日本国内で2030年度に燃費規制が厳しくなりますが
25.4km/lが独り歩きしているのが気になりました。
なので独学で調べてみました。
間違ってたらごめんよ。
簡単に説明しますと企業平均燃費(CAFE)で
25.4km/L(WLTCモード)の達成を求める規制案が発表されましたが
あくまでも25.4km/Lは国内販売車両全体の平均基準値なのです。
重要な事は
発売される車両ごとに細かく燃費基準値が設定されるということです。
軽がメインのSUZUKIやDAIHATSUと
大型車メインのTOYATA(LEXUS)とでは
会社としての平均燃費基準値(CAFE)が違うわけです。
そして各車両の燃費値はただ単に走行時の燃料消費値ではないと。
2030年度の規制では
Well-to-Wheel(1次エネルギーから走行まで、以下WtW)」で規制値を決めます。
現在の燃費値といえば走行中の燃料消費値だけ(Tank-to-Wheel、以下TtW)です。
WtWでは新たに原油が精油所に運ばれた後~車に充填・充電するまでの上流過程をWell-to-Tank(以下WtT)として考えてます。
WtTの過程で消費するエネルギーをWtWを導く計算係数としてTtWと計算します。
WtW = WtT(上流過程) × TtW(下流過程) となります。
また一般的に知られてませんが
燃費規制ではガソリンの発熱エネルギー値を基準に設定して電気、軽油等の燃費値を調整しています。
例えば軽油はガソリンの1.14倍の発熱エネルギー値(排出CO2)を持っています。
これはガソリンを基準にした場合、軽油はガソリンを1.14倍濃縮した燃料とみなされます。
軽油1Lで20キロ走った場合、ガソリン基準では1.14Lで20キロとみなされるため軽油車の実燃費値は1.14で割った値17.54がTtWとして燃費規制に使用されます。
このようにWtWとして算出された燃費値と車両重量別に計算された燃費基準値を比較します。
この規制ラインをクリアできるかが日本の2030年度燃費規制となります。
試しに2020/01国内メーカー別の燃費規制対応度が分かるグラフを作ってみました。
※JOC08燃費車は0.8掛けしてWLTCに擬似変換。
※2WD、4WDについては主力モデルからイメージしてどちらか採用。
※PHVはEV燃費、HV燃費両方記載
全体で見ると軽にはかなり厳しい、ミニバンといった重量車には少し優しい傾向。
ディーゼルは厳しい。
4WDは不利。
TOYOTA、HONDA、NISSAN連合の3勢力は主力車を電動化で25年くらいにクリアできそう。
各社別では
TOYOTAは一新したエンジンと電動部品の搭載車が健闘。
新型HV小型車はほぼクリア。
車重1.5t辺りから現行構造のTHSは苦しい?
HONDAはe:hevが健闘してる。
i-dcdも車重が軽ければ意外と悪くない。
1モーターHV自体は悪いというわけではないと。
NISSAN連合は2030年に向けた戦略が見えてきそうな結果に。
e-powerの改良に注力?
車種整理をすませて少車種のEV、HVとガソリン車でプラマイ0に持っていきたいと。
SUZUKI、DAIHATSUは厳しい。
軽はアルト、ラパン、ミライースでも届かない。
マイルドハイブリッドは効果がわからない。
安くて軽い1モーターHV部品があればクリアできる?。
MAZDAは色々と変更が必要?
SKYACTIV-Xだけなら150%の進化が必要。
ディーゼルは軽油燃料補正でかなり不利。
SUBARUは単独では無理?TOYOTA次第?
AWDを主体にしているので更に不利なのでは。
改めて見るとこんな感じでした。
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Posted at
2020/02/04 23:01:34