2024年12月05日
前デジタル相はヤッパリ無知だった
5日放送のA〇E〇Aの某放送に生出演した前デジタル相・・・「マイナ保険カードを出して、病院受付でピッて読み取るだけで終わらず、受付紙にペンで住所等の基本場の記入させられてる時 これ省く為のマイナ保険カードじゃないの?ってなるのわたしだけ?」と病院での出来事に不満を覚えた投稿者に多くの共感が有った模様で、前デジタル相はそれに回答したのだが その回答・・・思いっきり視点がズレていた。
コンピューターシステムを何も知らない一般の人達からすると この不満を感じる人が居るのは当然の話。
問題は この疑問に対する前デジタル相の回答の方なのだ!
この疑問に前デジタル相は 「本当はマイナンバーカードで読み取ると、病院のシステムに名前・住所・その他が自動転記されるんですよ。“なんで?”って思われたのは、病院がデジタルを使いこなせていないから」と説明したのだ。
この説明の半分位は 理想を含めると間違っていないのだが、終盤の「病院がデジタルを使いこなせていないから」と言うのは大間違いで、前デジタル相がシステムの世界を全く判っていない証明となったのだ。
では何が間違っているのか?
病院内システムに関して余り細かな話をしても仕方ないので出来るだけ簡単に説明すると・・・。
各病院内のシステムは、一般企業と同じで 特定のソフト会社1社が作った全国統一のシステムが使用されている訳では無い。
従って データーの管理形式も様々で、各医療機関間で完全なデーター形式での互換性が無いのだ。
大手の総合病院規模で有れば未だしも、身近な町医者規模で高額なシステム導入等は出来ない為、余計に独自システムでの患者管理を行い そのデーター形式は統一される事無くバラバラになり データー変換すら出来ない独自運用となっている事が珍しくない。
で、今回 デジタル相が強引に推進したマイナ保険カード運用導入は、その統一されていない各院内システム状態のまま システムの入口に読取認証用端末を無理矢理接続しただけと言うトンデモナイ運用を病院に押付けた訳なんですよ。
にも関わらず、どの口で「病院がデジタルを使いこなせていないから」なんて言うのか?って事なんですよ!
本来であれば、先ずは各院内システムに関して 医療業界として町医者規模を含めシステム拡張ソケット(今回の様に行政が強制的にシステムに付加機能を追加できる様にする為のソフト的な出入口)の準備やデーターフォーマットの統一化を促進し、それが整ってから マイナ保険証カードの照合認証用端末を追加導入し 院内データーと連結すると言うのが大まかな流れ。
それをイキナリ、大病院~町医者規模にまでマイナ保健証カードを照合認証するだけの端末を強制的に医療機関に導入させて強制スタートしたのが今のマイナ保健。
所詮 デジタル庁と言っても現場知らずだし、自分で他人が使う業務システムを作った事も無いド素人集団と言う事です。
前デジタル相は、マイナカードと認証用端末だけを強制的に普及させ、「私が入口を準備したんだから 後は各医療機関毎に勝手にシステム連結しろ!」と一般国民には見栄え良く でも現実にはトンデモナイお荷物を各医療機関に押付けただけ・・・。
そんな事 運営資金に余裕のある病院以外 出来る訳無いですやん!
無理矢理 マイナ保険証認証端末を購入させられて 尚且つ 今まで使用して来た院内の患者システムの改修費用・・・何処から出るのよ その費用~・・・って言うのが真相です。
因みに、今回の不満投稿者さんが行かれた医院は、マイナ保険証認証端末は行政からの通達で仕方なくカードのみ認証を行い 従来の院内患者管理システムは連結不可能な為 独自システムとして切り離されているだけかと・・・。
現場の各医院毎のシステム運用 及び システム改修費を考えると 新規移転や大改修する病院でもない限り、この先も院内システムと連結される病院は限定的だと思います。
まぁ早い話、このマイナ保険証は いつもの様に行政の大失敗作と言う事です。
業務システムと言う物が判っていれば、こんな馬鹿なシステム構築はしないですから・・・。
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Posted at
2024/12/06 02:15:35
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