かつりんのブログ一覧

（オヤジの愚痴混じりなので、スキーマニア以外の方はスルーして下さい）

三重県連の準指導員（準指）検定の応援に行ってきた。
今年はクラブの後輩が受験だが、仕事などの都合で日曜しか行けなかった。
会場は、今年も岐阜県のウイングヒルズだ。
昨日の午前は良好な雪質、午後はシャブシャブに緩んだということだった。

今年は前走（試走、見本）を言われなかったので気楽(^-^)

ブロック技術員の師匠（写真手前）はポールを担いでいるので、彼の板を担いでゴンドラへ。
ゴンドラから検定バーンのタワーリングダウンヒル上部を見ていると、奇妙な行動のボーダー集団が見える。
やけに座り込んだり、変な滑りをしたり…何をしているのだろう？
その理由はコースに到着してよく分かった。
昨日シャブシャブになった雪がそのままカリッカリに凍っているのだ。
エッジが剥がれそうなほどに硬い。
私の指導員検定受験の時のようだ。

準指受験組にはきついだろうと、デラがけ（雪面を平準にならすように横滑りなどをすること）をしたが、あまりにも硬くて歯が立たない。
まずは横滑り種目だから、硬い方が滑らせやすいが…

受験生の滑りを見ていると、根本的に種目の理解ができていない。
横に滑ればいいというものではない。
何のためにどのような動きをするのかが分かっていない滑りだ。

次の種目（谷回り）も同じだった。
根本的なことが理解されていない。

今年の受験者は１２人。
２０歳代が数人いて、近年まれにみる若手の多さだ。

だが、受験生同士のつながりが希薄に思えた。
励ましや緊張ほぐしの声かけすらない。
指導員検定についても理解できていないように思えた。
プライズテストや技術選の滑りと、指導員の滑りの違いが分かっていないのだ。

プライズテストや技術選は、「俺はこの斜面でこんなにすごい滑りができるんだぜ！」って上手さを見せつける滑り。
片や指導員は、「みなさん、こういう動き方をすればこうなるんですよぉ～」と、動きを生徒さんにわかりやすく示す滑り。
だから指導するときは、あえて格好良く滑らずに、注目させたい動き方が際立つように滑るのだ。

準指導員検定には指導員検定のような正確な滑りは期待していない。
しかし、上手くできないのはともかく、ほとんどの受験生からはこういう滑りをしたいという動きが見えてこない。
つまり、（仮に合格しても）生徒さんには何をしているか分からない滑りなのだ。
外観（フォーム）はあくまでも運動の結果現れるもの。
フォームだけを気にして滑れば当然運動は見えない。

昨日の滑りは見ていないが、今日の２種目、私の目では合格点を出してもいいなと思えるのは２人だけ。
残念ながら、クラブの後輩はその２人には入っていない。

学科の平均点は、ここ２０年くらいの中での最低点だったらしい。
合格率も近年最低になるかもしれない。

がんばれ、若者スキーヤーよ！！
今年は７０歳代の大先輩が指導員検定に合格しているんだぞ！