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Nuk-P@RailStarのブログ一覧

2016年07月01日 イイね!

突然ですが、自動車競走二題(前篇)

突然ですが、自動車競走二題(前篇)そういえば最近、モータースポーツの話題に全く触れてませんでしたね(^^;)。

(あんなレーシングレプリカもどきに乗ってるくせにねぇ・・・苦笑)

かつてこのブログでは、北米マツダが参戦開始した彼の地の頂点カテゴリー「ALMS」および「USCC」シリーズに注目。
当シリーズ唯一のディーゼルエンジン搭載車によるマツダ独自のチャレンジの様子を、ほぼ毎レース速報的に独断レポートしてきました。
その背景として、”SKYACTIV”のロゴをまとったマツダのGTカーやLMP2マシンの勇姿を、アメリカンレーシングの世界にスポット的に復活した“マツダワークスマシン”と捉えて、その動向にアツい視線を送っていたのですね。

ま、これはマツダワークスの復活を訴える私達WW2としては、至極当然のアクションでして(^^;)。
しかも、四半世紀も前のマツダワークス全盛時代の頃とは違い、今はCS放送やネット中継などを利用すれば、国内のみならず海外レースの模様も居ながらにしてライブで追いかけられるというから、ホント便利な世の中になったものです。
しかーし
ちょうど2年前の今頃から、両親の手術や緊急入院が相次いで私の生活リズムが一変。
週末にIMSA公式サイトでレースの様子をウォッチする余裕がなくなってしまい、みんカラでのレポートも休止を余儀なくされ、現在に至っています・・・。

今回、久々にモータースポーツの話題に触れようと思ったキッカケは実は別のところにあるのですが、ならばそれよりも先にまず、私が2014年途中で投げ出してしまったマツダの北米チャレンジに関するその後の経過をきちんと辿り、最新の活動と時点を合わせておかねばと思ったわけです。
なぜって・・・

2016年のマツダLMP2マシンはまさに大躍進。
総合のPP争いや表彰台争いに絡むという目覚ましい(いや、信じられない?)活躍をしているのですから!

と、逸る気持ちを抑えて、まずは私が途中まで追いかけていたLMP2プロトタイプ初年度のレビューをば^^;。

前年の2013年、Mazda6 GXによる1年間の実戦経験こそ積んでいたものの、量産パーツを多用する特異なコンセプトを貫くSKYACTIV-D・ディーゼルエンジンとマツダチームには、新生USCC最高峰のプロトタイプクラスにおいては、極めて厳しい試練が待ち受けていました。

LMP2のデビュー戦となったデイトナ24時間、格下のGTクラスも含めた全出場マシン中の最下位グリッドが象徴するように、チームはディーゼルエンジンのパワーと信頼性の両立に大苦戦。
シーズンの進行とともに少しずつ地に落ちたポジションを相対的に挽回していったものの、せいぜい格下のPC/GTクラスの追従を振り切るのが精一杯で、頂点のPクラスで最後尾という”定位置”からはついに抜け出せず(-_-)。
もっとも、終始全く光明が見出せなかったわけではなく、ライバルのレシプロエンジン勢に比べて20%程度の燃費アドバンテージがあったSKYACTIV-D。本来ならば、連続走行が可能なマイレージの長さを生かし、PIT回数が多くなる長時間の耐久レース(24H/12H/6H)で、PITインするライバル達を尻目にスルスルと順位を上げる展開が期待できたはずですが、そんな堅調なレース運びができるほどマシンの信頼性が確保できていなかったし、コース上で一発の速さが発揮できないがために、格下のGTマシンの処理に手間取ってタイムロスを強いられるという歯痒いシーンもしばしば。

この結果、プロトタイプクラスにおけるマツダLMP2マシンの最高位リザルトは、初年度が第4戦・ラグナセカでの「7位」、参戦2年目となった2015年も第6戦・ワトキンスグレンでの「5位」に止まりました。
おまけに、LMP2レギュレーションにおけるディーゼルエンジンの将来性にも暗雲が垂れ込め始め、2015年のシーズン途中から、従来の2台体制を1台体制に縮小する事態にまで発展。
終盤の2戦では再び2台体制が復活し、最終戦のロードアトランタ10Hでは、#07と#70のマツダLMP2マシンが揃ってクラス6位・7位フィニッシュを果たしますが、北米マツダはこのレースをもって、3年間続けたディーゼルエンジン搭載車によるチャレンジを終了することをアナウンスしたのです。

そして迎えた今シーズン。北米マツダは引き続きLMP2マシンで最高峰のプロトタイプクラスに継続参戦することを表明し、1台のカーNo.を「#07」からルマン栄光の「#55」に変更し、パワーユニットを4気筒直噴ターボの「MZR-2.0T」にすることを発表。
かつてのロータリーエンジン時代を想起させるくらいに、SKYACTIV-Dでの孤軍奮闘はマツダならではの独自のアプローチだったわけですが、ここへきてコンベンショナルなレシプロエンジンが登場することに。
しかし、この2Lの4気筒エンジンは単なる新規ユニットに非ず。なんと、2011年にALMSのLMPクラスを完全制覇したローラ・マツダに搭載していたAER社製のMZR-Rエンジンをルーツに持つ、実績豊富なレーシングユニットだったのです。
つまり、マツダLMP2はよりコンぺティティブな戦いに挑むため、その心臓部を500PSのディーゼルターボから570PSのレシプロターボにスイッチするという英断を下された、とも言えるわけです^m^。

こうして、SKYACTIVのロゴが消えて些か地味な外観となった2016年仕様のマツダプロトタイプですが、DP(デイトナプロト)とLMP2がひしめく群雄割拠のPクラスで、のっけからメキメキと頭角を表します。

開幕戦のデイトナ24Hでは両車リタイヤに終わったものの、次戦のセブリング12Hでは6位・8位でダブル完走。第3戦のロングビーチでは金曜のプラクティスセッションでトップタイムをマークする快走を見せ、決勝でも4位・5位のベストリザルトでフィニッシュ。
勢いに乗ったマツダプロトタイプは、第4戦となった地元・ラグナセカではなんと、予選PPと2位を獲得!
夢にまで見たフロントロー独占からスタートを切った決勝でも、レース序盤は堂々の1-2フォーメーションの隊列で周回を重ねたのです。
そして前戦のベル・アイルではついに#55が決勝で3位に入り、初の表彰台獲得ときたわけです。

ウーン、なんて胸のすく快進撃なのでしょう!

コルベットDPやHPDとの2~3秒ものタイム差が一向に縮まる気配がなく、後方でもがき続けたここ数年の苦闘がまるで嘘のよう。
この大躍進の理由、パワフルで扱いやすいというMZR-2.0Tエンジンの優れたポテンシャルもさることながら、過去2年に亘る実戦経験でシャシーの熟成や各コースでのデータ収集が進んでいたこととの相乗効果で、マシンの戦闘力が一気に向上した結果とも言えそうです。

そしてそして、今週末は#55がグリーンとオレンジのCHARGEカラーに大変身
マツダ787B(#55)によるル・マン24H総合優勝の25周年を記念した特別カラーリングで臨むワトキンスグレン6H、2台のマツダプロトタイプの奮闘が今から楽しみです!!

(つづく)
2015年06月15日 イイね!

耐久王者、衝撃の復活

耐久王者、衝撃の復活“Challenge, Accepted.”

通算17勝目を示す重みのある数字を表側に、そして、この挑発的とも思えるフレーズを背中側に。誰もが認めるこの世界の王者だからこそ、許されるし、サマになるのでしょう。
17年ぶりの優勝が成ったその瞬間にチームスタッフ全員で喜びを分かち合うため、ポルシェチームが用意していたTシャツは、目論見通りに出番が到来。ゴール間際に全てのPITスタッフが着用する展開になり、決して葬り去られることはありませんでした。
なんて心憎くて、なんてカッコイイんでしょう!

アウディ/ポルシェ/トヨタの3チームによる驚速ハイブリッドマシン対決の第2幕。
第83回ル・マン24時間レースは、復活参戦2年目のポルシェ919ハイブリッドが終始レースをリードし、見事な1-2フィニッシュを決めました。

想像するに、エース格のマシンに不測の事態が起きた場合の「押さえ」として用意したであろう3台目のワークスマシン。その19号車が、何れも20代ながらエリート揃いという3名の若手ドライバーのドライビングで快走を続け、ほぼノントラブルで24時間後のトップチェッカーを受けてしまうのだから、レースはホントに予想がつかないものです。

とくに衝撃的だったのは、私が生涯忘れられない「362周」という周回数を目にした瞬間、レースはまだ2時間を残していたという事実。
レース前半にクラッシュで幾度かセーフティーカーが入っていたにもかかわらず、’91年の787Bを33周も上回る395周(5400km弱)を走破し、史上2番目という最長不倒記録を刻んだポルシェ919ハイブリッド。
レース序盤、一瞬だけアウディの後塵を拝したものの、24時間のほぼ全域をリードし切ったそのレース運びは、まさに圧勝と形容するほかありません。
強いて言えば・・・18号車がトラブルで5位に甘んじてしまい、最高の1-2-3フィニッシュを飾れなかったことが唯一の不満でしょうか(^^;)

いやぁ、こんなに胸のすく復活勝利を飾ってくれたら、全世界のポルシェファン、ポルシェオーナーの皆さんもきっと鼻高々でしょうね。おめでとうございます。

ポルシェがこれまでに積み上げていた通算16勝の大記録も、最後の勝利は1998年。いわば前世紀の勝ち星であって、今21世紀は完全にアウディの時代(なんと一気に13勝!)という印象が拭えなかったわけですが、この大きな大きな1勝でそんな外野の声も完全シャットアウトしましたね。
遂に復活した王者ポルシェがディフェンディングチャンピオンとして臨む来年のルマン、その激しい戦いが早くも楽しみになってきましたよ(^O^)。

そして、ポルシェとアウディの火花散る覇権争いと並び、今年のルマンで私の印象に残ったのは、遂に頂点のLMP1クラスにHV車で殴り込みをかけてきた、ニッサンの姿でした。

近年はLMP2クラスの常勝エンジンサプライヤーとしてスポーツカーレーシングの隆盛を支える傍ら、自らもデルタウィングなどで独自のチャレンジを続けてきたニッサン(NISMO)。宿願のル・マン制覇のために開発した「ニッサンGT-R LM二スモ」と銘打った最新鋭のLMP1マシンが、フロントエンジン・フロントドライブという奇想天外なコンセプトのマシンだと発表された瞬間の衝撃は、今でも忘れられませんね(^^;)。

そりゃたしかに、事前に期待感を煽ったわりには、この画期的なマシンは今年のサルトサーキットで全くタイムが伸びず、本来のクラスで戦えないばかりか、格下のLMP2マシンにも肉薄される惨状。かつて’90年代にCカーで無敵を誇ったニッサン、その強さの再来を期待したファンは、あまりの落差に失望したかもしれません。

でも、ニッサン自身、今年のルマンはライバルの胸を借りると早くから公言し、チャレンジャー宣言をしているわけですから、少なくともポルシェやアウディとも遜色ない3台体制で臨んだ心意気は買えるし、現場では如何ともし難いような深刻なトラブルに見舞われながらも、最後まで懸命に戦った姿は感動的ですらありました。
(結果は2台がリタイヤ、残る1台も完走扱いにならず)

でも、考えてもみてください。従来の常識を覆すような新発想のレーシングマシンですから、いきなり先頭集団でバリバリに存在感を発揮されてしまったら、それこそ他チームのエンジニアの立場がないというものでしょう。
それに、曲がりなりにもLMP1クラスの最後方には位置できたわけで・・・
昨年の途中まで私がレポートしていた米国USCCシリーズにおけるマツダLMP2マシンなんて、シリーズ唯一のディーゼルエンジン搭載車というハンデはあるにせよ、デビュー戦のグリッドは全てのGTマシンの後塵をも拝する最下位だったわけですから、今回のGT-Rは遥かにサマになっているではありませんか(苦笑)。

※ちなみに現在のマツダLMP2はきちんと最高峰のPクラスで勝負できています

ぜひともニッサンには、この独自のチャレンジ路線を決して変更することなく、少しずつでも頭角を表していってもらいたいものです。私には、全てのレシプロマシンを相手にして孤軍奮闘していたロータリーマシンの姿までがオーバーラップしてきて、ついつい応援したくなるんです。
デビューしたばかりのNewマシンにはまだまだ十分に進化代が残されているはずですし、また、少々穿った見方かもしれませんが、これだけスポーツカーレースに貢献しているニッサンなら、来年~再来年に向け、一定の発言力は期待できる気もしますしね(^^)。

えっ?トヨタのことはって?

昨年、一昨年と、個人的には「あり得ない」と問題視してきた脆弱な2台体制を、まさか今年も継続してくるとは・・・正直、言及する気が失せます(-_-;)

3台体制の横綱相手に2台体制で勝つハンデマッチに意義を見出しているのか、このカテゴリーに3台体制の予算を投入するのは無駄だとクールに経営判断しているのか知りませんが、傍目には本気で勝つ気がないとしか映りません。
本気でトヨタの勝利を願って応援したファンや、WEC戦での脊椎損傷のアクシデントを乗り越えて頑張ったエース・中嶋選手にあれだけの失望感を感じさせる結果を招くことになるとは・・・
今回の"罪"は例年になく大きかった、そう感じざるを得ませんねぇ(-_-;)。
2014年12月09日 イイね!

WW2、2014年もマツ耐を連覇!!

WW2、2014年もマツ耐を連覇!!つい一年前、ここみんカラブログで興奮の耐久初優勝を報告したことが記憶に新しい「WW2ロードスター」。
なんと今年もやってくれましたよ!

2013年に引き続き、マツ耐(MAZDA Fan ENDURANCE)の筑波ラウンドと岡山ラウンドで、堂々の2連勝!!
これでWW2ロードスターは、昨年から今年にかけて参戦した4戦全てで総合優勝、実に勝率10割という破竹の快進撃を続けていることになります。

チームの皆さん、本当におめでとうございます!



■マツ耐・第3戦筑波ラウンド(2.5H耐久) 決勝リザルト
 総合優勝(8クラス1位) #20 WW2ロードスター(新宅・伊藤・檜井・兼原組) 123周
 総合2位(8 クラス2位) #18 YRCのすっこロードスター 118周
 総合3位(8クラス3位) #23 AZN・NBロードスター    118周
        :             :              :
 リタイヤ(6クラス) #16 TCCロードスター、ダッ!    122周


■マツ耐・第4戦岡山ラウンド(2.5H耐久) 決勝リザルト
 総合優勝(Eクラス1位) #79 WW2ロードスター(新宅・伊藤・檜井組) 75周
 総合2位(Bクラス1位) #57 TCCロードスター、ダッ!  75周 (-15.431)
 総合3位(9クラス1位) #67 SMILE☆大森石油RX-7   72周
     :                  : 

今回の岡山戦なんて、最新のNCロードスターを敵に回して、僅か15秒差での逃げ切りですよ!
チェッカーを受けた瞬間のメンバーの笑顔やPITの異様な盛り上がりが目に浮かぶようです(^O^)。

レース好き・マツダ好きのナイスガイ達が手弁当で集まってくるこの恐ろしき広島のプライベーターチーム。
2001年から8年間続けた「WW2 RX-7」(FD3S)によるスーパー耐久参戦は、2009年・岡山400km戦のST3クラス2位表彰台(予選PP)を最後に現在は活動休止中ですが、そのほとばしるパッションを炸裂させる新たなレースフィールドを完全に見出しましたね~(^O^)。
ほぼ20年落ちのNA8Cで、並居るマツダの最新スポーツカーを相手に、安定した速さと緻密な燃費管理が求められる無給油の2時間半レースで勝利してしまうんだから、痛快極まりないですよね!

とりわけここ岡山戦の2年連続制覇は、全国からアツいマツダファンが集結する「マツダファンフェスタ」会場でのTOPチェッカーとあって、特別な意味合いを感じます。
WW2とは、マツダワークスのモータースポーツ復帰を願うアツいファンが集まり、レースフィールドを駆け抜けているマツダのプライベーターマシンを応援しよう!との主旨で立ち上がったクラブ。
そのWW2の名を冠したマシンが、大勢のマツダファンやモータースポーツファン・・・言うなれば"同志"の皆さんが集った最高の舞台で、快心のレース運びを披露して表彰台の頂点に登ったのですからね。

・・・と
WW2の主宰者である私がどこか他人事のように語ってしまっているのは・・・今年は現地に行けなかったため。
翌日の早朝から父の通院が予定されていたため、大事をとって参加を見送ったのですが、ここ数日、参加された方々の楽しそうな現地レポートを見るにつけ、やはり、何を差し置いても行くべきだったと、ちょっと後悔モードです^_^;。
(ロータリーGCマシンの紹介スライドもぜひこの目で見てみたかったし・・・爆)

来年は・・・MFF2015の開催日をしっかりブロックして、ぜひ2年ぶりの参加に漕ぎ着けたいと思います(^^)。
2014年07月15日 イイね!

パッシングライトのその先に・・・ 【USCC Rd.8】(7/13)

パッシングライトのその先に・・・ 【USCC Rd.8】(7/13)北米USCCシリーズも後半戦に突入し、第8戦の舞台はカナダへ。モスポートパークでのレースには、PCクラスを除く3クラス・計42台のマシンが集結しました。

2台のMazda LMP2 SKYACTIV-D Racingでシリーズ最高峰のPクラスにエントリーし、唯一のディーゼルユニットによる孤高のチャレンジを続けているマツダですが、ここ数戦は、#07と#70の2台のマシンで明暗がハッキリ分かれる結果となっています。

若手ドライバーを中心とした#07は、マツダのホームコースであるラグナセカで見せた総合4位の快走劇が象徴するように、2014年シーズンの進行とともに飛躍的にポテンシャルを向上させてきたマツダLMP2のイメージの牽引役。激走が光ったモントレー戦では不運な接触アクシデントでリタイアを喫したものの、以降のレースではクラス8位、クラス9位と、着実にSpeed SourceチームのTOPリザルトを刻み続けていて、最近はエースカーとしての風格さえ漂ってきました。

一方でやや精彩を欠くのが、チームオーナーでもあるトレンブレイ選手が率いる#70。
予選のパフォーマンスは常に#07の1~2秒落ちで、グリッド位置はGTの上位勢に飲み込まれるケースが多く、決勝レースでもマシントラブルによる序盤リタイアが続いています。
前戦・ワトキンスグレンでも、ずっとオイルリークのトラブルに悩まされタイムが伸びず、予選後にエンジンを換装しても事態は改善せず。6時間のレースを僅か13周でリタイアしてしまいました。
もっとも、チームがこのマシンに様々な技術的トライアルやトラブルシューティングを行う特別な使命を与えているのであれば少しは安心できるのですが・・・果たして。

まずは土曜の予選結果から。

================================================================
総合1位(Pクラス1位)  #42 Nissan Morgan 1:09.167
総合2位(Pクラス2位)  #1 HPD ARX-03b 1:09.456
総合3位(Pクラス3位)  #90 Corvette DP 1:09.642
総合4位(Pクラス4位)  #2 HPD ARX-03b 1:10.136
総合5位(Pクラス5位)  #5 Corvette DP 1:10.298
総合6位(Pクラス6位)  #10 Corvette DP 1:10.336
総合7位(Pクラス7位)  #01 Ford EcoBoost 1:10.433
総合8位(Pクラス8位)  #60 Ford EcoBoost 1:11.339
総合9位(Pクラス9位)  #07 Mazda Prototype 1:12.829 ( +3.662)
総合10位(Pクラス10位)#70 Mazda Prototype 1:14.700 ( +5.533)

総合11位(GT-LMクラス1位) #93 Dodge Viper SRT 1:15.206
  :
総合21位(GT-Dクラス1位) #33 Dodge Viper SRT 1:19.004
================================================================

練習走行でアクシデントに見舞われた#0・デルタウィングと#31・コルベットDPの2台が出走しなかったため、Pクラスは全10台での予選に。
その中で2台のマツダLMP2は今回もクラス最後尾の位置に甘んていますが、ひとまず全27台のGTマシン勢は全て後方に退け、プロトタイプマシンとしての面子は維持(^_^;)。加えて、#07のタイムはクラス8位のライリー・フォードの「1.5秒落ち」まで迫っており、予選の実質的内容としては、過去のどのレースよりも手応えを感じられるもの。
クラスTOPのマシンとのタイム差も、練習走行セッションから概ね3秒台で安定して推移していることから、いよいよ標的となるマシンが具体的に定まってきた感じです(^^)。

相変わらず不調を囲っている#70が気にはなるんですけどね・・・。

そして迎えた日曜の2時間45分レース。
注目の決勝リザルトはこちら。

================================================================
総合優勝(Pクラス1位)  #42 Nissan Morgan     191Laps
総合2位(Pクラス2位)   #90 Corvette DP         -7.886
総合3位(Pクラス3位)   #10 Corvette DP        -20.943
総合4位(Pクラス4位)   #5 Corvette DP         -1:10.730
総合5位(Pクラス5位)   #60 Ford EcoBoost      -1 lap
総合6位(LM-GTクラス1位) #3 Chevolet Corvette C7.R -6 laps
総合7位(LM-GTクラス2位) #93 Dodge Viper SRT    -6 laps
総合8位(Pクラス6位)  #07 Mazda Prototype      -6 laps
  :
総合17位(GT-Dクラス1位) #33 Dodge Viper SRT    -12 laps
  :
総合33位(Pクラス7位)  #2 HPD ARX-03b         -41 laps
総合34位(Pクラス8位)  #1 HPD ARX-03b         -47 laps
総合35位(Pクラス9位)  #01 Ford EcoBoost        -87 laps
  :
総合37位(Pクラス10位) #70 Mazda Prototype      -110 laps
================================================================

レースの方は、これまでPクラスのTOP争いの常連でありながら、あと一歩勝利に届かなかった#42のニッサン・モーガンが、ぶっちぎりのポールtoウィン。バトルらしいバトルのない完全な一人旅は、まさに圧勝と形容すべき、165分のワンマンショーでした。

そして、#07のマツダLMP2はステディな走りを見せ、予期せぬコースアウトやタイヤバーストでPITインを強いられたライバルを出し抜き、スタートから25分時点でなんと総合5位を快走する一幕も。
その後もしぶとく総合シングルのポジションをキープし続け、終盤に2台のHPDホンダがリタイヤしたこともあって、Pクラス6位という今シーズン最高位でフィニッシュしました。
残念ながら、最後のPITインの際、GT-LMクラスの#3・コルベットと#93・バイパーに先を越されてしまい、総合順位は8位となりましたが、レース中のベストタイムでは先の2台を2秒以上も上回っていて、事実、スタートから2時間以上にわたり、堂々と彼らを抑えて走っていたわけですから、少し悔しさは残りますが・・・まぁ、良しとしましょう。

何より、序盤からズルズルとGT-LM集団に飲み込まれ、挙句に僅か40分でリタイアを喫した僚友の#70の仇をとるかの如く、悠然とヘッドライトを点灯させ、ポルシェ、BMW、アウディ、フェラーリ、バイパーといったGT-D勢を次々にパッシングしていく#07の勇姿には溜飲が下がる思いがしたし、その視線の先にはぼんやりとPクラスのライバルの背中が見えてきた印象を受けたのは、大きな収穫といって良いでしょう。

待ちに待ったバトルフィールドまで、あと少しだ!
頑張れ、マツダLMP2!!
2014年07月03日 イイね!

プロトの一角まで、あと少し・・・ 【USCC Rd.7】(6/29)

プロトの一角まで、あと少し・・・ 【USCC Rd.7】(6/29)北米USCCシリーズの第7戦は、ワトキンス・グレンの6時間。

昨年はGRAND-AMシリーズとして開催されたこのレース。
かの寺田陽次郎選手がスポット加入した#00・Visit Florida号(Mazda6 GX)が見事にGXクラスの優勝を飾ってから、ちょうど一年が経過したことになります。
ほんの一年半前に産声をあげたばかりのマツダのディーゼルレーシングユニットは今年、出力と信頼性を大幅に向上させ、LMP2規定のプロトタイプマシンに搭載。
2台の「Mazda LMP2 SKYACTIV-D Racing」が、新生USCCシリーズの最高峰・Pクラスへと挑んでいるわけです。

そのマツダLMP2マシンとSpeed Sourceチーム。
シリーズ開幕直後に続いたデイトナ24H、セブリング12Hの超・長距離戦では、エンジンの信頼性確保に手を焼いてしまい、Pクラス/PCクラスのプロトタイプ勢はおろか、GT-LMクラス/GT-DクラスといったGT勢の後塵をも拝するという苦難のスタートを切りました。
しかし、スプリント仕様の新エンジンを投入した第3戦・ロングビーチ以降は、徐々に失地を回復。
現在では、”順当に走れたら“という条件きながら、予選・決勝ともに格下のGT勢に先を越されることはなくなり、逆に、トラブルやアクシデントで後退したPクラスのライバルマシンを喰える位置までポジションは上昇。
まだライバルと直接バトルするほどの速さはありませんが、開幕直後の低迷ぶりを知るファンにとっては、この著しい進化ぶりは期待を大きく超えるものとなっています。

ひとまず、第4戦・モントレーにおいて、優勝したHPD ARX-03bから2LAP遅れでフィニッシュした総合7位(Pクラス7位)のリザルトは、Mazda6 GXからマツダLMP2に至るこの2年間を通して、SKYACTIV-Dレーシングユニットとしてのベストリザルトといっても過言ではないでしょう(^_^)。

さて、迎えた今回の”Six Hours of the Glen”は、第2戦のセブリング12H以来となる、全4クラス混走レース。
となれば、2シーターオープンのPCクラスも含めた全プロトタイプ勢に対し、マツダLMP2マシンがどれだけポテンシャル差を縮めてきたのか、その進化ぶりを実証できるチャンスです!

そう意気込んで、日曜の夜、IMSA公式サイトで配信されるレースの生中継に臨んだ私・・・。
しかし、先々週のル・マン24H中継、先週のニュル24H中継に続き、3週連続となった耐久レースの生観戦・・・しかも今回のワトキンスグレン6Hは、日曜夜11時過ぎのスタート(つまりゴールは月曜早朝)とあって、ここ最近お疲れ気味の私には全くもって勝算なし(爆)。
案の定、スタートから僅か15分、レースウィーク中ずっと不調を囲っていた#70のマツダLMP2が緊急PITインをしたのを見届けたところまでで、敢え無く力尽きてしまいました(-_-;)。

ということで、途中経過はすっとばし、先に決勝リザルトを紹介(^_^;)。

●総合優勝(P-1位)  #90 Corvette DP          191Laps
     :
 総合6位(PC-1位)   #54 ORECA FLM09          -5Laps
 総合11位(LMGT-1位)#3 Chevolet Corvette C7.R  -6Laps
 総合25位(GTD-1位) #94 Ferrari F458 Italia   -13Laps
     :
○総合33位(P-9位)  #07 Mazda Prototype       -16Laps
     :
○総合53位(P-13位) #70 Mazda Prototype     -178Laps

ありゃりゃ
Pクラスのシングルフィニッシュは良いとしても、出走53台中の33位は真ん中よりも後ろ・・・またも大勢のGTマシンに先を越されているではありませんか。しかも16LAP遅れとは(・_・;)。

と、思わずガックリと肩を落としそうになった私ですが、お馴染みMZRacingサイトのレポートによれば、07号車はレース序盤に他車との接触でサスペンションを痛め、修復に時間を要してしまったとのこと。
そこで後日、あらためてIMSA公式サイトの動画で確認してみると、アクシデントの瞬間や修復作業の様子は一切映し出されていなかったものの、順位チャートの上で、スタート1時間後にTOPから1LAP遅れだった#07号車が、その後の15分間で一気に7LAP遅れまで後退したので、ここでPITに張り付いていたのでしょう。
すでに#70号車はオイルリークでリタイヤを喫していたので、その時点で2台のマツダLMP2勢の順位はPクラス最後方(12位&13位)。・・・というより、全マシン中の最後尾(52位&53位)まで転落していたのでした。

その後、アクシデントの影響が残っていたのか、コース復帰後も#07号車は暫くペースの上がらない状態が続きましたが、残りの4時間45分をしぶとく走破。
結果的には総合順位を20位近く挽回し、トラブルで後退したPクラス/PCクラスのマシンをそれぞれ3台ずつ上回ることに成功したわけですから、その堅実な走りは十分評価に値するものです。

あとは・・・もしサスペンションの修復作業で生じた6LAPのビハインドと、それによるペースダウン分がなかったら、7台ものGT-D勢に先を越されることはなかったでしょうし、総合11位から21位までに10台がひしめき合ったLM-GT勢の間に十分割って入れたはず。
ま、これはタラレバの妄想に過ぎませんが、少なくともワトキンスグレンでのマツダLMP2マシンは、それくらいのポテンシャルは秘めていたと見て良いでしょう。

その妄想に俄然、真実味を付け加えてくれるのが、予選と決勝のベストタイムのライバル比較。

<予選タイム>
 P- 1位   #42 Corvette DP 1:37.902 (-)
 P-11位  #31 Corvette DP 1:41.341
 PC-1位   #54 ORECA FLM09    1:40.562
 PC-8位   #88 ORECA FLM09    1:42.268

         #07 Mazda LMP2    1:43.788 (+5.886)

 GTLM-1位  #55  BMW Z4 GTE    1:44.084
 GTD-1位     #22 Porsche 911 GT  1:48.831

<決勝ベストタイム>
 P- 1位  #42 Nissan Morgan    1:38.976 (-)
 P-11位 #31 Corvette DP    1:41.779
 PC- 1位  #09 ORECA FLM09  1:41.846
 PC-10位 #08 ORECA FLM09  1:43.487

       #07 Mazda LMP2 1:44.330 (+5.354)

 GTLM-1位 #62 Ferrari F458 1:45.311
 GTD-1位   #35 Audi R8 LMS   1:49.764

見ての通り、マツダLMP2は本来のプロトタイプ勢の集団には入れていない一方で、GT勢の集団にも飲み込まれずという、相変わらず中途半端なポジション(^_^;)。
但し、その孤高のポジションが、次のターゲットとすべきPCクラス勢の後方集団よりも、GT-LMクラス勢の先頭集団と圧倒的に近接しているために、ちょっとでも油断をすればあっという間にGTマシンに背後を脅かされ、全く安閑としてられないというのが、マツダLMP2の勇姿にアツい視線を送っているファンの偽らざる心境であり、悩みの種でもあるわけです。
ここはぜひとも、追いすがるGT勢と一刻も早く決別し、前方のプロト勢追撃に全神経を集中してもらいたいところですね(^o^)。

頑張れ、マツダLMP2!!

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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