この記事は、
ディーゼル偏向報道再びについて書いています。
りらくさんのブログ記事を見て、私も感じたことがあったので、書かせていただきます。
フォルクス・ワーゲン(VW)グループによる、北米市場向けVW車のデイーゼル車(TDI)排ガス最終テストにおける、違法アプリを使っての不正測定値届出問題。

(朝日新聞より)
最新の報道で、北米だけでなく、お膝元のドイツ・EU市場においても、同様の不正行為が行われてたことが判明。
そして、一部報道ではガソリンエンジン車にも疑惑の目が向けられてるとの報道が。

(朝日新聞より)
VW車のシェアが高いと言われてる、日本でも国交省が捜査に乗り出す方針を固めたとの報道もあります。
今回の事件、かつての三菱のリコール隠しとか、少し前のトヨタのリコール問題、さらにはタカタのエアバッグ問題などを遥かに超えるであろう規模の事案なだけに、対応次第にとっては、最悪VWそのものが潰れる、もしくはドイツ政府・EU、世界経済に影響を及ぼすだけに、まさに待ったなし崖っぷちの状況にあると言えますね、VWとしては。
今後の対応が気になります。
さて、この報道で気になったこと。
今回、ディーゼルエンジンの環境基準の問題に絡め、一部メデイアで、かつての東京都の排ガス規制を決めることを、ペットボトルに入ったデイーゼル粉塵を手にしながら、怒りをぶちまけてる当時の東京都知事の映像が流れてて、あたかも「デイーゼル=悪」と植えつけるような報道をしてましたな。
これって、先の「安保法案」の時の某局および某新聞社などの偏向報道、もっと言うと、「リコール隠し」の時の報道の仕方に近いものがありますね。
事実を掘り下げもせず、確たる裏どりもせずに、一方的な意見しか捉えず、感情論だけで報道するのは、報道の中庸性、中立性に著しく欠けると思います。放送法に抵触すると言われても文句が言えないですね。
いい加減、そういう報道の仕方、止めようぜ、日本のメディアよ。
まあ、確かに、VWのやったことは、モノを作って売る会社としては、絶対にやってはならないことだし、それにより、他のメーカーへの影響がとてつもなくデカイことは、バカな私にでも判ります。
だからと言って、原因となったディーゼル車を悪にして、それだけをバッシングするのって、論点をぼやけさせるだけでなく、それにより、何が本当に原因なのかを究明させることを啄ばむんじゃないのか?これじゃあ、弱い者いじめや人種差別とかと同じじゃね?!
これは、VWが組織的にやったであろう不正であり、それがもとで、業界全体どころか世界中に迷惑をかけてしまってるって話で、騒ぎが想像以上に甚大になってるっていうことです。
その上で、今後、こうした事態が起こらない為に、何をなすべきか?どう改善すべきか?を考え、実践する。これしか解決策はないと思います。
そもそも、革新とか改善、いわゆるイノベーションは、そうした積み重ねを経て、トライ&エラーを技術者たちが繰り返した末に、これまでにない技術を生み出し、世の中を進歩、進化、繁栄させてきた訳でしょ?マツダのスカイアクテイブDとかのシステムも、逆風の中で、ガソリンエンジン以上のものを作ると言う意気込みで、真面目にコツコツシコシコやってきて、陽の目を見て、今に至るわけだし、トヨタのHVも、三菱のPHEVも然り、ちょっと違うがスバルのアイサイトも然り、そして世界中のいろんな技術も然り、エンジニアたちが、周囲や上から「お前、こんなん出来るわけねえよ」とバカにされつつも、「俺たちの技術で、世の中を変えてやる」という意気込みで、血ドロゲロゲロの思いをしながら、真面目にコツコツシコシコやって、形にして、陽の目を見てる訳です。
うちの身内にもエンジニア(SEだけど)やってる奴が居るだけに、そうした思いを日々しながら、それこそ現場に缶詰めになりながらも、よりよいサービスを提供すべく動くことの大変さ、凄さは判るつもりです。
そうした人たちの努力と苦労の積み上げがあって、モノが作れて売れるってことを忘れるなと、VWに捧げたいですね。
Posted at 2015/09/25 20:24:33 | |
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