調子に乗ってAピラーの吸音材を増やした結果がこの有様だよ
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
タイトルにあるように、どちらかというと今回は(も)失敗編。
前回の整備手帳で触れたように、2015年10月25日の作業では、助手席付近で鳴っている出所不明のカタカタ音を止める目的で、Aピラーの内部にエーモン2175 フロア吸音材を貼りました。これはいわゆるシンサレートと呼ばれているもので、パッケージにもそう書かれています。布団などにも使われる、ぱっと見で綿のカタマリに似た、合成繊維の吸音・断熱材です。
遮音材としては少々頼りないシンサレートですが、Aピラーの静音化にあたって、狭い部分にも詰められるシンサレートは定番素材ですし、もしカタカタ音の音源がAピラー内を通っている配線などであるのなら、緩衝材としては十分な効果があると考えました。まあ実際、前回の整備手帳の作業内容の後は、出所不明だったカタカタ音も止まりましたし。
正直、それまでAピラーの静音化にあまり興味がなかった、ということもありました。定番弄りではあるのですが、当初は細いピラーを防音することに意味があるとは思わなかったし、どんな効果があるのかも考えたことがなかったのです。
2
ただ、取り付けに当たってみんカラの先輩方のレビューを見ると、「Aピラーの静音化でエンジン音が静かになった」という報告がちらほら。……あー、なるほど、それは考えたこともなかったけれど理にかなっているかも、と思えてきました。エンジンルームから伝令管のように伸びているAピラーを通して、エンジンの騒音が中を伝わってきて、繋がった先の天井でラッパのように騒々しい音を待ち散らすというイメージ(実際の原理はどうなのか知りません)が、Aピラーの静音化という作業と自分の中で結びついて、やったら効果がありそうな作業に思えてきたのです。……取り付けた後から。
また、みんカラの先輩方のレビューを見ると、「シンサレートは1重では静音効果が感じられなかったけれど、3重にしたら効果を感じられた」という内容の報告がちらほら。私の場合は1重で貼ったのですけれど、取り付けてから「3重にしておけば良かったかな?」という後悔がムクムクと。
それに前の作業の時、運転席側Aピラーの取り付けクリップを1本、インナーパネルとアウターパネルの間に落として紛失してしまったため、本来であればクリップ2本で留められているところが1本で留まっているという、強度不足の状態になっていました。どのみちAピラーを剥がしてクリップをつけ直す必要があるのなら、シンサレートも貼り増してしまおう! と決断しました。
どのみちシンサレートはかなり余っていましたしね。
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エーモン2175 フロア用吸音材には、音楽計画シリーズの他の商品と異なり、両面テープなどが付属しません。本当に、ただのシンサレートの袋詰めです。パッケージには、床面に固定する場合には別売りのエーモン2420 アルミガラスクロステープなどを使うよう指示されていますが、Aピラーの場合は特に指定がありません。
みんカラで、Aピラーの静音化を行っている先輩方の整備手帳を見ると、スプレー糊などを使って貼り付ける方法などがあるようですが……。
まあ制震材を貼る場合などと異なり、今回はズレたり脱落したりしない最低限の粘着力があればよく、難しく考えずに手持ちの余っているアルミガラスクロステープを使えばいいんじゃないかな? と考えました。アルミガラスクロステープ自体は叩くとパタパタ、カサカサという音がするため、場合によっては逆に異音の発生源になるのではないかという懸念もありましたが、使い慣れないスプレー糊を買うのも面倒だし、今月は小遣いも厳しいので妥協しました。ちなみに小遣いが厳しい原因は、フットライトキット用のプッシュスイッチとグローブボックス照明の取り付けで、大幅に想定予算をオーバーしてしまったため。
http://minkara.carview.co.jp/userid/2472498/car/2004195/3473342/3/note.aspx#title 4
紛失してしまったAピラーのクリップは日産ディーラーで購入しました。型番27154-6A0A1、定価162円。
インナーパネルとアウターパネルの間に落としたクリップがカタカタ音の元凶になったり、エンジンルームなどに落ちて可動部分に挟まったりショートを起こしたりしないかという一抹の不安もあるので、杞憂かとは思いつつも、差し込める隙間に粘着テープを丸めて突っ込んでおきました。転がったクリップが通過したときに絡め取られる仕掛けです。
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Aピラー内のシンサレートを1重→3重に増量。
あちこちにギザギザ面のあるAピラー裏面にアルミガラスクロステープを貼るのは面倒で、後から思えばスプレー糊の方が楽だったろうに……と後悔しながら貼りました。
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助手席側Aピラーも同様に。
夜遅かったので屋内で作業したため、溶剤の臭いを嫌って脱脂をサボりました。粘着が弱くてもズレたり脱落したりするような箇所ではないと踏んだのですけどね……。
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Aピラーを戻して完成。戻すときに危うくまたクリップを紛失しそうになったり、ツメを折りそうになったりといった出来事もありましたが、まあAピラーを付け外した経験は(フィットハイブリッドの時を含めて)何度かあるので、何とかなりました。
さて、翌日の出勤の際に、シンサレートを貼り増しした効果を気にしながら運転してみると……うん、まあ、デッドニングと静音化ではいつもそうなんですけど、相変わらず効いているような効いていないような匙加減の効き具合です。まあ劇的な効果ではないものの、気持ちエンジン音が静かになったような気はします。多少は効果あったかと。
ただ……。
整備手帳の冒頭に失敗編と書いたように、これはちょっと駄目でした。懸念していたように、アルミガラスクロステープの貼り付け面ががどこかに当たって振動しているらしく、助手席側Aピラーからのカタカタ音が再発……と言うより、パタパタ音という形で立ち現れました。ものの見事に元の木阿弥。
明らかに以前のカタカタ音ではなく、シンサレートの上に貼ったアルミガラスクロステープを叩いているような、カサカサ、パタパタという音。コードか何かが当たっているのかも知れません。今度は原因を特定できているのですから、Aピラーを外して、シンサレートとアルミガラスクロステープを剥がして、スプレー糊などを使って貼り替えれば解決するはずですが……ああ、面倒だなぁ。路面の状態が良いときには発生しませんし、以前のカタカタ音より音は小さいので、しばらく放置しても問題なさそう。そのうち暇と小遣いに余裕ができた時にでも直します。
脱脂をサボった怪我の功名で、Aピラーからテープを剥がすのも簡単でしょうしね。
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