思えばカングーとの出会いは突然でした。
2012年5月12日。あるイベントの手伝いで初めてカングーというクルマに見て、触れて、少しだけ運転をしました。
「見た目がなんだかカワイイ」「ダブルバックドアが素敵」「もしかしたら車中泊ポテンシャル、高い?」
初めはそんな印象でした。
当時の愛車はS2000とクラウンエステート。走ることに非常にストイックなクルマと荷物がいっぱい積める安楽なクルマという、両極端な組み合わせ。
その2台のカーライフには満足していたのですが、実はS2000の街中での乗り心地やシビアなハンドリングに疲れ始めていて、クラウンにはシートの出来(長時間乗ると腰が痛くなる)と車中泊した際の天井の低さに不満を常に持っていました。
カングーならキャンプ道具をいっぱい積めて車中泊もラクにできるかも。
実際にラゲッジに寝てみてもシートバックはカンタン倒れるし、トノボードはテーブルみたいに使えるし、リアゲート内側にもレバーがあって出入り自由、奥行きも身長171センチの自分にはピッタリ。
こんなクルマがあったのか!
ただ、キー本体のボタンでドアロック出来ないことだけが不思議でしたが(笑)。
そんなワケで、実は当初、「一番大きなキャンプ道具」を買うつもりで選んだクルマでした。
ところがどっこい、あとでその走りの実力を知ることになります(笑)。
翌週の平日、仕事をサボって「ルノーカングーのすべて」を神田の書泉グランデまで買いに行き^^;、穴の空くほど読む日々が始まります。
フムフム、車両本体価格は5MTなら210万円台。安い!
誌面を読んでいくと、「オートマはパワーが無いからあまり元気に走らない」ですと?
フムフム。
つまりマニュアルを選べばキャンプ場まで行くあいだの峠道もドライビングが楽しめるのか。
なんてスバラシイ!今乗っている2台を手放しても1台ですべてを賄えるじゃないか!
もはや12年落ちのクラウンを売っても全く足しにはなりませんが、8年半落ちとはいえ大事に乗ってきたS2000を手放せばそれなりの資金になるハズ。
ちょうど半年前に冷やかしで査定してもらいにメーカー系のディーラーに行き、190万円はつけますと教えて下さった誠実な営業マンのコトを思い出し、連絡してみると185万円の査定をつけてくれました。
付けていたパーツをもろもろ外して売ればなんとか200万円になりそうです。
ローンでは購入したくなかったので、買うとしたら現金一括のみ。少しあとに支給される賞与をアテにしたり、クラウンエステートも15万円で後輩に売れそうなので、なんとかカングー購入が見えてきました。
あとはボディカラーを決めるだけなのですが、当時の標準色の中にはピンと来る色がありません。
「消去法で白かな〜」
そう思っていたときに、ネットで知ったのが「2012クルール」の3色でした。
これが初めてカングーを知ってから約1週間後。タイミング良すぎです。
見てみるとどの色もステキ。本命のベージュカマルグは限定116台!しかも5MTはなんと25台。
マズい、発表から時間経っちゃってるし、もう買えないカモ…。輸入車に詳しい同僚に相談し、今度の土曜日に最寄りのディーラーへ同行してもらうことにしました。
当日、営業の方に確認してもらったら、なんとか最後の枠が空いているらしく、押さえられそうとのことで、契約書に押印!
肝心のそのクルマは船に積まれて日本に向かっている途中だそうで(笑)、登録して納車されるのは7月半ばから下旬になるそうです。
実はエクスプレスブルーとベージュカマルグで迷っていたのですが、ベージュは以前乗っていたS-MXでもベージュツートーンにオールペンして乗っていたほど好きな色。
商談に行く当日の午前、ベージュカマルグの実車が展示してあるという有明のルノーまで見に行きました。
ん〜、ベージュというよりもグレーに近い? なんだかイメージと違っていたのですが、この色なら経年で色褪せてもなんかカッコイイんじゃない?
そんなワケでベージュカマルグを契約して、それから6年。今に至ります。
そうそう、マニュアルミッションでブン回しても楽しく、使い切れるパワーの1600ccのエンジン。ストロークがある足回りと65タイヤ、出来のよいシートがもたらす出自が商用車とは思えない素晴らしい乗り心地。
かわいい形をしているのに高い走りのポテンシャル。このギャップもまたいいんですよね。
いいクルマです。
Posted at 2018/05/15 01:54:58 | |
トラックバック(0)