2015年07月18日
中央道をひたすら西に向かってひた走る。気分はまるで西遊記のようだ。ただし、お供のカッパもブタもいない独り旅だ。街灯もICの近くにしかなく、ほとんどが暗闇の山間で景色も何も記憶に残らない。
白々と夜が明けるころには名古屋の看板が見えてきた。しかしながら、富士山は暗闇を抜ける間に、過ぎてしまったので見ることはできなかった。今度通るときはお日さまが明るいうちにしよう。
名古屋は入社した年に鈴鹿で研修していたときに、同期の仲間とツーリングで来たことがある。研修が終わって九州に帰るときに徹夜で走破したことを思い出した。けど今回は四輪で屋根もあるし、天気も服装も気にしなくていい。なんて幸福なんだ。関西地区に入るとクルマも増えてきた。中央道から名神道をついで賑わってくると、運転のマナーのひどさに驚いた。車間は空けない、追い越し車線はいつもギチギチ、ちょっと風景に目をやって、気を抜くとビタビタにケツをつついてくる。そんなときは素直に走行車線に移ってやり過ごすに限る。この前、博多の街を久しぶりに走ったが、ひどい運転なのはこちらも同じものだ。親父のせわしい運転はこの土地柄で培ったものだと納得した。
関東の優しい運転を昨日まで感じていたので、一層そう思ったのかもしれない。京都大阪奈良は、取り敢えず、早く通り抜けることだけ考えていた。
つづく
Posted at 2015/07/18 01:19:52 | | モブログ