蒼with白苺のブログ一覧

前回書いたように、次の車もまたMT車にしていいことになったけど、私はなぜこんなにMTにこだわっているのかを、改めて考えてみた。

ATが運転できないわけではない。
でも、自分の車はMTでないとダメなのだ。

DCTも含めて、マニュアルモード付きATでも、自分でギアを選ぶことができる。
それでも納得がいかない理由は、

1. 変速操作が運転者の責務ではないこと
車が自分で変速できるけど、運転者が「やってもいいよ」と「許可」されているのがマニュアルモード付きAT車。変速に関しては主権は車が握っていて、運転者はおまけ。
車をまともに走らせるには運転者の変速操作が「必要不可欠」なのがMT車。車と対話しながら運転していて、つまり車と運転者が対等な関係だと言える。
マニュアルモード付きATとMTでは、運転者の意識が全然違う。いくら好きでシフトチェンジをするのであっても、結局おまけ(オプション)でしかないとなると、なんだか気持ちが醒めてしまうのだ。


2. クラッチペダルがない
これが大きな違和感のひとつ。ずっとMT車を運転していると、
クラッチペダルを踏む→ギアをニュートラルに抜く→回転数を次のギアに合わせる→次のギアに入れる→クラッチを繋ぐ
と半ば無意識に一連の動作をやっている。無意識ながら、自分の心地よいと感じるリズムや間(ま)でやっているし、その間(ま)の長さも状況によって変えていたりする。
クラッチペダルがないと、自分で変速できても、イメージしていた挙動と実際の挙動にズレが出てくる。特に、減速→再加速ではブリッピングするので、イメージとの差が出やすい。こういう場面の回数を重ねるほど、クラッチペダルがないのが嫌になるのだ。

もうひとつ、クラッチペダルがないと気になってしまうのが、いわゆる「AT誤発進事故」。あれはクラッチペダルがある正真正銘のMT車なら起こらないけど、マニュアルモード付きATでは起こり得る。
以前、年上の趣味仲間と何人かで集まったとき、当時40代後半だった人が「この前ブレーキと間違えてアクセル踏んじゃって・・・」と言ったら、もう1人が「わかるわかる。もうそういうのに気をつけないといけない歳になったよね」と話していた。まあ、皆が皆そういうわけじゃないだろうけど。
私も次の車に10年は乗るとして、40代後半になる。ならば、安全のためにも、次の車はMTにすべきだろう。


3. シーケンシャルは分かりづらい
今どのギアに入っているかを確かめるのに、車速とエンジンの回転数の組み合わせのほかに、普通のHパターンシフトのMT車ではシフトレバーの位置も手がかりになる。位置は目で視なくても、ノブを手で触れば分かる。
これが、マニュアルモード付きATだと、フロアシフトにしてもパドルシフトにしてもシーケンシャルなので、位置が手がかりにならない。いちいちインパネの数字を見ないといけないのも面倒。
だから、シーケンシャルシフトは嫌いだ。(笑)

まあ、こんなような分析？を旦那に向かって語ったりするから、旦那に変人扱いされるんだけど(^_^;)

そんなわけで、次はMT車に絞っての車選びです。

今年の夏には、「年明けには車を買い替えないとなぁ」と漠然と思いながら、「次はMT車は無理かなぁ」などと考えていた。

MT車の設定がある車種は8年前よりさらに減っているだろうし。
最近増えているハイブリッドだと、低速から充分なトルクがあるからギア(有段変速)はいらないって聞くし。

旦那は私が次もMT車を買うことに難色を示しているので、MT以外も含めてぼちぼち検討するか。。。


9月。
旦那のセレナの6か月点検に、私も日産のディーラーについていった。
点検で待っている間、総合カタログを見たり、展示車を見たり。

カタログを見て、サイズ的にちょうどいいのが、ノート。
MTはNISMO Sというグレードしかなくて、それ以外のグレードはCVT。
ちょうど展示してあったので、内装を覗いてみたり、運転席に座ってみたり。

そうしたら、旦那の担当営業さんに試乗を勧められた。
しかも、e-POWER メダリスト。
いきなり電気自動車の試乗！？

まず、シフトレバーが、Pを中心として、R、N、D/Bしかないのにビックリ。
しかも、Bって！？

そこは営業さんが説明してくれて、Bモードだと回生ブレーキの効きが良いのが試乗で実感できた。

加速はモーターの特性でアクセルに素直に反応するし(トルコンATのようなタイムラグがない)、力強い。エンジンが1.2Lとは到底思えないくらい。

次の車にMT車を選べないなら電気自動車もいいかも、と思った。


検討対象がMT以外だとしたら、候補車種は？

トヨタ→アクア
日産→ノート
ホンダ→フィット
マツダ→アクセラスポーツ

というあたり？

MTを諦めるなら、ハイブリッドもいいかなぁ、などと漠然と考える。

あとは、マニュアルモード付きはどうだろう？
ここ数年で出てきたDCT(デュアルクラッチトランスミッション)はどんな感じ？

それで試乗したのが、
・フィットハイブリッドS(7速DCT、パドルシフト付き)
・BMアクセラスポーツ(マニュアルモード付き6速AT、フロアシフト)

確かにDCTのほうがトルコンATのようなタイムラグがないのは良い。パドルシフトを使えばギアも自分で選べる。MT以外では一番MTに近いかも。
アクセラはDCTではないけど、フロアシフトでマニュアルモードにレバーを持ってくれば、シーケンシャルMTのようなシフト操作ができる。フロアシフトのほうが、操作感は私の好みに近い。

で、DCTもマニュアルモード付きも試してみて思ったこと。

私はやっぱりMTを諦められないんだな、ということ。
別に、家族の車とか会社の車とか、他人の車ならトルコンATでもCVTでも何でも気にしないけど、
自分で買ってこれから10年以上運転する自分の車だと、MT以外は買いたいと思えない。

それで、結局旦那を説得して、次もMT車にすることにした。

続く。

パルサーの次の車を何にするか。
前回のブログに書いたように、日常から雪山まで使えるハッチバックを探していた。


第一条件は、MT車。
他の条件として、
・1.5L以下(軽を除く)：自動車税の金額が上がらないように
・FFか4WD：雪山はFRだと危ない
・NA：レスポンス重視
・走行距離5万km以下(父の勧め)
・5年落ち以内(父の勧め)

こんな条件で検索して出てきたのは、

コルト、デミオ、スイフト、アクセラ、マーチあたり。

なるべくパルサーに近いサイズ、パワーのものを選びたかったので、デミオ、スイフト、マーチはここで除外。

コルトとアクセラなら、アクセラのほうがデザインがスタイリッシュで格段に好み。
自分で所有するなら、デザインも重要。

そこで、車種の最終決定にあたって、
パルサーセリエ X1(N15)→アクセラスポーツ 15F(BK5P)
で比較してみると、

全長：4120mm→4405mm
全幅：1690mm→1745mm
全高：1385mm→1465mm
車重：1,020kg→1,210kg
ドア数：3枚→5枚
排気量：1.5L→1.5L
エンジン：GA15DE→ZY-VE
燃料：レギュラー→レギュラー
最高出力：105ps/6000rpm→114ps/6000rpm
最大トルク：13.8kgm/4000rpm→14.3kgm/4500rpm
パワーウェイトレシオ：9.7kg/ps→10.6kg/ps
過給機：なし→なし
駆動方式：FF→FF
ミッション：5MT→5MT
最小回転半径：4.6m→5.2m

長さと幅、最小回転半径は許容範囲内。このくらいの車なら運転したことがあるし。
気になったのは、高さがあることと、重さ。
パルサーは結構低重心だったけど、アクセラは？
あと、重さはどう感じるか？

中古車のBKアクセラは、MTという条件を付けると県内に2～3台しかなかった。
じゃあ新車は？というと、この時期、アクセラはフルモデルチェンジの直後(BK→BL)で、新車からはMTがなくなってしまった。

県内と言っても通える範囲には、4年落ちで走行3.7万kmの白いのが1台。
本当は青が欲しかったけど、そうも言っていられない。
父同伴で見に行って、試乗。実感としてもパルサーよりはパワーがある。中古でも程度も良さそう。
その日、即決した。

その2週間後に納車。

それから8年以上、このアクセラに乗っている。(パルサーは6年間)


パルサーと比べて、アクセラのほうが安定感は上だ。
重心は、パルサーのほうが低いと思う。運転席の高さからして、パルサーはスポーツカーに近い感じで着座するのに沈みこむ感じがあるけど、アクセラの運転席は普通のファミリーカーっぽい高さ。その分、視界はアクセラのほうが良い。
アクセラが、重心が高くても安定感があるのは何故か？重さがあるのと、車幅とタイヤ幅が広いことによるのかも。

あと、低回転のトルクもアクセラのほうがある。


ひとつ、私がアクセラに対してとても残念に思うのが、悪天候の坂道発進時に滑りやすいこと。
パルサーではスタッドレスなら雪道の上り坂でも、普通に坂道発進が出来た。
アクセラは雪道の少しでも上り坂になっているところで発進しようとすると、スタッドレスでも滑ってしまうので、左右に細かくねじりながら上る感じ。
パルサーでできていたのだから、私の運転技術がそんなに未熟だとも思えないけど、本当にアクセラがそういう特性なのか？たまたま中古で買ったこの1台がそうなだけなのか？は判らない。
車が重いのが関係しているのかも？
アクセラで行けるスキー場は限られてしまった。そのぶん、馴染みのゲレンデができたわけだけど(笑)


アクセラに乗っている間に、自分の状況も変化。

2011年 結婚
2013年 長男出産
2015年 次男出産
2016年 旦那の車の買い替え(レガシィ→セレナ)

パルサーの頃は自分1人でロングドライブをすることも多くて、年間15,000kmくらい運転。
アクセラに乗り替えてから1年半後に結婚したこともあって、それからは通勤、子供の送迎、買い物がほとんど。年間走行9,000kmくらい。

このアクセラは、来年の6月で初度登録から13年の車検になる。
買ってから8年で7万km以上乗って総走行距離が11万kmを超えたし、次の車検前に買い替えようかな、と。

ということで、今回の買い替えの話に続く。

先月、新しい車の注文書にはんこを押してきました。

8年ぶりの車の買い替え。
今乗っているアクセラとは、あと1か月弱でお別れです。

まぁ、いろいろ思うこともあり。

何を思って次の車を選んだか、書こうと思ったんだけど・・・

試乗の感想にしても、これまでの車歴とかが影響するので、背景となるこれまでの私自身の車との関わりについても記録しておこうと思います。

ご興味があればどうぞ。


●車に関する私の履歴

学生時代

19歳でAT限定免許取得。既に世の中の車の9割はATだった。
ときどき実家に帰って運転の練習(パルサー、セレナ)。
ちなみに当時のセレナはFRだった。

1年半後の20歳で限定解除教習(実技教習4時間＋卒検)を受け、MT車も運転できるようになる。

ガソリンスタンドでアルバイトを始める。
スタンドの社用車の軽トラ(4MT)を運転。マイカーではないけど、運転する回数が多かった、初めてのMT車。
古い軽トラはギアが入りにくいしパワーはないし、教習車よりも大変だった。坂道も多くて、限定解除直後は発進時にエンストしたことも多々。。。
バイト先の女性の先輩(当時20代前半)がこの軽トラをスムーズに運転しているのを見せてもらえたのは、私にとっては大きな刺激になった。これがなかったら、私はMTの運転に挫折していたかも。

試乗経験(学生時代)
ソアラ(AT)
MR-S(MTモード付きAT)
アルテッツァ(AT) ・・・試乗にしては長めの距離
他にもあったけど、覚えていない。トヨタのMegaWebに何回か試乗に行った。


2003年
4月、就職。通勤にマイカー必須なので、母のお下がりでN15パルサーのATをもらう。MTが恋しくて、Dレンジと2速レンジをわざと切り替えて運転していた。でもクラッチがないと物足りない。
8月、父が見つけてきてくれたN15パルサーのMTに乗り換える。久しぶりのMT車だったので最初はエンストしたけど、1週間で運転に慣れた。
ここから私のマイカーはずっとMT車。

このMTのパルサーは車重が1,020kgと軽くて、1.5LのNA(105ps)でも軽快。
同じ車種、同じ年式、同じエンジンでミッションが4ATから5MTに変わっただけなのに、ずいぶんレスポンスが良く感じた。→MTのほうが断然好みになる。
ちなみに車重はMTのほうがATより20kg軽い。

運転経験(数十km以上の運転) (2003～2009年)
SW20 MR2 (MT)
S15シルビア オーテックVer. (MT)
ティーダ(CVT)
レガシィ ツーリングワゴン(AT)

試乗経験(2003～2009年)
R32 スカイラインGTS-t Type M (AT)
シビックSiR (MT)
インプレッサWRX STI (MT)

パルサーに乗っていた頃、峠のワインディングでの運転を趣味とするようになった。制限速度内で、いかにスムーズに運転できるか？というのに挑戦。
長時間運転することも多かったので、腰痛対策に、運転席のシートをレカロのセミバケにしていた。
他にも、ペダルにメタルのカバーを被せたりボディにNISMOのステッカーを貼ったりとドレスアップもやっていた。
そうしたら、周囲から走り屋と誤認される。こっちは安全運転の車好きなだけなのに。

当時、次の車はS15シルビアのNAにしたいと考えていた。エンジンの音やフィーリングが好きだった。(2002年で生産終了なので、中古車で買うことを目標)
ちなみにエンジン音と言えばスカイラインのRBエンジン(RB26DETT、RB20DET)のほうが音としては好きだったけど、ターボ車にあまり惹かれなかったので、スカイラインを買うことは考えなかった。


試乗も含めて10以上の車種を運転して、思ったこと。
・ハイパワーなターボ車よりも、小型軽量NA車でレスポンスがいいほうが、運転が楽しい。(スピードを出したいわけではないので)
・MTのレスポンスの良さが好き。パワーの大小に関係なく。
・AT(CVT含む)は運転の楽しみがかなり縮小されてしまうように思う。MTで自分でギヤ選び、クラッチの断絶と接続をしたい。
・サスペンションは硬めが好み。
・強化クラッチはキツい。(トリプルプレート)


2009年

2月、スノーボードが趣味に。それまでハッチバックは好きじゃなかったけど、このとき初めてパルサーの積載量に感謝することになる。

8月、パルサーが初度登録から14年以上経っていたので、父(自動車整備士)に車の買い替えを勧められる。
シルビアは雪山に行くのに向かないので、検討対象から外れる。既に7年落ちになっていたけど、父の勧めは5年落ち以内。車のメンテナンスは全て父に頼んでいたので、逆らうようなことは考えなかった。

中古車で次の車探し。MT車であることが第一条件で検索。

続く。