今日は、昼から仕事でしたが、今朝、スマホがけたたましく鳴ってて、見てみると、衝撃的なニュースが。
昨日未明、
神奈川県相模原市の障がい者施設にて、入所者が次々に切り付けられ、
入所者19名が死亡、多数の方々が重軽傷を負った事件が発生しました。
その後、神奈川県警は、この施設で今年初めまで働いていた26歳の男を逮捕。
調べに対し、この男は、
「意志の疎通の出来ない人たちをナイフで刺した」と供述しており、一部報道では
「障がい者なんていなくなればいい」とも語っていたとの情報もあり、犯行直後の自らのSNSにて
「世界が平和に・・・」などとツイートしていたことが判明。
その後の報道では、今年に入り、SNSに背中に
刺青を入れた写真をUPしたり、
障害者を差別するような内容のツイートが多数見受けられ、施設内でも入所者に暴行を加えるなどの問題を起こしていたとのことです。
あと、違法薬物や大麻の使用もあったようで、小学時代からの幼馴染は、大学に入って以降、整形をしたり刺青を入れて、別人のようになった容疑者の姿と言動に呆れ、距離を置いていったようです。
程なく、
衆議院議長宛に、
障がい者施設にて入所者を大量虐殺する計画を記した手紙を送ったことから、警察庁から神奈川県警を通して事情を聴くよう要請があり、その後、県警と障がい者施設長と容疑者との3者面談を行うも、容疑者が騒ぐなどして話し合いは物別れに終わり、施設を去ったということが判りました。自主退職と言う体裁を取ってるようですが、実質クビだと私は認識してます。
そして、この男のクルマ(確か黒のシビックセダン)からハンマーや結束バンドなどが発見され、ハンドルや室内のいたるところには血痕が多数見つかりました。
現場近くの防犯カメラには、犯行時刻の30分ほど前に、リアバンパーがもげて、ところどころが凹んでいた容疑者のクルマが猛スピードで入ってきて、その場で止まり、トランクから犯行に使ったとされる凶器を取り出している容疑者の姿が映ってて、不審に思った近隣住人が声を掛ける様子が写っていたそうです。
私にも、6年前に病気で亡くなった末の弟が居ました。そして、施設にも入っていて、そこで共同生活しながら、簡単な作業をしたり、たまに施設のみんなと外出しては、いろんなところに行き、スタッフの方々、家族、みんなに愛され支えられました。
彼は、障がい者だったこともあり、両親がかなり苦労してきたのも見てきてるし、私ら兄弟も「障がい者の家族」がいるということでいろんな意味でバイアスを掛けられて見られたりで、物心付く頃から、障がい者の冷酷冷徹な現実を見ていて、しかも末の弟が重度の障害を持ってたゆえに施設に入ってたこともあって、施設のスタッフのみんなのサポートに頭が下がる思いをして来ただけに、今回のこの事件は、他人事じゃないし、施設で働いていた人物が、このような蛮行を起こしたことに関して、断じて許せない気持ちしかないです。
障がい者をサポートする側に居た人間が、障がい者を差別するならまだしも、障がい者を傷つけ、殺めるなんて、同じ血の通った人間のやることじゃないし、しかも罪もない人たちを狙うなんて、どこぞのテロ組織となんら変わらんし、卑怯だし、俺は断じて許せない。
障がい者の人たちは、好き好んでなったわけではなく、生まれながらに障害を持った人とか事故や病気で体の自由が利かずに障害者になった人も居る。
それでも、どうにか、社会の一員として、自分が出来ることを一生懸命真剣に日々を送ってる。下手したらウチら以上にね。
末の弟が入ってた施設の職員さんも、かなりいろいろと骨折ってくれてたし、献身的に見てくれてた。老人介護の現場同様、ハードすぎる仕事の割りに待遇が悪いとか言われてるけど、私が見た限りは、献身的に誠実に向き合ってくれてたね。
もっとも、全ての入所者をきめ細かに手取り足取り見ることは難しいだろうけど、それでも最大限のサポートはしてくれてたよ。
世の中には、昔ほどじゃないけど、まだまだ障がい者への偏見も根強いし、障がい者の家庭の中には、施設に入れたっきり会いに行かず、絶縁に近い状態になってたり、戸籍から抹消されたりしてるケースだってある。世間的体裁とか言う、俺に言わせればアホみたいな理屈で。それでも、そういう現実が、まだ厳然と残ってる。
そういう冷酷冷徹な現実を見てきたから言うが、障害を持った家族には、最大級で格別なサポートをしていかないとダメなんだよ。
私は、兄貴として大したことは末の弟に対して出来なかったが、こういう現実を折に触れて見てきてるし、それを見て「そうなってはいけない」と思い、自分の仕事を頑張ってやって、時にドライブに連れて行ったりしかできなかったけども、やれることをやれるときにやってきたつもり。
今思えば、もう少し、触れ合っていればと思うことも多いし、何もしてやれなかったことへの負い目はあるけど、ここまで生きてこれたのは、末の弟の姿があったからだと思う。おこがましいと言われるかもしれないけどね、今だったら、彼の存在の大きさに感謝できるし、ここまで生きてこれたのは彼が居たからだと、家族みんな思ってる。嘘じゃないさ。
あと、「障がい者なんて居なくなればいい」とか言う意見に賛同してる人が多いらしいが、あんた達だって、いつ、何時、障害者になってしまうか判らないんだよ。どんだけ健康に留意してて、どんだけ気をつけていても。それを忘れるなって言いたい。
脱線してしまったけど、今回の事件で命を落とした方々のご冥福を心からお祈りし、負傷された方々、被害にあわれた方々、関係者や家族の皆様に、一日でも早い、心からの平穏が訪れることを願って止みません。
Posted at 2016/07/27 00:47:55 | |
トラックバック(0) |
日々の情景 | ニュース