
昼食後にエアコンの効いたリビングでクッションに背を預けてウトウトと微睡む至福の時間。
贅沢なひとときですが、これが一番大好きな姫鈴です。
ところが夢に落ちる瞬間を妨げる様な嫁さん娘さんの親子喧嘩。夏休みの宿題が原因らしく「何でそんなわがままなの!」という嫁さんの声に目を覚ました姫鈴さんもビックリの返答が。
「仕方ないじゃん!わがままなのはパパの遺伝なんだから‼︎」
…ちょっと待ちなはれ。そんなモノ授けた覚えはありませんよ。
何かあれば流れ弾ではなくキラーパスをかましてくる娘さんの成長っぷりにただただ脱帽です。脱帽したら頭皮が脱皮中ですけど。
出掛ける事が好きです。
車弄りも好きです。
でも家族が一番好きです(悪い遺伝は全てパパのせいと思っている娘さんが一番大好きです)。
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メタセコイヤでmikky880さんに撮っていただいたmyコペン。赤と緑の対比が素晴らしいです。

そのメタセコイヤを後にして向かうは福井県敦賀市。

メタセコイヤを北に走ると緩やかな渓谷に広がる田園が、変わらない古き日本の風景を残しています。実はこの景色が気に入ったためにinstaカメラを装着しようと思った一番の原因です。
…けど、こちらからメタセコイヤに向かった方が見栄えが良いです。

姫鈴さんが先頭を走ります。

途中の信号待ちで小川に鶴チックな鳥がいたためスマホで写真を撮るも僅かにしか写らず…。

しかも目的地直線で曲がる道を間違え、トンネルを潜った先に広がるは巨大なセメント工場。

途中でUターンをして辿り着いたのは敦賀赤レンガ倉庫。昔ながらの建物を改装しており飲食が出来ます。こちらでお昼にするのですが…。

中には巨大なジオラマがあるため、昼食の席待ちの間にwaki8さんと二人で見学してきました。大人一人400円。

昭和初期の敦賀市を忠実に再建しているらしく、蒸気機関車やディーゼル車に牽引された列車が走り回っています。
…ここ、半日位なら時間潰せますわ姫鈴さん。

赤レンガ倉庫も再現されています。

列車だけでなく、船やボンネットバスも走るというリアルな造り。
中央の光っている物は祭りの神輿と人だかりで、これも前後に動いていました。

目まぐるしく日が沈み、夕焼けの中を走る機関車。レトロな哀愁が漂います。
いや甘く見ていました。ハンディカムを持って来るべきでした。

来る時間違って来たセメント工場も有りましたが、今と地形がかなり違います。海を埋め立てて拡張したのでしょう。

山の上には神社が。
キリがないのでこの辺りで割愛させて頂きます。

ちなみに倉庫内は改装されており、軽食やお土産品なども売っています。
今回はせっかくの北陸という事で海鮮系の『生け簀の甲羅』さんにしました。

メニューにある海鮮丼や賄い飯にも惹かれるのですが、やっぱり福井といえば…。

蟹!蟹味噌付きの甲羅丼をチョイスしました。
余談ですが娘さんには「コロナの関係でコンビニおにぎりを食べた」と言っておいたのですが、メタセコイヤの写真を見せた際にスマホを奪い取られ、シュパシュパと画像をスライドさせてこの写真が見つかる。
「ママ〜、パパなんか凄い物食べてる〜」とチクられるも嫁さんからは「パパいつもそうじゃん」とのお言葉。
ちなみに蟹は新鮮で冷凍焼けもなく、大変美味しゅうございました。やっぱ北陸。

敦賀港、戦後の引き上げに際して息子の帰りを待つ悲しい母の映画の話をwaki8さんがしてくれましたが…すみません、蟹が美味しかったです。

昼食を終えるとかなりヤバい日差しになっていましたが、中途半端な日焼けを治すチャンスとばかりにオープンのまま走行するは三方五湖。

レインボーラインを走り山頂にある天空のテラスを目指す山道。

快適な山道ですが、アスファルトの照り返しもありジワジワと上がって来る水温。なんと100度を超えていました。クーラントとキャップを替えなくちゃ。

山頂の駐車場は劇混みでしばらく待ちましたが、せっかくなのでテラス入場券(大人900円)を購入してリフトに揺られ山頂へ。

最近整備されて出来た天空のテラスからは敦賀湾や三方五湖が一望出来ます。

和モダンな造りの庭内ではソファーが並んでいたり…。

展望台からリアス式海岸なども良く見えます。

余りの暑さにデザートに『レインボーブルーアイス』を。こちらは少し塩が入った甘酸っぱい味が身体に染み渡ります。…こちらも娘さんのチェックが入りました。
最近ツーリングの写真を見せると景色よりも何食ったかをチェックされる信用の無さ。

リフト乗り場には巨大なタヌキのオブジェがありました。
娘さんを連れて来ていたらこの前で写真を撮るのですが、これだけ暑かったら連れて来る訳にも行かず…。

ちなみにこの日の姫鈴さんはMACさんに作って貰ったコペンTシャツの袖を捲り上げて焼いておりました。
この時点で既にこんがりと焦げています。

天空のテラスを後にし最後の目的地、福井県小浜市と京都を結ぶ鯖街道の途中にある道の駅『くつき本陣』へ。
鯖街道の名の通りに道沿いには沢山の鯖関連の店がありました。

対向車も少なく非常に走り易い道でした。青空の下の新緑の中を屋根開けて走るというオープンカーの醍醐味。

到着した道の駅で娘さんから出されていたミッションの「美味しいお土産」を購入したものの、何か今ひとつ物足りない感じがするため、帰りの高速のSAで追加で仕入れる事にします。

この道の駅でツーリングは終了。後は流れ解散という事でお別れの挨拶をして、連なりながら京都市内までカルガモ走行で。
夕方の琵琶湖近辺は大渋滞するため姫鈴さんは京都市内から高速に乗ります。

市内に入るとwaki8さんが右折レーンに入ったため追い越し際に手を振ってお別れを。

少ししてmikky880さん達も右折レーン入りしたため再び手を振りお別れを。
毎度の事ながらこの瞬間が一番寂しい時です。

京都東IC手前のスタンドで給油してからコンビニで缶コーヒーを買い、屋根閉めて高速入りします。
夕方の古都の街並みはまさに祭りの後。

高速に乗ってすぐにある大津SAにて土産の追加を買いに行ったら何と全品2割引セール中でした。SAでこれは珍しいですね。

色々買い漁った土産達。結果は無事好評を頂けました。やっぱ土産は数が大事。

そして見つけた琵琶湖ピンバッジ。滋賀県のピンズは珍しいので寄った甲斐がありました。

SAから見えるは朝通った琵琶湖大橋。流れるような雲が綺麗です。

そして無事に帰宅。嫁さんにはだいたい21時くらいに帰ると伝えておいたのですが、少し早く帰宅出来ました。

土産を手に「ただいま〜」とリビングに入ると嫁さんの背中とご対面。あれ?聞こえなかったのかな?
ワンスモア、「ただいま〜」に「遅いお帰りで」と敬語でのお返事。…分かります、これはよろしくない空気です。
速攻で風呂入り娘さんを捕まえ「ママ何か怒ってる?」と情報収集を。

「ママ、パパが怒ってるって聞いてくるよ」と嫁さんにタレコミを。…空気読めよ。
それに対して嫁さんのコメントは「パパはね、なんか自分がやましい気持ちがあるんじゃない?」と姫鈴さんにしっかり聞こえるように解説していただきありがとうございます。

ですが、とんでも無く焦げている姫鈴さんを見て嫁さんも唖然と。
「馬鹿なの?」確かに風呂でもシャワーが滲みて痛くて堪らなくございます。こんな状態なのに翌日朝から会社で会議があります。
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二日後くらいから本格的に脱皮が始まりエラい事になりました。ホント、中学生以来のレベルの脱皮です。
優しい嫁さんはリビングで上半身裸の姫鈴さんの皮を剥いてくれました。

ガムテープで。
そりゃ肩から顔からところ構わずに。
「部屋が汚れるから我慢して」と言われた日にゃ大人しく従うしかありません。
今回遊んで頂いた皆さん、ありがとうございました。また走りに行きましょう。…もう少し日差しが優しくなったら。