきてて、ショールームも新装オープンしてる店舗が多いのも実感としてありますね。

 翻って、スズキは、直営の販売会社よりも、地場の自動車整備工場や小さい規模のクルマ屋さん、中古車販売会社が仲介に立ってクルマを売るスタイルが主流で、ショールームはダイハツよりも少ないのかなという印象です。
 もっとも、近年は地方の三菱Dがスズキの販売会社を運営するパターンが増えてきてて、わがエリアでも九州三菱がKMGホールデイングスとして持ち株会社化して、そのグループ傘下にスズキアリーナの販売会社を設けてます。つまり、かつて三菱の販売店だった店舗を業態転換してスズキアリーナに鞍替えしてる形です。
同様に、三菱の販社でもスズキをサブで扱ってたりします。こうした形で収益を上げてきたのも事実です。
 
 その半面で、直営のスズキ販社が少ないことから来る販売力の差が、かねてから指摘されていて、その辺の弱点を解消したいというスズキの思惑もあるのでしょうね。

④スズキと日産・三菱とマツダのOEMつながり。
 ご存知のとおり、スズキは軽商用車、軽トラを三菱、日産、マツダにOEM供給していて、マツダにはハスラー、アルト、ワゴンR、スペーシアをOEMしてたり、日産にもMRワゴンをモコとしてリデザインして発売したり、トヨタ以外のメーカーとの繋がりもある訳で、その辺がネックになると思われます。

⑤鈴木修会長体制後のスズキの方向性の不透明さ。
 ご存知のとおり、スズキの躍進の立役者だったスーパー経営者・鈴木修会長が、先ごろ、社長職を長男に譲ったのですが、VW提携交渉失敗以降、いろいろとお家の事情が出てきたり、その直後に出た新型ソリオシリーズがマイルドHVで、本命のストロングHVが後から出るなど、どうもブレてるように思える印象があります。
まあ、イグニスはそこそこ行けそうですが・・・。


今夜19時半から、トヨタの公式会見があるみたいですが、トヨタ、ダイハツはもとより、スズキのこれからが気になるところです、いちユーザーとして。

(追記)
 先ほど、トヨタとダイハツの共同記者会見があり、今年8月に株式交換を行い、ダイハツを完全子会社化し、小型車の開発をダイハツが主体的に担うほか、新興国戦略、相互の技術補完を行うことで合意したとコメントしたそうです。

 会見では、一部報道されてたスズキとの提携交渉については触れられてなかったようで、トヨタ+ダイハツ連合で行くみたいですね。

 さあ、スズキはこれからが大変かも。

 頑張って欲しいのですが・・・・。




Posted at 2016/01/29 20:35:09 | コメント(7) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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