世界的にEVが拡がろうとしていることを何度も書いてきた。そして遂に巨人が動き出した。中国でも、今後環境対応車の割合の義務化が引き上げられることが決まった。その対象として認められるのは、北米と同じく、PHV、EV、FCVだ。国内メーカーは通常のHVも認めてもらえるよう訴えてきたが、返答はない。実質的にEVが主流になるだろう。欧州では、2040年にはガソリン車とディーゼル車が販売禁止となる。つまり、PHVもなくなる運命だ。PHVは充電できるHVだが、よりシリーズHVに近い。じゃあ、シリーズHVでもいいじゃないかと思うがその区分ができないので、ただのHVは規制対象となる。メーカーは将来に見通しがない技術に投資をしない。個人的にはPHVでもいいからパラレルHVのガソリン車を残してほしいと思っているが、パラレルとシリーズとを区分規制するのは、実際無理なので、規制対象になってしまう。つまり、約20年先には、主要国では、ほぼEVになってしまうということだ。各メーカーはEVのコストダウンに躍起になっているが、この先はモーターとバッテリーメーカーの頑張りになるので、エンジン屋は仕事がなくなってしまうということだ。残り20年、存分にガソリンエンジンを満喫していきたい。自動運転のEVなんて、行き着くところは、線路のないパーソナルな電車と同じだと思う。クルマを運転する楽しみなんて、無くなってしまうのだろうか。