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2018年01月04日

MINI原人のNew RINDO TREK 番外編: 南留萌林道概説(12)

MINI原人のNew RINDO TREK 番外編: 南留萌林道概説(12) 林道、それは最後のフロンティア。そこには原人の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは原人最初の試みとして、調査旅行に飛び出した中古車 ジムニさん号の驚異に満ちた物語である。 

現在留萌地域の林道は雪で覆われ、RINDO TREKは不可能だ。来年春に向け、全国のオフローダー・ジムニストのために留萌南部(苫前町・小平町・留萌市・増毛町)の林道について概説するこのシリーズ。第12回目は小平町にある国有林の林道の一部について述べる。


南留萌林道概説 第3章 小平町 第3節 国有林道 その1

 図1

小平町の国有林(上図1の濃い緑色)は内陸地帯の大部分であり、面積が338.3 km² と、小平町の総面積627.3 km² の54%を占める。従って、その中を走る林道数も多い。そこで数回に分け概説するが、今回は小平蘂水系、沖内川周辺の林道について述べる。

 図2

今回概説するのは幌沖内林道、奔(ポン)沖内林道、本沖内林道、住吉林道、田島の沢林道、民有林45林班林道である。

 図3

小平町の国有林道にはほとんどゲートがあり、4桁のダイヤル錠で施錠されている。その鍵番号は留萌南部森林管理署(tel. 0164-42-2515)に連絡し、入林許可をもらえば教えてもらえる。番号は単純で「1234」から関係を崩さず1つずつ回していくとどこかで開いちゃうが(笑)、ちゃんと許可をとったほうがいいでしょう。管理署の皆さんはとても親切です。鍵をあけたらちゃんと元にもどしましょう。ましてやゲートを壊すなどは決してしてはいけません。

 クマさん出没注意
なお、小平町国有林にはヒグマが生息する。山菜取りなどで地元の人が目撃することも多く、「クマがいるのはあたりまえでしょ」として警察に通報しないことも多い。スタックリカバリーの道具や対ヒグマ用武器を携行しない車は単独行は避けるべきである。危険な林道に入る場合、行動計画を家族や友人に知らせておくことをお勧めします。


(1) 本沖内・住吉林道
 図4

本沖内ほんおきない林道は道道126号と伴走する道道1006号達布たっぷ小平町線から山の辺縁部をしばらく走った後、稜線上を登上し、再び下って住吉林道とつながる。住吉林道は地理院地図では(旧)住吉林道が記載されているが、平成29年度の狩猟地図では(新)住吉林道のみが記載され、廃道となったと推定される。新住吉林道は尾根を越えポン沖内林道へ接続する。

 地理院地図スーパーインポーズ
上図4と同じ角度、縮尺でみた地理院地図。Google Earthに地理院地図KMLデータ(標準地図)を重ねて作成。オレンジ色の線は地理院地図のツールで林道をトレース、KLM形式ファイルとし、Google Earthに投影可能としたもの。緑色の線は地理院地図にない林道で、Google Earth上で林道をトレースKLM形式で保存、地理院地図に投影可能とした。
 住吉林道
ポン沖内林道から登る途中(クリックすると地理院地図表示)、草ボウボウで通行困難である。
 住吉林道
住吉林道(沖内林道と共有)の住吉側入り口は電気柵閉鎖閉鎖されているが、絶縁グリップがついているので外して進入可能だ。

本林道は、2020年9月1日まで林道改良工事予定であり、確認が必要。
 住吉林道
住吉林道と本沖内林道の共通のゲートは少し入ったところにあります。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:ダイヤル錠
 旧住吉林道
旧住吉林道はここで林道終端となっています。現在は「治山工事用」と呼ばれています。
通行止情報
(3)通行止位置
(4)理由:林道終端
(5)最終確認:2018.11.11
 分岐部
住吉林道(直進)と本沖内林道(右)の分岐部は広場になっています。
 本沖内林道
本沖内林道はこのように砂利が敷かれたよく整備された林道です。
 倒木
本沖内林道には倒木が多数ありましたが、原人が排除したため通行止めはありません。
 本沖内林道入り口
国有林なのに通例のダイヤル錠を使わず、シリンダー錠で施錠している。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:シリンダー錠 ABLOY 330
 住吉林道
住吉林道は峠を越えたところで、太い倒木のため通行止めとなっていましたが、2019年5月5日原人が排除したため全線開通しました。


(2) 奔沖内ほんおきない・ポン沖内林道
 図5

奔沖内ほんおきない林道ポン沖内林道はポン沖内川と併走する林道である。上図5の矢印の部分までを奔沖内林道といい、それ以後をポン沖内林道と呼ぶ。上記の本沖内林道と読み方が似ていてまぎらわしい。この林道は非常に難コースであり、クマさんも出没するので単独行は勧められない。

 地理院地図スーパーインポーズ
上図5と同じ角度、縮尺でみた地理院地図。Google Earthに地理院地図KMLデータ(標準地図)を重ねて作成。
 足跡
クマさんの足跡である。かなり大きい爪ののびた黒いひとだ。
 難所
倒木あり、ガレ場あり、路面が川になっているところあり、難所続きである。
 渡河ポイント
崖崩れのためか、道路が緑線のように変更されており2度の渡河が必要だ。
 渡河ポイント1
この川は水深が浅いのでわたるのは問題ないが、V字状斜面になっていてスリップするとはまるだろう。地理院地図はこちらをクリック。
 渡河ポイント2
V字状斜面がきつく、こちらのほうが難しい。地理院地図はこちらをクリック。
 奔沖内林道
ここで河川氾濫のため道路が決壊し、通行できなくなっています。
通行止情報
(3)通行止位置
(4)理由:道路決壊
(5)最終確認:2018.10.28
林道工事予定: 奔沖内林道
2020年9月30日まで
 ポン沖内右林道[未踏]
住吉林道のポン沖内林道合流部の反対側にポン沖内右は出る。その手前から出る1016林班林道[未踏」は未確認である。


(3) 幌沖内林道
 図6

幌沖内林道は沖内川源流の沖内防災ダムの奥にある林道である。幌沖内右股幌沖内左股が十文字をなして伸びている。幌沖内左股には幌沖内左股支線[未踏]という短い作業道がある。幌沖内右股の奥には1003林班にある故、3林班支線[未踏]とよばれる延長林道があるが、右股の決壊のため進入不可能だ。沖内防災ダムの手前の民有林には林業専用道が設置されている。林道名は不明なので民有林46林班線と仮称を与えておく。

 林班図
留萌南部森林管理署の林班図。3林班支線は渡河して右股沢の右岸を走る。沖内ダム林道と幌沖内左股を結ぶ林道はおそらく歩道であろう。
 幌沖内林道
ダムの手前(クリックすると地理院地図を表示)で電気柵閉鎖されている。しかし、絶縁グリップがつけられているので、はずすことが可能だ。
 大ススキ川
幌沖内のアイヌ語源はポロ(大きい方の)・オ(河口に)・キ(カヤが)・ウ(群生する)・ナイ(川)である。カヤ(茅)とはススキのことである。
 林道ゲート
幌沖内林道のゲートは左股分岐部と右股分岐部の中間地点にあります。
通行規制情報
(1)林道ゲート位置
(2)種別:ダイヤル錠
 道路決壊
河川が氾濫、決壊し、現在復旧工事中でしたが、2019年8月には復旧していました。
通行止情報
(3)通行止位置
(4)理由:道路決壊→復旧
(5)最終確認:2020.07.04
 幌沖内林道
幌沖内林道は沖内防災ダムの奥、沖内川本流沿いに走る林道です。川の氾濫んによる道路決壊に対し2018年に復旧工事が行われ、現在は林道終端(伏流管閉塞による決壊あり)まで通行できます。
 幌沖内左股
幌沖内左股林道は草刈りがなされていましたが、道の両側のタイヤが通るところだけで、中央の草はボウボウ状態で残っています。まるで中央分離帯のある林道です。
 幌沖内右股林道
小平町の沖内ダム奥にある幌沖内右股林道は右股沢川に沿う林道です。2019年8月探訪時には途中で巨大な伏流管が閉塞、道路が決壊していました。今回も同様で、そこまでの走行を供覧します。
 幌沖内右股
巨大な伏流管が閉塞し、道路が大規模決壊しております。
通行止情報
(3)通行止位置
(4)理由:道路決壊
(5)最終確認:2020.07.04
 沖内ダム林道
沖内ダム林道は沖内防災ダムの脇から出る国有林道であるが、ゲートがない。入ってすぐ、崖崩れのため、路面が崩壊し、通行が危険な箇所がある。
通行止情報
(1)通行止位置
(2)理由:崖崩れ
(3)最終確認:2019.4.21
 民有林46林班線
はじめは急な登坂があり、その後は平坦な道となる林道です。
通行止情報
(3)通行止位置
(4)理由:林道終端
(5)最終確認:2019.8.24


(3) 田島の沢林道(1013林班林道)
 図7
奔沖内と幌沖内の中間の斜面(入口部分の地理院地図での位置はこちら)に新設の林業専用道がある。田島の沢治山事業でつくられたものである。

 1013林班林道
2019年3月に公示された造林作業の林班図では正式林道名は「1013林班林道」となっている。ここでは親しみやすい「田島の沢林道」と呼んでおく。
 田島の沢林道入口
入口は電気柵でふさがれているが、絶縁グリップがつけられており、ここを持ってはずすことが可能だ。
 田島の沢林道
田島の沢林道はこのように砂利がひかれた比較的新しい林道です。国有林道のはずですが、ゲートは設置されていません。
林道工事予定:1013林班林道
2020年9月30日まで
 倒木
倒木が多い状態でしたが、原人が処理したため通行止めの箇所はありません。
 新設支線
Google Earthでの林道終端と思われる箇所でも左右に道が開かれていて現在開発中と思われます。

KMLファイル: (12) 沖内地区林道.kml

改訂記録:
2018.02.08 中改訂: 図追加
2018.06.09 小改訂: 索引リンク
2018.06.10 中改訂: 図追加
2018.09.18 中改訂: 図変更
2018.09.25 中改訂: 図追加
2018.10.28 中改訂: 図追加
2019.04.03 中改訂: 図追加、林道名訂正
2019.04.21 中改訂: 図追加
2019.05.05 中改訂: 図変更
2020.07.04 中改訂: 図追加・動画追加

南留萌林道概説目次
南留萌林道概説はクロカン・ドライブ・登山・自然観察・野鳥観察・化石採集・渓流釣り・昆虫採集など様々な目的のため山に入るひとたちのために作成しています。原人の実地探査などにより訂正・補遺が必要な場合、予告なくその都度改訂していき、最善のガイドとなるよう心掛けていきます。
(1) 南留萌林道の分布概観 (2) 増毛山道周辺の林道 (3a) 増毛民有林道 その1
(3b) 増毛民有林道 その2 (4) 増毛国有林道 (5a) 留萌市道有林道
(5b) 留萌市民有林道 (6) 留萌市国有林道 その1 (7) 留萌市国有林道 その2
(8a) 留萌市国有林道その3 (8b) 留萌市国有林道その4 (9) 小平町道有林道 その1
(10) 小平町道有林道 その2 (11) 小平町民有林道 (12) 小平町国有林道 その1
(13) 小平町国有林道 その2 (14) 小平町国有林道 その3 (15) 小平町国有林道 その4
(16) 小平町国有林道 その5 (17) 小平町国有林道 その6 (18) 小平町国有林道 その7
(19) 小平町国有林道 その8 (20) 小平町国有林道 その9 (21) 苫前町民有・道有林道 その1
(22) 苫前町道有林道 その2 (23) 苫前町国有林道 その1 (24) 苫前町国有林道 その2
(25) 苫前町国有林道 その3 (26) 苫前町国有林道 その4 (27) 苫前町国有林道 その5
(28) 苫前町国有林道 その6 (29) 苫前町国有林道 その7 (30) 苫前町国有林道 その8
総索引 増毛町 総索引 留萌市 総索引 小平町
総索引 苫前町 付録: クマ出没記 
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/01/04 21:28:10

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