「宇宙世紀」元年は西暦2066年頃という想定になっています。 人類は増えすぎた人口に対応するべく,地球の周辺に巨大な宇宙ステーションを建設し,そこへ移民を送り始めます。
この建造物を「スペースコロニー」と呼び,更に40~50のコロニ‐を1つにまとめて「サイド」と呼んでいます。 サイドには建設された順番に番号が振られています。 このサイドには自治権が認められていますが,飽くまで地球に対しては現在の米国に対する州程度のものとされています。 宇宙世紀0079年1月には7つ目のサイドが建設中で,(1st)「機動戦士ガンダム」は,そこで偶発的に生じた戦闘から物語がスタートします。
それでは,ココからは森口博子さんの歌声を聴きながら進めていきましょう。
さて,宇宙移民が始って79年目にして地球全体を巻き込んだ大きな戦争にまで発展してしまった背景には宇宙生活者(スペースノイド)と地球生活者(アースノイド)との間の確執が理由の大きな部分を占めています。 これを良く知らないと,単純にジオンが悪者,地球連邦が正義の味方とも捉えられてしまいがちですが,実は宇宙移民に対する地球側の徹底した差別主義が根底にあるということを覚えていなければなりません。 1st「機動戦士ガンダム」を含め,一連の物語のあちこちに,そんな場面もさりげなく描かれていますので注意して観てください。 特にオリジンではその部分が詳細に説明されていて,地球連邦の嫌なところがたくさん見え隠れします。 Ⅲではジオン自治共和国内で地球連邦軍が市民に向けて迷わず発砲します。 1年戦争の発端が,この殺戮を止めるために,ガルマ・ザビを長とする士官候補生達が武装蜂起した事件であるということがジオンの戦争に大義を与えています。
ちなみに,ユダヤの選民思想を“シオニズム”と呼びますが,宇宙移民の選民思想を“ジオニズム”と謳ってるところも面白いし,そのジオニズムを掲げて独立戦争を開始するジオンがなぜか旧ナチスの様相を呈しているあたりも不思議な設定です。
ジオン公国の名の由来となった思想家であるジオン・ズム・ダイクンは0068年,議会の演説中に発作を起こし急死します。 妻のローゼルシアとの間に子はいませんでしたが,妾となるアストライアとの間に長男キャスバルと長女アルテイシアを授かります。 アストライアはダイクンの死後,ダイクンの正妻ローゼルシアの意向で幽閉されてしまいます。 キャスバルとアルテイシアの2人は地球でマス家の養子となり,それぞれエドワウとセイラという新しい名を与えられています。
当時サイド3はムンゾ自治共和国と名乗っていましたが,このダイクンの思想である「スペースノイドのアースノイドに対する優位性」を意味するジオニズムを主張し,地球連邦からの完全独立を目指します。 0079年1月3日にジオン公国を名乗る「サイド3」が地球からの完全独立を求めて起こした戦争が「1年戦争」で,この年の12月31日まで続くのですが,その中でジオン公国を独裁政治によって統治していたのがザビ家一党となります。 しかしザビ家は1年戦争終結までに全員死亡してしまう運命にあります。
マス家と交流があったアズナブル家の長男と容姿が似ていたことから,シャア・アズナブルと入れ替わりザビ家の暗殺の魔の手から逃れたキャスバルは,身代わりで爆死したシャアになり済ましてジオン軍に潜り込み,戦争のどさくさに紛れてザビ家への復讐を果たしました。
しかし,徐々にジオニズムに傾倒していったキャスバルは,スペースノイドへの弾圧・差別を終息させる目的をもって,地球を人の住めない状態にして人類全てを宇宙へ上げようと企てますが…
宇宙世紀0093年3月12日
ネオ・ジオン総帥 シャア・アズナブル
未帰還
地球連邦軍大尉 アムロ・レイ
未帰還 戦死認定二階級特進 中佐
「機動戦士ガンダムUC」では“シャアの再来”とされるフル・フロンタルという人物が登場し,彼が死亡するシーンでシャアとララァの亡霊(次の動画の2分のトコ)が現れます。 結局“ニュータイプ”というのが,宇宙空間での生活で覚醒する霊能力であることも判明。
●モビルスーツとは


宇宙世紀0047年,トレノフ・ミノフスキー博士は自ら唱えるミノフスキー物理学を応用した研究開発のため,イヨネスコ氏と共に両者の名前の頭文字から名付けられたM&Y公社を設立します。 このミノフスキー博士が発見した粒子はプラスとマイナスの電荷を持っていて一定密度の状態では立方格子状に整列する性質があり一定以上の濃度になると電波や一部の光線が格子に邪魔されて伝わらないので,レーダーや通信が妨害され従来の遠距離兵器が無力化することになります。 更に,この粒子は熱や放射能を抑え込むこともできるし,あるいは粒子を圧縮して発射する粒子砲(ビーム)の開発にまで応用されることになります。 ミノフスキー粒子の研究によって開発された小型核融合炉は重水素と木星で大量に収集できるヘリウム3を用いて安全で高効率な電力の供給を可能にしました。 実際には核融合の前後で質量に変化がないため「反応炉」と呼ぶのが正しいのですが,いずれにしましても,携帯型小型原子力発電所ともいうべき「発電機」の発明によって巨大な人型機動兵器の機動が可能となったのです。 既に工業用重機の発展型として利用されていたモビルワーカーの兵器流用を進めたのはドズル・ザビで,オリジンⅡの中でも詳しく描かれていますが,最初に量産型モビルスーツの開発に成功したのはジオンの国営企業ジオニック社で,そこでの研究データーをツィマット社とM.I.P.社に提供する形でその後様々なモビルスーツが誕生することになったと言われています。
ジオニック社製“グフ”はMS-07というコードNo.通りザクⅡの進化型ですが,地上戦専用に開発された機体です。

ツィマット社製“ギャン”とM.I.P.社製“ズゴック”♬


さて,ジオンが先駆けて開発した人型機動兵器=モビルスーツとなったわけですが,それより以前に連邦側にも重機に毛が生えた程度の機動兵器は存在していて,後のガンタンクと呼ばれるその機体はアナハイム・エレクトロニクス社によるものでした。 1年戦争初期にはジオンのモビルスーツの戦闘能力の高さの前になす術がなかった連邦も,捕獲に成功したザクを総力を結集して研究するなど本腰を入れてモビルスーツの開発に臨み,戦争勃発から数カ月経った0079年4月に「V作戦」が他でもないレビル将軍によって発動され,9月には新型モビルスーツ3機が試験運用されるまで漕ぎつけました。 この連邦の動きを察知したのがシャア・アズナブル少佐で「機動戦士ガンダム」(1st)で描かれているのはその9月18日の偵察行動から翌年1月1日の終戦協定までの約半年程の展開となります。 ところで,地球連邦軍側の小型核融合炉はタキム発動機が開発していますが,これはザクのものを参考に発展させたものであり,M&Y型とほぼ同じシステムだと言われています。


●ジオン・ズム・ダイクンと家族
ジオン公国の名の由来となった思想家であるダイクンは0068年,議会の演説中に発作を起こし急死します。 妻のローゼルシアとの間に子はいませんでしたが,妾となるアストライアとの間に長男キャスバルと長女アルテイシアを授かります。 アストライアは後述するハモンとはダイクンがかつて通っていたバーの歌手仲間でした。 アストライアはダイクンの死後,ダイクンの正妻ローゼルシアの意向で幽閉されてしまいます。
当時サイド3はムンゾ自治共和国と名乗っていましたが,このダイクンの思想である「スペースノイドのアースノイドに対する優位性」を意味するジオニズムを主張し,地球連邦からの完全独立を目指します。 後のザビ家による独裁国家,ジオン公国の登場です。
●キャスバルとアルテイシア
2人は地球でマス家の養子となり,それぞれエドワウとセイラという新しい名を与えられています。 共にマス家で暮らしていたジンバ・ラルはキャスバルに故ダイクンの思想を教授していきますが,ザビ家打倒の企てがばれて暗殺されます。 ジンバ・ラルの死後,身の安全を図ってサイド5に移り住むことになったマス家は,そこでアズナブル家の人々と交流を深めることになります。
そして,セイラ・マスは1年戦争のさなか,宇宙船事故に巻き込まれて死んだと思っていた兄エドワウと0079年9月18日に衝撃的な再会を果たすのです。
●ザビ家とは
0079年1月3日にジオン公国を名乗る「サイド3」が地球からの完全独立を求めて起こした戦争が「1年戦争」で,この年の12月31日まで続くのですが,その中でジオン公国を独裁政治によって統治していたのがザビ家一党となります。 しかしザビ家は1年戦争終結までに全員死亡してしまう運命にあります。
サスロ ・ザビ: 次男
⇒ 0069年,ジオン・ズム・ダイクンの葬儀の車列で爆弾テロにより爆死
ガルマ ・ザビ: 四男,ジオン軍大佐,シャア少佐の親友
⇒ 0079年10月4日,シアトルの戦いの最中,シャア少佐の裏切りによってホワイトベース(ガンダムの母艦)の総攻撃に遭い戦死
ドズル ・ザビ: 三男,ジオン軍中将
⇒ 0079年12月24日,宇宙要塞ソロモンにおいて戦死
「行け,ゼナ! ミネバと共に!!」という別れの言葉が涙を誘います…。
※比較的最近TV放送された「機動戦士ガンダムUC」の主人公,オードリー・バーンことミネバ・ザビはこの人の一人娘なのです!!

デギン ・ザビ: ザビ家の棟梁であり,ジオン公国公王
⇒ 0079年12月31日,単独で地球連邦軍と和平交渉に赴いた際,ジオンの攻撃に巻き込まれ連邦軍のレビル将軍(「機動戦士ガンダムUC」で登場する宇宙戦艦ゼネラルレビルはこの人の名前に由来)と共に死亡
※このムービーではララァが戦死するシーンが含まれます。
ギレン ・ザビ: 長男,ジオン公国総帥
⇒ 0079年12月31日,妹であるキシリアによって射殺される
キシリア・ザビ: 長女,ジオン軍少将,シャアの素性を知っている
⇒ 0079年12月31日,直属の部下であったシャア・アズナブル大佐によって射殺される
●ランバ・ラル大尉とクラウレ・ハモン
ランバ・ラルの父親,ジンバ・ラルは,かつてデギン・ザビの政敵でした。 0068年にダイクンが急死すると,その死がザビ家による暗殺であったと証言し,アストライアと子供たちを匿います。 一方,ザビ家は長男サスロを殺害したのがジンバ・ラルと主張。 アストライアの親友であったハモンは,ランバ・ラル大尉と協力してキャスバルとアルテイシアを地球に逃がすのですが,その時にジンバ・ラルも一緒に逃げています。
ランバ・ラル大尉は0079年11月戦死。 自決の直前にかつて自分が匿ったアルテイシアがセイラ・マスとして敵兵となっていることを知りショックを受けます。ハモンもその後ランバ・ラルの仇討を敢行し戦死します。
掲示板ではみんカラ会員以外でも自由に書き込めるものをご用意しています。 お客様のお好きな内容でご自由にスレッドを立てていただいて結構ですので,どうぞご利用下さい。 メールアドレスやURLの記入は不要ですのでご安心を。 原則前向きに温かくお迎えする所存ですが,管理人の判断で削除・訂正等は施しますのでご了承ください。
※
管理人 からのレスは遅れることがありますが,承認されていれば「いいね!」の意思表示でございます♫
※ 承認されなければハンネ等も公開されることはありません。
※
管理人 は決して不審人物ではございません。
こんな人 ですのでご参照ください。
※
掲示板 はブログやツイッタ―,はたまたLINEの先祖みたいなもので,LINEの様にグループ内のみではなくいろいろな皆さんに読んだり書いたりしていただけるSNSです。
みんカラの会員以外でも投稿できる掲示板は
コチラ♡
ブログ一覧 |
映画 | 日記
Posted at
2016/12/10 23:56:22