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2018年01月02日

MINI原人のNew RINDO TREK 番外編: 南留萌林道概説(10)

MINI原人のNew RINDO TREK 番外編: 南留萌林道概説(10) 林道、それは最後のフロンティア。そこには原人の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは原人最初の試みとして、調査旅行に飛び出した中古車 ジムニさん号の驚異に満ちた物語である。 

現在留萌地域の林道は雪で覆われ、RINDO TREKは不可能だ。来年春に向け、全国のオフローダー・ジムニストのために留萌南部(苫前町・小平町・留萌市・増毛町)の林道について概説するこのシリーズ。第10回目は小平町にある道有林道(北半分)について述べる。


南留萌林道概説 第3章 小平町 第1節 道有林道 その2

 図1

小平町の道有林は南北に広い範囲にある。上の図1は道有林の林班と林道の関係を示したものである。1回でこの全域をカバーするのは難しいので、61~73林班の南部と74~83林班の北部に分けて論じる。今回は北部について述べる。

 図2

道有林74~83林班からは小椴子川、温寧川の源流がある。北の温寧川の源流付近には長大なオンネの沢林道、桂の沢林道が敷設されている。

 道有林内道路
小平の道有林内林道は非常に広範囲にわたり主として林班境界に沿って複雑な経路をとるが、北海道の森林室によると小平町には5つの林道(南部に3つ、北部に2つ)しかないことになっている。しかし、北部には明らかにそのリストから漏れている林道が3つ存在する。下記の74林班線(富岡線)、78林班線(オンネの沢2号)、84林班線(千松線)(いずれも仮称)である。

 クマさん出没注意
なお、小平町道有林北部には苫前町同様、ヒグマが生息し個体数も多い。スタックリカバリーの道具や対ヒグマ用武器を携行しない車は単独行は避けるべきである。危険な林道に入る場合、行動計画を家族や友人に知らせておくことをお勧めします。


(1) オンネの沢林道 (81・82・83林班)
 図3a
オンネの沢林道は鬼鹿港街に通る道道853号田代港町線から伸びる温寧一号線が温寧川に沿って右に温寧二号線を出し、屈曲した後に道有林界(81林班)に入り起始し、恩寧川の沢沿いに81・82・83林班を北西から南東に長く走る林道である。それとは別に81~83林班の南西の林班境界(尾根)と、北東の林班境界(尾根)をオンネの沢林道と並行して走る2本の林道があり、それらには名称が明示されていないので、便宜上それぞれオンネの沢2号(右股)、オンネの沢3号(左股)と呼んでおく。オンネの沢2号は、町道温寧2号線から分岐する78林班線から続く林道である。オンネの沢3号はオンネの沢林道の起点付近で分岐し、80・81林班境界を東に進み、81~83林班の林班境界を進む。これら3本の林道は鬼鹿山の付近で合流し、さらに南下する。
 オンネの沢林道の起始部からは80林班線[未踏]が分岐する。オンネの沢2号からは77林班線[未踏]と76林班線[未踏](両方を合わせて76・77林班線とよぶ)が派生し、さらに75林班線[未踏]として南下し、後述の74林班富岡線と合する。

 図3b
オンネの沢林道は鬼鹿山からさらに南下し、道有林65林班の境界にて小平町道寧楽林道と接続する。

 オンネの沢林道起点
オンネの沢林道(線)の起点です(地理院地図で表示)。正式名称は「奥地林道オンネの沢線」です。
 左股分岐
オンネの沢林道本線からオンネの沢3号が分岐する地点です。左股は分岐直後ゲート閉鎖です。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:シリンダー錠 SOL 707 #5
 林道ゲート
オンネの沢林道(本線)の林道ゲートです。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:シリンダー錠 SOL 707 #5
 オンネの沢林道終点
このゲートより北はオンネの沢林道、南は寧楽林道です。2019.07.15、工事のためゲートは開いていました。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:シリンダー錠 SOL 707 #5
 オンネの沢林道
62林班線分岐部と66林班線分岐部の間の平坦な谷あい部分。緑生い茂る美しい林道です。
 64林班線合流部
この広い分岐部の左からは北上した64林班線が合流します。右へ行く道が鬼鹿山へのオンネの沢林道です(2019.07.15)。この後、鬼鹿山へ登る道は急峻で、路面材流出のため荒れた道です。
 鬼鹿山山頂近くの分岐部
左が道有林道大椴線へつながる道、右がオンネの沢林道本線です。(2019.07.15
 オンネの沢林道
オンネの沢林道は北に行くほど良く整備された美しく走りやすい林道となります。
 オンネの沢左股
オンネの沢3号(左股)は巨木の多い原生林の林道です。
 番屋の沢線[未踏]
鬼鹿港町の南には道の駅おびら鰊番屋があるがその付近の番屋の沢川に沿って番屋の沢線がある。奥の153林班線[未踏]を出した後は林道となり、北に進み、道道853号田代港町線につながっている。


(2) 桂の沢林道 (79林班)
 図4
桂の沢林道は道道853号田代港町線から伸びる温寧一号線が温寧二号線→オンネの沢林道(78林班線)を分岐した後、左へカーブし複雑な形の林業専用道となる林道だ。

 仙松山
オンネの沢左股から小平町・苫前町の境界となっている尾根沿いに北上する枝が分岐、桂の沢と合流し、千松山で西からの民有林道と合流し、苫前町の民有林道に接続する。
 桂の沢線
桂の沢林道(線)の起点です(下線部をクリックすると地理院地図を表示)。
 林道ゲート
道有林の林道ゲートがあり、これより先は車両での侵入はできません。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:シリンダー錠 SOL 707 #5
 桂の沢林道
桂の沢林道は現在は使用されていないらしく、草ボウボウ、つたの垂れ下がり、倒木などがあり、困難な道となっています。


(3) 74林班線(富岡線) (74~77林班)[未踏]
 図5
小椴子川の左股支流(河川管理では上流から下流を見て右は右股、左は左股)である富岡川沿いに分岐する民有林道(町道富岡線)があり、そのうちの1本が道有林74林班に入り、75林班の境界線となる尾根を通り登突山とっつきやまに至る。この山を「ととつさん」と読む登山家もいる。

 登突山とっつきやま
74林班富岡線は北上し、,75林班線となり登突山を通り、76・77林班線と出会う。これらの林道には図のような支線林道がある。74林班には2本、75林班にも2本、76・77林班には各1本、73林班には2本顕著な支線があり、74林班支線1, 74林班支線2などと呼ぶ。
 民有林道
74林班線から右へ別れる民有林道は草ボウボウで進入できない。
(3)通行止位置
(4)理由:草ボウボウ
(5)最終確認:2018.08.11
 民有林道
74林班線からもう1つ右へ別れる民有林道も草ボウボウである。
(3)通行止位置
(4)理由:草ボウボウ
(5)最終確認:2018.08.11
 74林班線[未踏]
74林班線は潜水橋の後、草ボウボウで進入できない。。
(3)通行止位置
(4)理由:草ボウボウ
(5)最終確認:2018.08.11


(3) 78林班線[未踏]
 図6
この林道は町道温寧2号線から分かれ78林班に入った直後に2つにわかれ再び合流して南下する。この78林班線に続き、81~83林班境界の尾根沿いを走る林道は上述のようにオンネの沢2号と呼ぶ。78林班線には少なくとも4つの78林班支線があり、それぞれ78林班支線1~4と呼ぶことにする。

 78林班林道分岐点
右への分岐が78林班線(温寧2号線)です。入ってほどなくゲート閉鎖となっています。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:シリンダー錠 SOL 707 #5


(4) 豊浜線・千松線
 図7
小平町北部の鬼鹿千松、鬼鹿豊浜からは山奥深くまで入る林道が3本出ている。千松の町道千松線からは後述の84林班線(千松線)が、町道千松1号線からは同名の林道が、豊浜の町道茶俊内線からは豊浜線が出る。豊浜線は小平町豊浜から苫前町九重に抜ける2町にまたがる林道であり、広域基幹林道豊浜線と呼ばれる。

 84林班線(千松線)(84・85林班)
84林班線(千松線)は鬼鹿千松からの町道千松線が道有林84・85林班界を通り、鈴木の沢川とともに右股(股の沢支線)を84林班に出し、85林班の本線は桂の沢林道とオンネの沢林道の枝が合流した林道と合流、仙松山せんまつやまへ向かう。千松(仙松)の語源は安政4年(1857)にこの地に来て漁業を経営した津軽の赤坂千松の名をとったといわれる。
 84林班線(千松線)
千松線入り口ゲートです。
通行規制・通行止情報
(1)林道ゲート位置 
(2)種別:シリンダー錠 SOL 707 #5
 千松線(84・85林班)
2020年6月6日の走行の様子です。幅員も広く、砂利が敷き詰められ、凹凸も少なく、よく整備され現在もさかんに利用されているような林道です。
 千松線(85林班)
千松線は有力な支線を分岐するまでは非常によく整備された林道ですが、奥のほうに行くと、草ボウボウの状態となります。豊浜線への接続はあと少しというところで草ボウボウ閉鎖です。
 千松線の支線
千松線の支線としては上述の股の沢支線とそれから派生する股の沢支線2、85林班に出る85林班支線がある。それらの走行の様子は2020年6月6日のブログを参照されたい。
 豊浜・千松地区民有林道
豊浜地区、千松地区には民有林道・町有林道がいくつかある。豊浜179林班線豊浜175林班線177林班支線[未踏]、辻山179林班線辻山電波塔線(NTT東日本所有)[未踏]である。
 豊浜179林班線(20/9/5)
広域林道豊浜線(町道茶俊内線)の支線林道の179林班線の走行記録です。サムネイルの図の矢印で示された経路を走行しました。開けた丘を走る林道です。
 豊浜175林班線(20/9/5)
豊浜175林班線を登っていくと、途中177林班支線は草ボウボウで廃道化しており、そのまま右の175林班線本線を進みます。すると途中のヘアピンカーブにて新しい林道への分岐をみつけました。その分岐部までの走行を供覧します。
 新知見
2020年9月5日の調査の結果、いくつかの新知見を得ました:(1)179林班線に新規支線林道を発見しました。(2)177林班支線は草ボウボウで廃道化してます。(3)175林班線に新規支線林道を発見しました。(4)175林班線は道有林道と接続し、並行に走ることはない。
 辻山179林班線
辻山179林班線は造林期にある林道で、林道の奥は拡幅され、植林が行われようとしていました。
 豊浜線起始部
茶俊内線との境界部に道路名票があります。小平町管理の豊浜線です。
 広域基幹林道豊浜線
豊浜線は小平町豊浜から始まり、町有林を通り、道有林に入り、そのまま苫前町の道有林を通って苫前町九重に出る長大な林道である。
 豊浜線
豊浜線は美しい森と開けたところを交互に走る林道です(2018.7.29探索)。
 分岐部
豊浜線に右から千松1号線[未踏]が合流する分岐部です。右へ進むと千松1号線です。

KMLファイル: 
(10) 桂の沢・温寧の沢.kml
(10) 小椴子線南側富岡線.kml
(10) 広域林道豊浜線・千松線.kml

改訂記録:
2018.02.02 小改訂
2018.02.15 小改訂
2018.03.02 小改訂
2018.06.09 小改訂 索引リンク
2018.06.20 中改訂 林道名追加、図差し替え
2018.07.29 中改訂 図追加
2018.08.06 中改訂 図追加
2018.08.13 中改訂 図追加
2019.07.16 中改訂 図追加
2019.08.20 中改訂 図追加
2019.09.18 中改定 図追加、図差し替え
2020.09.07 中改定 図・動画追加

南留萌林道概説目次
南留萌林道概説はクロカン・ドライブ・登山・自然観察・野鳥観察・化石採集・渓流釣り・昆虫採集など様々な目的のため山に入るひとたちのために作成しています。原人の実地探査などにより訂正・補遺が必要な場合、予告なくその都度改訂していき、最善のガイドとなるよう心掛けていきます。
(1) 南留萌林道の分布概観 (2) 増毛山道周辺の林道 (3a) 増毛民有林道 その1
(3b) 増毛民有林道 その2 (4) 増毛国有林道 (5a) 留萌市道有林道
(5b) 留萌市民有林道 (6) 留萌市国有林道 その1 (7) 留萌市国有林道 その2
(8a) 留萌市国有林道その3 (8b) 留萌市国有林道その4 (9) 小平町道有林道 その1
(10) 小平町道有林道 その2 (11) 小平町民有林道 (12) 小平町国有林道 その1
(13) 小平町国有林道 その2 (14) 小平町国有林道 その3 (15) 小平町国有林道 その4
(16) 小平町国有林道 その5 (17) 小平町国有林道 その6 (18) 小平町国有林道 その7
(19) 小平町国有林道 その8 (20) 小平町国有林道 その9 (21) 苫前町民有・道有林道 その1
(22) 苫前町道有林道 その2 (23) 苫前町国有林道 その1 (24) 苫前町国有林道 その2
(25) 苫前町国有林道 その3 (26) 苫前町国有林道 その4 (27) 苫前町国有林道 その5
(28) 苫前町国有林道 その6 (29) 苫前町国有林道 その7 (30) 苫前町国有林道 その8
総索引 増毛町 総索引 留萌市 総索引 小平町
総索引 苫前町 付録: クマ出没記 
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Posted at 2018/01/02 13:18:54

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この記事へのコメント

2018年1月2日 14:02
こんにちは~✨😃❗️

林道も雪に覆われているんでしょうね。

熊の穴も埋まってるのかなぁ❓🤔
コメントへの返答
2018年1月2日 14:31
u-pomさん、
コメントありがとうございます。
冬には林道は完全に雪で覆われ、スノーモビルでしか行けません。逆に、クマさんが冬眠し、シカさんは森の中で目立つので、シカを目当てのハンターは冬に活躍します。

プロフィール

「@藤十郎 さん、はい、子供みたいに毎日進捗状況をみております。」
何シテル?   08/12 12:29
・ 北海道札幌市在住の「MINI原人」です。 ・ 学名 MINIpithecus roadsterus ssp. cooperS。絶滅危惧種です。 ・ いろ...
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