
注意①:長文です。
注意②:初心者の、個人的メモです。
先日、日光サーキットで走行会に参加してきました。
私にとっては通算10回目の走行会です。(ついに2桁!)
日光は2回目。
でも今回の主催者の走行会に参加するのは初めて。
同じ主催者の走行会は
今年2月に長男と一緒に見に行ってました。(春はげ走)
そのときから今月の秋はげ走への参加は既に考え始めて、夏頃には9月に参加者募集が出るのを心待ちにしていたのでした。
ちなみに春はげ走と違って今回の秋はげ走は全クラスがドリフト。
当日の現地の天気予報は、
・晴れ時々曇り、昼過ぎに雷
・降水確率30%
・最高18℃、最低6℃
・午後に風が強くなる
という感じ。
7時半過ぎにはサーキットに到着。
朝は晴れ予報のはずが、どんより曇り空。
まぁ、雨が降らなければいいか。
待機車列にmyシルビアを停めて受付したら、
書類(注意事項、エントリーリスト、パドック指定など)とゼッケンとステッカーを受け取り。
7:55頃、ゲートオープン。
参加申込時の希望から自分に割り当てられたパドックに駐車。
9時の走行開始前に、ドラミの時間を除くと準備時間は45分程度。
自分には結構ギリギリだな・・・
車の後ろ側の空きスペースに大きめレジャーシートを敷いて、タイヤとジャッキ以外の荷物をその上に。そして念のため雨対策にブルーシートで覆う。
降水確率30%だから降らないと思ってたけど、準備中に早速雨が降ってきた。
雨の中、タイヤ交換かぁ〜
リアは持ってきたタイヤに付け替え。
2セット持ってきたけど、1セット目はマックストレック。
最初のセッティングは、路面が濡れてきたことも考慮して、
タイヤ
前 DZ102 205/55R16
冷間2.4kg/cm2 ←カウンターステア時の重ステ状態を考慮して少し高め
後 MAXTREK MAXIMUS M1 195/55R16
冷間3.8kg/cm2 ←ドライより低め
車高調 減衰力調整
前3 後3 ←ドライなら0を試したかったけど
(0が最強、16が最弱)
前回走行会からのmyシルビアの変更点は、
・パワステフルードを噴き出しにくいものに交換
・パワステリザーバータンク新品交換
日光だからあまり関係ない気もするけど、これらはカウンターステア時の重ステ対策のお試し。
何とか、第1ヒートの出走時刻ギリギリに準備完了。
今回は、全部で5クラス。走行順に
①初中級
②NA中級
③中上級
④NA上級
⑤上級
※全部ドリフト
各クラス、1回12分で順番に。7ヒートずつ走れます。
私はもちろん①です。クラス名は初中級ですが、初級から中級未満までの人達のクラス。
NA中級とNA上級は、2LくらいまでのNA車両の人が対象。
ロードスターやハチロクが多かった。
86やS15も少し。
第1ヒート(9:00)
準備のときから降っていた雨で、路面は完全ウェット。
1周目はウォームアップで滑らせないけど、2周目もタイヤが温まった感じはせず。
少しずつコーナー手前でサイド引いてみたりするものの、怖〜
ウェットでのドリフトは難しくて自分もスピンするし、前の車がスピンすればそこはドリフトせずにグリップで慎重に横を通り抜けるので、初中級の第1ヒートはおとなしい感じでした。
その次の走行順になるNA中級は、第1ヒートでも雨が上がっていて、しかも初中級の走行後で路面が乾きつつあり、皆さんどんどん滑らせてました。
自分の2回目の走行が来る前に、他のクラスを見学。
主にNA中級とNA上級を観てました。
車のパワーはないはずなのに、ターボに劣らない迫力、というか、むしろスピード感はNAのほうがあるかも。
(NAドリフトは勢いが大事)
特にNA上級にはS15が2台いるし、S15のNAでどこまで行けるのかは気になってたから。
(やっぱり自分のシルビアをターボ化する気のない私)
第2ヒート(10:00)
第1ヒートとセッティングは変えず。
晴れてきて路面が乾いてきた。
ほぼドライと考えて良い感じ。
やっと少しずつ調子を取り戻してきた。
1コーナーの3速進入は初めてで、安全に気をつけつつ、少しずつやってみてる感じ。
3速で入ろうが、進入速度を自分のレベルに合わせればアンダーを出すことはないし。
3速から2速に落とすのに、間違って4速に上げちゃって滑らない、なんていうこともあったけど、これも練習(^_^;)
もちろん、状況次第で2速で入ることも。
ドライ路面を走ってきて、それなりにタイヤ温度上がったから、第2ヒート完走後に温間の空気圧を測ってみた。
前(DZ102) 冷間2.4→温間2.5
後(MAXTREK) 冷間3.8→温間4.2
[kgf/cm2]
リアをもう少し上げるかな。で、4.4に調整。
それと、次のヒートには路面が完全に乾きそうだから、車高調の減衰力を前後とも最強に。
そこまで調整してから、ピットエリアを散歩。
NA上級のS15の人を見かけたので、話しかけてみた。
それで、車も見せてもらったけど、本当にスペックSのままであんなにかっこいいドリフトをしてるとは!
私もまだ初級だけどNAのS15で参加していることと、パドックの位置を伝えたら、(少し離れてるので)あとで見に行くと言ってくれた。
第3ヒート(11:00)
やっぱり変更後のセッティングのほうが良さそう。
でも、どうも私は初速を乗せるのに(比較的)慣れているのか、
コーナーの進入で前の車と距離を取っていても、滑らせている間に距離が縮まってしまい、
念のためこっちがスピンすることで追突予防することも。。
そう言う私もまだ日光は2回目だけど、この日は日光を初めて走る人が何人かいたのかも。
私の前回の日光のときよりゆっくりペースの車が多い気がした。
それも含めて初級だし、私も自分の失敗でスピンすることもあるので、お互い様という感じ。
3ヒート走ってタイヤチェック。
フロントは、まぁ、昨年の日光と似たような。
リアは思った以上に減らない。マックストレックは初めてだけれど。
あと、そもそも日光はタイヤ減りにくい。
第4ヒート(12:00)
第3ヒートと同じセッティングでコースイン。
スピンした前走車を何台か追い抜いていったら、途中から先頭に。
自分の前200mは誰もいないという好条件。
車速にも高回転キープにも慣れてきて、やっと自分の中で好調なほうに入ってきたかな、と。
その状態で数周した頃、
とある周回の、6コーナー。
自分にとっての速すぎず遅すぎずの、およそ70km/hの進入速度でサイドを引く。
2速で約5,500rpm。
からの、
リアが滑り出してカウンター当て、アクセルで5,500rpmあたりをキープ!
パワースライド、いい感じ。
このまま7コーナーまで滑らせつつカウンターを戻して、
と思ったら、
カウンター戻らない!
必死にカウンター戻そうとステアリングを右に回そうとするけど、どんどん左に引っ張られていく感覚。
このままじゃコースアウト。
と思ったときも右に回し続けていたけど、
慣性もあってか、車は土の地面に出てしまい、
右にステアリングを切りながら強くブレーキ(とクラッチ)踏むも、数m先の土壁に左前が当たって停止。
(右に転舵してたから角度は浅めで済んだけど)
これまで車には稀に掠り傷くらいしか付けたことのなかった私でも、これは足回り逝ったな、って直感。
本当は車から降りて状態確認したかったけど、いくら自車がコース外に出たとはいえ、他の車がレーシングスピードでコースを走っているときに車から降りるのは禁止されている。(車両火災時を除く)
・・・エンジンは停まってない。
一旦後退して土壁から離れる。
こんなの初めてで、助けを呼ぶべきか判断つかなかった。
自走できないときは助けを呼べるけど、呼んだら赤旗で皆が走行中止になる。
とりあえずゆっくり土の上を通ってコースの左端に出て、ハザード出しながらピットまで帰還。
赤旗出さなくて済んだ。
予想通り、ハンドルセンターがずれているので、これで帰るの無理かなぁ。高速は絶対に乗れないな、と思った。
パドック帰還直後。
まずは状態確認だなーと言うところで、
午前中に話した、S15でNA上級クラスを走っている人(Sさんとします)が「大丈夫ですか?」と様子を見に来てくれた。
タイロッドかな、ということで、ジャッキアップして左のフロントタイヤ外して、足回り確認。
タイロッドが曲がっていそうで、変えれば直るんじゃないか、と。
タイロッドの予備の有無と整備経験をSさんから聞かれて、予備は持ってないことと、足回りはタイヤ交換以外はやったことがないと答えると、
Sさんがmyシルビアのタイロッドを外してみてくれて、インナーソケットが曲がっていることが判明。
やっぱりインナーソケットのスペアがないとダメか。。。
そしたら、Sさんが主催者の人に話してくれたのか、場内で、
「シルビアS15のタイロッドのスペアをお持ちの方、いらっしゃいましたら○○までお声掛けください」
のような放送が!
なるほど、そうやって聞くのか!
さすがにイケヤのスペアを持ってる人はいないだろうけど、純正でも誰かいてくれれば・・・
しばらくして、ギャラリーで来ていたという180SXの人が純正タイロッドを持っているとのことで、譲って頂けることに。
とてもありがたい!
そして、Sさんがそのタイロッドを付けてくれたんだけど、
ん、まだ何かおかしい・・・
ロアアームも曲がっていたのでした。
しかも、テンションロッドのボルトナットのところでロアアームが曲がって、テンションロッドが外せない。。。
それに、タイロッドはともかく、さすがにロアアームのスペアまでは持っている人がいない。
今度はSさんが付き合いのあるチューニングショップに電話してくれて、
なんと、ロアアーム等を持って出張整備に来て頂けることになった。
ショップの方が到着するまでに時間が空くので、その間。
Sさんは一旦走りに戻り、
私はmyシルビアのタイヤハウスのインナーカバーを外してバンパー裏に入った土を掻き出したりしてました。
そしたら、別のNA上級の方からお声掛け頂いて、その方のドリフトの横乗りをさせてもらえました。
もともと某SNSでフォローしてたので私はその人のことは知ってたんだけど、その人が私を認識してたとは思ってなかったし、しかも私が走れなくなってたから話しかけてみようと思ってくれたなんて、すごいサプライズ!
日光で同乗は初めてだったし、上手い人の横乗りはいろいろ勉強になりました。
そして、私のシルビアでもちゃんとセットアップすればもっと走れるようになるって言われたのも嬉しかった。
私が自分のパドックに戻って少ししたら、
Sさんが呼んでくれたチューニングショップの整備の方が到着して、Sさん含めて話をしてから作業開始。
やっぱりテンションロッドはロアアームから外せないので(外すにはプレス等の設備が要る)、テンションロッドとロアアームのセットで車から取り外し、
代わりにショップから持ってきてくれた純正のロアアームとテンションロッドを装着。
タイロッドは、Sさんがショップに伝えてくれてたのか、イケヤのを持ってきてくれて装着。
簡易的にトーも合わせてもらい、公道で普通に運転できる状態まで復活できました。
もちろん出張料、技術料、部品代全てお支払いして完了、ですが、
そもそも今どきS15の純正アーム類やイケヤのタイロッドを在庫している整備工場もほとんどないだろうし、
そこに繋いでくれた人がいたのもすごい偶然だし、
それも私がたまたまその前に話しかけてた人がそうだったというのも、
かなり凄い偶然が重なって、自走で帰れることになった。
知り合いの全くいない中で1人で走行会に行ってたから、こんなにも助けてもらえると思ってなかったし、感謝の気持ちで一杯で。
あと、皆さん、前向きで明るくて、正直、落ち込む暇がなかったです(笑)
こんなの無傷のうちだから!とか、
アーム替えさえすれば復活!とか。
まぁ、ドリフトやってると、よくあることなのかもしれませんが(笑)
Sさんにもお礼を言い、言葉以外でどんなお礼をしたら良いか分からなかったのだけど、
Sさん、
「某漫画Dでも『事故ったときはお互い様』と言うし、次回は走りで。」
とのこと。
これは、絶対に復活して走りに来なきゃ!!??
(もともとまた復活したら走る気満々だけど 爆)
閉会して帰り際には、主催者の方にも挨拶して、「ご迷惑をおかけしました」と謝罪。
主催者の方からも、「直って良かったですね、またよろしく」と。
もう来るなって言われなくて良かった。。
ということで、自走で帰宅。
走行会10回目にして初めて、車をぶつけてしまったわけですが、
正直、myシルビアを少しでもぶつけたら私は精神的にものすごく凹むと思ってたんだけど、
なんか、全然凹んでないんだよね 爆
悔しいとは思うけど、凹んではいない。
もちろん、協力者に恵まれて自走で帰れたからというのが大きいと思うけど。
ぶつけた根本原因は、ミスというより、単純に技量不足。
カウンターステアを戻すスピードが遅い。
「カウンターを戻すのが遅い」と言うとき、
「カウンターの戻し始めのタイミングが遅い」場合と
「カウンターを戻す操作のスピードが遅い」場合があるけど、
私の場合は後者。
ここで戻さなきゃ、のタイミングは分かるんだけど、
カウンターを当てた状態のmyシルビアは、私にとってはステアリングがめちゃくちゃ重い。
だから、力ずくで戻す。
ぶつける直前のコーナーでは、私にしては角度をつけて滑りの持続が結構上手くいったからか、それが却ってカウンターステアを戻すのの抵抗になった感じ。
これまでにない重さというか、重いだけでなくカウンター方向に引っ張られた。
ここまでの重さはシミュレータでは再現できないから、やっぱり実車で走らないとできるようにならない。
そして、もっと効率良く(素早く)カウンターを戻せるステアリング操作方法を身につけないといけないんだと思う。
ここは、以前から自分の弱点だと認識していて、その改善中にあった。
走りながら直してきてるけど、まだまだ足りない、そこを突かれた形。
公道で試せることではないのでサーキットに走りに来るしかないし、
少しずつでも挑戦しなければそれ以上の成長もない。
上手くなりたいと思って走る以上、当然こういうリスクはある。
失敗によって、練習課題がより明確になった。
これを直さないと、きっとまた同じ失敗をする。
だから、率直に言って、
凹んでいる隙などなく、
走って練習して上手くなってやる!!
という思いでいる。
あとは、やっぱり予備パーツとウマは持っていくべきだな〜
自分で足回り弄れるスキルがあればなお良し。
ぶつけてから帰りまでの間に何人かから整備の経験を聞かれたもんなぁ。
エンジンルームや電装系は弄ったことがあっても足回りは全然だし。
走ってる人ほど整備スキル持ってる感じはある。
まぁ、整備スキルは少しずつ身につけていこう。
それに、私もいつか、サーキットで困っている誰かの役に立てることがあればいいな。
ちなみに、このブログを書いている時点では走行会から何日も経っているので既に主治医にも見てもらったけど、
シルビアは直ります。
既に普段乗りには支障ないレベルに直ってるけど、
このあと、アライメントもきっちり合わせてドリフトもできるレベルまで直します。
だから、心配しないでください。
これから修理の記録も整備手帳などに投稿していくので、そのときに「何があった!?」と心配かけないためにも先にこのブログで経緯を書いてます。
そして、完全復活して来年また2回、走行会に行きます。
(たぶん今年と同じく、1回目が基礎練習会で2回目が日光)
で、ぶつける前には半日でも走れたので、ほんの少しですが走行動画を載せておきます。
初心者なので下手ですが・・・もしご興味あればどうぞ m(_ _)m
一応3速進入はトライしてます。2速に落とし損ねてるけど。
動画長さ:約27秒
こういう内容で書くと、読み手の皆さんの意識がぶつけたことに行ってしまいがちですが、
半日走った中でも得たものはあります。
・振り返しの成功率向上
(先々月の群サイ広場で振り返しを重点的に練習した成果かな)
・1コーナーの3速進入に挑戦
(まだ成功率低いけど、やっておくと次回の成功率が上がる土台になる)
など。
ぶつけたことは敢えて書かないという選択肢もあったけど、今から前に進むための糧として大いに影響があるので書きました。
もちろん、ぶつけないのが一番、人にも迷惑かからないし、自分や車にとっても最善なのだけど、
(故障による走りの制限も受けないし!)
ぶつけてしまったから分かること、学んだこと、周りから受けた刺激・・・いろいろ得たものがあります。
それに、ドリフト界隈というか、特にはげ走の皆さんの明るさと走りへの情熱に圧倒されました!
私が落ち込まないのは、そのおかげもあると思ってます。
こんな出来事があってもまた復活して走りに来るのが当然の雰囲気。
そういったものに救われました。
しつこいかもですが、
シルビアは直ってるし、
私は全く凹んでないし、
今回のことを自分の土台に取り込んで前を向いて進んでいるので、
同情や慰めは無しでお願いします。
励ましなら頂けるだけありがたく頂きます(*´艸`*)
追記!
頂いた写真を載せておきます!
長文ですが、最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m