
車にアタック角というものはありませんし、CLUBのBUSの話でもありません。
本日は「ゴルフスイング」のお話。
全く車には関係ありませんw
(最近の見積書攻勢で少し頭を冷やす必要ありです)
車の話は全く出てきませんので興味のない方はスルーしてください。
車のセッティングにしてもゴルフのスイングにしても昔は感覚的なところに頼っていました。
しかし、F1などを見ても「全てがデータ」を根拠にしたチューニングです。
今から20年以上前、2輪の世界でワークス相手に戦ってきた町のチューニングショップ「ヨシムラ」のおやっさんの言葉。
「インテークの研磨は計測器なんかじゃ測れない。最後は指の感触だよ」
1000分の1の凹凸を感じ取れると言われたゴットハンドですが、今の計測精度の世界では通用しないのでしょうかね。
私はローカルレースをやっていたので大阪の「KITACO」というメーカとは深い関わりがあるのですが、彼らに言わして「ヨシムラ」のユーニング技術は別格だと言っていました。
(車の話は無いんじゃなかったのかーw)
さて、本題。
昨今のゴルフ界に「弾道計測器」という新しい風が吹いています。
これまでも高感度センサやハイスピードカメラを使ったスイング計測はありました。
ただ、装置が大げさでフィールドに持出すことは不可能。
したがって、プロゴルフファーは自分の感覚でスイングを修正していました。
ところが、持ち運べる「弾道計測器」(TRACKMAN)が販売されたことでプロ自身がスイングをデータで捉えるようになってきました。
この2、3年でプロの平均飛距離が伸びているのはそのせいなんですよ。
(飛距離が伸びていると言われても分からないですよね)
ゴルフをかじる人なら「アウトサイドからクラブが入るのはよくない」とか「フェースが開いて弾に当たるからスライスする」と言われたと思います。
このあたりの常識は変化がありません。
ただ、「どのくらい?」と聞かれると答えられなかったはず。
飛距離にしても同じです。重要なのは「ヘッドスピード」「打ち出し角」「スピン量」の3要素と言われてきました。
この常識にも変化はありません。
現在、注目されている要素は「アタック角」と「クラブパス」。
これはスイングをデータ化して統計を取ることで飛距離との関係性が見えてきました。
本当に最新の理論なんです。
同じ打ち出し角、ヘッドスピードでもスピン量が違う原理が解明されました。
結論から言ってしまうと、アマチュアゴルファーの理想形は
・「アタック角」は0度~4度
・「クラブパス」は-1度~3度
とのことです。
アタック角がプラスということは「アッパースイングにしろ」ということです。
クラブパスがプラス3度ということは「インサイド気味にしろ」ということです。
ゴルフレッスンを受けると、「アッパーにしろ」「インサイドに振れ」とは言われますが正しくは、
「アッパーも4度まで」「インサイドも3度まで」という事。
それ以上ではロスしか生まれません。
それでは私のスイングと比較します。
私の場合、クラブパスは9度。アタック角は-3度です。(平均値)
かなりインサイドが強くダウンブローに打ち過ぎています。
この他、いろんなデータがあるのですがインパクト後にフェースが被る傾向もあり。
全くスライスが出る要素は無いものの、弾道は低く、スピン多め、スイングが崩れると右のプッシュとチーピン(左ひっかけ)が出るとの結果。
ゴルフ場での傾向を見事言い当ててます。
まず言われたのが「クラブパス」。
男子プロはほぼ0度がトレンド。非力な女子プロでも3度がトレンドとか。
9度はインに引き過ぎているらしいです。
アタック角については、
「通常、インサイドスイングはアッパー軌道になるがフェースが被る動きがあって特殊」
と言われました。
「特殊!」wwwww
インパクト後に押し込む意識が強いのではと言われましたが良くわかりません。
なかば強引にこの数字を理想に近づけると20ヤードも飛距離が伸びるんですよ。
TRACKMANには弾道シミュレータの機能もあるので生データの一部数値だけ変えてシミュレーションできます。
20ヤード違うとセカンド地点からの景色が変わります。
ゴルフのマネージメントが全く変わると思います。
たまたまナイスショットする時のデータはクラブパスもアタック角も理想に近いんですよ。
完全に生データによる理論データの裏付けが出来ている証拠です。
「じゃー、どこを直すの?」
と言われるとショップじゃ無理ですねw
スイングの再現性はかなり良く、これは(間違ったw)練習のたまものです。
ちなみに、この傾向を打ち消すゴルフクラブは無いとの事w
「練習してこい!」
ということです。
手元調子でクラブ自身がタメを作るタイプだと緩和はされるようですが、試打の結果、効果は微小でした。
このTRACKMAN。レーダ技術を使っています。
お値段も新車1台が買えるお値段。(確か240万円だったかな)
ところが、間もなくですがインパクト付近のデータだけを取る簡易型が発売されます。
これ10万円ぐらいとのこと。 安い!!
わけがないw
さすがにホイール全力投球前にこれを買うほど私も馬鹿ではありません。
実は、EPSONから「M-Tracer」というセンサが発売されています。
レーダ技術は使っていませんが、ゴルフクラブにセンサを付けてクラブの動作データを取得する装置。
3万円ぐらいです。
これ持っているんですよ。
かなり前から使っています。
クラブパスもアタック角、スイングテンポ、フェース角、各データと実際のスイング動画を連動して取得管理できる装置。
さらに、点数表示にスイング診断、レッスンドリルまで表示されるもの。
かなり優秀な装置ですが、今までは使いこなせていませんでした。
どの数値をどう直せばいいか分からなかったのが原因です。
この装置、スピン量とか飛距離とか表示されません。
(簡易計算による暫定飛距離は出ます)
赤外線センサを使った弾道計測器も実は持っているんですよ。
こちらはユピテル製。ユピテルのレーダ技術はゴルフ界でも有名です。
これと併せて使えば「TRACKMANらしい」ことが出来るんです。
さらに言うとCASIOのゴルフ用ハイスピードカメラも持っています。
1000分の1秒のシャッタースピードで連続撮影が出来ます。
物欲の塊の私なので、こういうギヤを取り入れるのは早い。いや早すぎましたw
導入は3年も前ですからね。
ちょっと経歴は複雑なんですがゴルフ歴は10年ぐらいです。
かなりのアマチュアゴルファーが100(スコア)を切れない中、100切は異常に早かったのになんか上達してません。
レッスンスクールに行かなかったことが大きな理由ですね。
しかし、今のスクールでデータ解析による理論指導しているのはRAIZAPぐらいしかないです。
あれ、30万円ぐらいするんですよ。
結果にはコミットしますけど。
昔ながらのスクールに行っても効果があったかは、もうわかりません。
これからはスイングデータに変化が出るメソッドだけゴルフ雑誌からピックアップします。
自分には関係のないメソッドを排除できることで「間違った」ドリルをすることがなくなると思います。
これから上手くなるかなぁー。(獲らぬ狸の皮算用w)
いやー、昨日はスタビの話よりこっちの方がためになったかもw
(余談)
今から5年前、ゴルフメーカで有名な「TaylorMade」のスタジオに伺って「MAT-T」という機械でスイング解析をしたことがあります。
これ、体のほとんどの関節に丸い球体をつけて行う3次元モーションキャプチャです。
アニメに動きを付けるときのアレ。
スタジオの撮影風景は恥ずかしくてお見せできませんが、自分の体の動きをアニメーション出来るのはすごいですよ。

(人の風景)
勿論、終わった後はデータをDVD化して持ち帰れます。
専用ソフトで360度グリグリまわしてみることができます。
簡単なゴルフレッスンも付くんですけど、効果は薄かったですね。
こちらは体の変な癖を見つけるのに役立つんですけど、変な癖だらけで短時間で直すには限定的です。
色々、やってきたんですけどねー。