先日、渡哲也さんが亡くなったからじゃないけど、最近、昔の刑事ドラマが気になってたりします。
「西部警察」「G'メン75」「太陽にほえろ!」「特捜最前線」・・・・いずれも1970年代半ばにスタートして、長きにわたり人気を博してきた刑事ドラマ。
「西部警察」がスタートする少し前に、「太陽にほえろ!」が青少年向けのストーリー展開で人気を博し、その後「G'メン75」が放送開始。「太陽にほえろ!」とは対極のハードボイルドな刑事ドラマとして展開され、国内外の凶悪犯罪に向き合う警視庁直轄の特殊精鋭班「Gメン」が私情を捨て、犯罪解決に向き合う姿を当時の国際情勢、社会情勢を絡めたストーリーと相まって大人の視聴者に絶大なる支持を集めました。
追って「特捜最前線」がスタート。
国内の多種多様な犯罪撲滅を図るべく結成された神代警視正率いる警視庁特捜課が、市井の人たちが絡む事件から凶悪犯罪、果てはテロリストや政治家などが絡む犯罪を解決していきながら、事件に関わる人たちとの人間模様、その時代の世相などを織り込むことで社会派刑事ドラマとしての魅力も確立し10年にわたる人気ドラマとなりました。
その流れの中で産まれた「西部警察」。
元々は、日テレ系で放映の「大都会」シリーズが源流で、石原プロが映画にも負けないスケールの刑事ドラマを作りたいと言う事から始まった作品です。
パート1が倉本聰さん原作で、人間ドラマとしては完成度が高く、専門家筋の評価が高かったものの、刑事ドラマとしては薄味だったこともあり、視聴率が伸び悩んだ反省から、パート2で180度路線を変更。松田優作さんをレギュラーに加入し、後の「西部警察」にもつながるカーチェイスと爆破を盛り込みつつも、刑事ドラマとしての魅力も忘れないと言う独自のポジショニングで若い男子の心を鷲づかみして、先行するライバルの刑事ドラマに匹敵する人気になりました。
パート3を終えようとしたときに、テレ朝が今では考えられない超破額条件を提示して、石原プロ側が日テレにも話を通した上で、「大都会」のコンセプトをさらにパワーアップさせた「西部警察」のスタートに漕ぎ着け、瞬く間に刑事ドラマの歴史を変える人気シリーズになったのは周知の事実です。
こうしてみると、この時代の刑事ドラマは、アプローチや作風は違えども、作り手や俳優たちの気合いというか、全身で良い作品を作ろうという意欲、熱量が伝わってくる作品が多いなと感じます。
「特捜」「西部警察」「Gメン」「太陽にほえろ!」は再放送でもかなり観てたし、これらのドラマで、正義とは何かとか、世の中の矛盾と秩序、人間の強さと弱さ、善悪のあり方を学んだ人も多いかも知れませんね。
皆さんは、どう思いますか?
Posted at 2020/08/22 23:53:25 | |
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