2018年07月21日
前にも書いたけど、うちの旦那は車に興味がない人です。
家族で出掛けたときに私が好きな車を見つけて「あっ、32(R32)がいた!」とか「ほら、あれがシルビアだよ」とか言っていると、長男が「それ、オレもカッコいいと思った~!」なんて反応するのですが、
車種に興味のない旦那には不評。
「蒼がそういうこと言うから◯◯(長男)がくだらないこと覚えるんだよ」って若干怒られます(^_^;)
(車種を覚えるのって、くだらない?ちなみに私はクーペにしか反応しないので、そんなに多くないです)
だから、旦那とはろくに車の話ができません。
ところが。。。
一昨日は子供関係の用事があって、私も旦那も休みを取って出掛けました。昼過ぎに、猛暑の中。
セレナを運転していた旦那が、
「アクセル踏んでも加速弱いなー。エアコンだけでこんなに鈍くなるんだっけ?」
と。
私「エアコンでも鈍るけど、この猛暑で吸気温度が高いからじゃない?」
旦那「えっ?」
私「吸気温度上がると酸素濃度低くなって、エンジンで吸気量に合わせた量のガソリンを噴射しても酸素が足りなくなっちゃうんじゃない?空燃比って決まってるからさー。で、不完全燃焼とか。それか、酸素の量に合わせた噴射なら、少ない酸素に合わせてガソリンもちょっとしか噴射しないから、パワー出ないよねー」
旦那「ガソリンと空気の比なんて制御できるの?」
あれっ?
旦那が食いついてきた!
私「吸気側にエアフロセンサーがついてて、吸気量を測ってるんだよ。それに合わせてガソリンの量を決めるの」
旦那「センサーなんて、信頼性大丈夫なの?エンジンルームって過酷な環境でしょ?」
私「えー、大丈夫なんじゃないの?キャブからインジェクションに変わってもう30年とかでしょ。インジェクションだとエアフロセンサー使うもん。最近出てきた技術じゃないよ」
旦那「どんな仕組みなんだよー?」
一旦ここで会話終了。
どうも、仕組みの話だと、旦那も興味あるらしい。
やっぱりエンジニア。
私も旦那も工学系なので。。。
自動車は2人とも専門外だけど。(だから間違ったことを言っているかもしれません)
それで、昨日の昼休み、エアフロセンサーの仕組みを調べてしまいました(笑)
だって、旦那が車の話でこんなに食いついてくることなんて、そうそうないから。
昨日の夕方。
私「あのさー、空気とか水の一定の流れがあるところに棒を立てとくと、その後ろに流れがクルンってなるのがあるじゃん?あれ、名前があるんだよね」
旦那「ああ、あれ?何て言うの?」
私「『カルマン渦』って言うんだけどさ、昨日言ってた車のエアフロセンサーの方式で、カルマン渦の数を超音波で撮影して吸気量を判定するのがあるらしいよ。あと、他の方式だと、プラチナのワイヤを熱しておいて、空気の流れで冷えるのを利用して測定するのとか。それだとエアフロのほかに吸気温度センサーもいるけど」
旦那「吸気量は流量だから測定する方法はあるだろうね。でも酸素濃度ってどうすんの?」
私「エアフロセンサーだけじゃなくて、O2センサーってのがあるんだよ。それで測って補正かけてるはずだけど」
旦那「O2センサーってどうやって動作してるの?」
私は車の仕組みの全体像をざっくり捉えてる感じだけど、旦那は部分的な細かい仕組みが気になるみたい。結構突っ込んだ質問をしてくる。
結局、旦那が子供達をお風呂に入れている間に私が夕食を作っていて、カレーを煮込んでいる間にO2センサーの仕組みを調べる。
私、O2センサーが排気側にあるって知りませんでした。
旦那のおかげで知識を増やせました(^^)
旦那がお風呂から出てきてから、
私「O2センサーって、エンジンの排気の直後にあるんだって」
(旦那にはエキマニと言っても伝わらない)
私「排気の酸素が少なければ空気を使いすぎたってことでガソリンが多すぎたんだから、噴射を減らすようにフィードバックかけるんだって」
旦那「排気なんだ?で、どうやって検知してるの?」
私「O2センサーに使われてるジルコニアっていう物質があるんだけど、その片面に排気ガス、反対側に基準の空気が当たるようになってて、酸素濃度の差でジルコニアの中を酸素イオンが移動して電圧が発生するのを検知するんだってさ」
旦那「本当に酸素だけなの?」
私「そうだよ。300℃以上で固体電解質になって、酸素イオンだけが移動するんだよ。300℃だから排気側じゃないと無理だねー」
旦那「なるほど」
やっと納得してくれました。
こういう話なら旦那も興味あるみたい。
そして旦那からの質問で私も車の知識を増やせて楽しい。
旦那に車の話するときは物理現象の話に持っていこう(笑)
Posted at 2018/07/21 01:47:02 | |
トラックバック(0) | クルマ