
林道、それは最後のフロンティア。そこには原人の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは原人最初の試みとして、調査旅行に飛び出した中古車 ジムニさん号の驚異に満ちた物語である。
2020年6月27日(土)、今日は雨であるにも関わらず原人は苫前町霧立へ向かった。本日は助っ人がいて、長時間 RINDO TREKが可能な日なのだ。こういう日は雨が降ろうが槍が降ろうがTREKに出かけるのである。本日も未踏†林道への挑戦である。
 | | 本日の林道概観 本日探索した霧立林道群の地図です。2018年に未踏†に終わった林道をどれだけ探索できるかが焦点です。 |
1)下霧立林道・ナタノ沢林道

2018年7月7日 2年前ここを訪れたときには、このように作業中で通行できませんでした。伐採した材が積んでありますので、伐採作業中に道路に土砂崩れが起こったものと推定されました。
原人未踏† 下霧立林道 苫前町霧立にある下霧立林道は2018年に訪れたときには土砂崩れの復旧作業中で通行できませんでした。2020年6月27日、あいにくの雨でしたが、途中の道路決壊の場所まではなんとか通行できました。この林道の名は錐立山の裾野を走るからだと思われます。

8:37 下霧立林道は今回はここで道路決壊のため通行止めでした。

8:20 話は前後しますが、ここがナタノ沢と下霧立林道の分岐部です。直進がナタノ沢で、右方向が下霧立林道です。原人のKML地図は分岐部での合流角度が実際と異なっており、修正しておきます。
原人未踏† ナタノ沢林道 ナタノ沢林道は下霧立林道からヤシコワンナイ川に沿って別れる支線林道です。本日は下霧立林道が通行可能となっていたため、この支線も探索できました。イタドリが張り出している以外、比較的走りやすい林道ですが、途中で道路決壊のため通行止めとなっています。

8:27 ナタノ沢林道はここで道路決壊のため通行止めとなっていました。
2)盤の沢林道・ウグイス沢林道

9:18 いろいろ民有林道に寄り道してきたので少し遅くなりました。民有35林班林道や丸山林道は今は廃道となっていました。ここは盤の沢とウグイス沢の分岐部。ウグイス沢はこのように草ボウボウで進入を断念し、盤の沢に進むことにしました。
盤の沢林道は健在でした 霧立林道群の1つ盤の沢(雛の沢)林道は2018年前回探訪時にも走行可能でしたが、今回も林道終端まで走行可能でした。途中崖崩れや、路肩が掘れていてハマると厄介な箇所はありましたが、特に大きな困難はありませんでした。

9:22 ここが盤の沢林道のハテ(林道終端)です。
3)2155林班作業道
原人未踏† 2155林班作業道 上の沢林道の少し西奥に2155林班作業道という非常に短い林道があります。本当は2154林班にあるので2154林班作業道と名付けるべきところ、原人が間違って2155林班作業道と名前をつけたところ、北海道森林管理局もその名を採用したみたいです(笑)。Google Earthでみるとラリアット部分があるように見えますが実際はありませんでした。

9:58 ここが2155林班作業道のハテです。
4)オンコの沢林道

2019年7月6日 オンコの沢林道に昨年訪れたときには一昨年のがけ崩れ(泥流)の場所が整備され、少し前進しておりましたが、ここで道路決壊があり、通行止めでした。

10:12 昨年の道路決壊の部分はこのように見事に修復されてました。工事の杭をみると「オンコの沢林道改良工事」とあります。
オンコの沢 画竜点睛を欠く? オンコの沢林道はこれまで土砂崩れ、道路決壊により入り口近くで通行止めになっていた林道でした。昨年度、災害復旧工事が行われたため、それを期待して入ってみました。以前に復旧された箇所の奥に53mの区間で整地され砂利がひかれた立派な道路ができていましたが、その後の林道は草ボウボウでまもなく通行不可能となります。せっかく復旧したのだから草刈りして全線通れるようにすればいいのに、なんだかなあ。

10:18 オンコの沢林道はここで草ボウボウのため通行不可能です。工事の所から200m程度の所です。
5)小平町 川上本流林道
霧立地区の林道探索後、小平町の川上本流林道に寄っていくことにしました。

2019年7月6日 川上本流林道は昨年ここで道路決壊のため通行止めでした。。
川上本流林道 破壊女神の呪い 小平町の川上本流林道に寄りました。この林道は入り口近くの潜水橋が流木で通行止めになったり、そのすぐ奥で道路決壊を起こしたり治しても治してもまた破壊され、まるで破壊の女神の呪いでも受けたような林道です。今回も復旧工事が行われたすぐ後に伏流管閉塞による決壊が起こっていました。「ぷ、ぷーう」と思わず声がでます。

10:46 川上本流林道はここで伏流管閉塞による決壊を起こしています。この林道はなおしても治してもすぐ奥の所で林道破壊が起こり、どうしても通してもらえません。まるで破壊の女神の呪いがかかったような林道なのです。
6)次回RINDO TREK予告
2020年6月28日(日)にもRINDO TREKに行きましたが、編集が間に合わないため、6月29日(月)以降にご報告申し上げます。増毛町の暑寒沢林道、武好林道、暑寒支線林道、御内林道です。御内林道ではハマっちゃいました。
本日の遭遇危険度 クマ2つ


(1つ: ほぼ安全、2つ: やや危険、3つ: かなり危険、4つ: やばい、 5つ: そこにいます)
RINDO TREK 2020
RINDO TREK BEYOND 2019
2018年以前の記事の目次は こちら
南留萌林道概説
南留萌林道概説はクロカン・ドライブ・登山・自然観察・野鳥観察・化石採集・渓流釣り・昆虫採集など様々な目的のため山に入るひとたちのために作成しています。原人の実地探査などにより訂正・補遺が必要な場合、予告なくその都度改訂していき、最善のガイドとなるよう心掛けていきます。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2020/06/28 17:20:18