
林道、それは最後のフロンティア。そこには原人の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは原人最初の試みとして、調査旅行に飛び出した中古車 ジムニさん号の驚異に満ちた物語である。
原人は驚異WONDERを求めて今日も行きます。9月22日は秋の連休の最終日。このところの雨模様にて林道のコンディションは悪いのですが、崖崩れ・山崩れ、河川増水氾濫など林道災害がない限り、RINDO TREKのミッションは続きます。本日は穴と泥の道、苫前のアナトロマナイ林道です。
 | | 作戦図 本日の作戦図です。本日9月22日はアナトロマナイ林道です。図をみるとゲジゲジのようにたくさんの支線が足のように生えていますが、すべての支線はもう草ボウボウで廃道となっています。 |

7:57 おーっと、のっけからWONDERだ。秋の交通安全運動週間なので林道交通安全はいいが、旗に見とれず、足元をみてください。ゲートを開けにいくときに滑って転ぶように罠が仕掛けてあります。転ばないとしても靴がドロンコになってしまいます。
 | | 7:58 ドロンコになりながらゲートを開けに行くと、ここにも出鼻をくじく忠告書き、「ゲートから3.0 kmで通行不可」とあります。ま、せっかく靴がドロンコになったのだから、あきらめずに入ってみます。 |

8:17 危険な通行止めはまだかまだかと走ってみると、あ、これでしょうか。道路をメダカも住めないような小川が横切っています。
アナトロマナイ林道の小川またぎ アナトロマナイ林道はゲートから3 kmで通行止めのはずでした。しかしあった障害はこれだけ。道路を幅50 cmの小川が横切っています。せっかくだからCliffhang Cameraで撮影し、渡河(というより小川またぎ)のラインとりのドリルとしましょう。さあ、みなさんならどこを通りますか?
正解は履帯(キャタピラー)の跡をなぞるようにして通るでした。

8:27 そうこうしているうちに、林道のハテまできました。ハテには林の葉で作られた緑のカーテンがあり、向こう側がかすんでおり神秘的な美しさです。
 | | SpyScan Camera アナトロマナイの帰りにはSpyScan Cameraというのを試します。カメラを90°、180°、270°のいずれかの角度で左右に首振りさせて、林道脇にいるクマさんを発見しようというものです。運転中にわき見はいけませんから。 |
実験映像 SpyScan Camera @アナトロマナイ 原人考案のSpyScan Cameraはカメラを左右に走査して、林道わきにひっそりとしているクマさんを発見するためのカメラです。通常走行では見逃すので、1秒間に60コマの高フレームレートで撮影、2倍のスローモーションとして観察し、クマさんを発見する仕組みです。その実験をアナトロマナイ林道でおこないました。音楽は "Adventure Theme" - Sir Cubworth (YouTube提供、著作権フリーBGM)です。
実はこの後、愛鳥山にも寄ったのですが、それは「南留萌林道概説」で報告しようと思います。

9:43 帰りに小さな放牧場でウシさんたちがなにやら相談するために集まっているところに出くわしました。牛というものはてんでバラバラに草を食む生き物ですが、このように井戸端会議もするようです。
Panorama オロロンライン 帰りに苫前町力昼から小平町まで国道232号、いわゆるオロロンラインの一部の走行を供覧します。秋~冬は強風が吹き、鉛色の海から高波が押し寄せる海岸が、9月22日には穏やかな凪ぎで、空も真っ青に晴れ、夏の雲が出ておりました。秋分の日で夏が最後の威勢を張っているようでした。音楽は "Fantasyland" - Quincas Moreira (YouTube提供、著作権フリーBGM)です。
本日の遭遇危険度 クマ3つ



(1つ: ほぼ安全、2つ: やや危険、3つ: かなり危険、4つ: やばい、 5つ: そこにいます)
RINDO TREK WONDER 2020
RINDO TREK 2020
RINDO TREK BEYOND 2019
2018年以前の記事の目次は こちら
南留萌林道概説
南留萌林道概説はクロカン・ドライブ・登山・自然観察・野鳥観察・化石採集・渓流釣り・昆虫採集など様々な目的のため山に入るひとたちのために作成しています。原人の実地探査などにより訂正・補遺が必要な場合、予告なくその都度改訂していき、最善のガイドとなるよう心掛けていきます。
Posted at 2020/09/23 22:13:27 | |
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