レースは開始30分も経過しないうちに、
落合塾さんがミッションブローでリタイヤ・・。
更にCVTのミライースがCVTFブローでリタイア。
そのオイルを処理の為、
セフティーカー(SC)が入る事に。
我がチームもエースN村部員を投入するも数周しないうちに、
SCがコースに入る前にドライバーチェンジするためにPITへ、
時間前倒しで部長にドライバー交代です。
部長の第一ロングスティントがスタート。
SCが解除されレース再開、
再開後景気よく全開っ!と行きたいところですが、
やはり、全然エンジンが回らず加速しません。
タコメーターが調子悪いのか?
クルマの不調なのか?
それともECUのプログラムの問題なのか?
6000回転で一瞬燃料がカットされ失速します。
水温は98度、油温も110度、
油圧は、アクセル開度に合わせてしっかりかかっています。
それでも、55秒から56秒の間で周回を重ねます。
しかし、
それ以上にカンカン照り真夏日の暖房全開の走行はかなりキツイ。
はじめはアドレナリン全開なので暑さも気になりませんでしたが、
感染症対策で鼻奥に詰め込んだ鼻栓が原因で、
30分もすると、呼吸も苦しくなりはじめ
口呼吸なので口の中はカラカラになり始めました。
レース開始1時間30分。
部長、脱水症寸前でロングスティントを終え、
Y部員にドライバー交代です。
しかし、この時点でスタート時の17位から、
9位まで浮上しており、
今回の目標の中位の順位が見えてきました。
レース開始2時間15分経過。
エースのN村部員を投入後に
前回優勝のフリーウェイレーシングさんのミラが、
最終コーナーでリアハブ破損により脱輪。
再びSCカー導入です。
ここでエースをそのまま継続するよりも、
この機をチャンスと考え、
SCがコースに入る前に給油とドライバー交代の為ピットINを決断。
部員一同パドックから給油場に全力ダッシュです。
Bプランの予定よりも20分早い給油ですが、
計算上燃料はギリギリゴールできると判断しました。
このSCカー導入時、
給油は我がチームだけ
SCカー導入でレースが中断状態の中、
我がチームは給油とドライバー交代を終え、
給油とドライバー交代のロス時間を節約出来ました。
その上、
運も味方し、給油後のコースINとともにSCカーも解除されました。
レース開始3時間が経過し、
ここで度重なるSCで走行時間が短かったエースN村部員をロングスティントで投入。
既定のドライバー交代を残り2回とします。
走行中のN村部員より、
エンジンがフケるようになってきたと無線連絡も入り、
順調に54秒台で周回を重ねます。
他のチームが規定回数のドライバー交代で時間をロスする中、
他のチーム比べて、
早目の給油とドライバー交代を終えていた我がチームは、
N村部員の快走とともに
時間の経過ととに順位も5位に浮上。
この辺りから部員一同表彰台を意識し始め浮足立ちます。。
ぬか喜びにならない様にチームを引き締めます。
残り1時間30分、
会場アナウンスで、かがやきチーム2位という速報が入ります。
会場でアナウンスされた事で、
更にメンバーがザワつきます。
予想外の展開で、内心めちゃくちゃ嬉しいのですが、
あくまで平静を保ちます。
そんな中、2回目の部長投入、
アウトラップ後に55秒台をマークするも、
ペースがあがらず56秒台で足踏み状態。。。
さらに団子状態の集団に突入してしまい競り合い状態に・・・。
頭に表彰台がチラつきはじめるものの、
冷静に考え、
複数台で競り合って燃料ロスやタイムロスする事を避けるため、
12周でY部員に交代を自ら決断。
レース終盤を迎え、
他のチームも同じように規定回数のドライバー交代を終え、
ついに1~4位までが混戦状に。
レース残り、1時間
我がチームのドライバー交代残り1回の規定数をどのタイミングで行うのか、
最後の選択が迫ります。
ここで上位4チームの周回と残りドライバー交代の規定回数を整理すると、
1位のゼッケン6番が226周で、残り3回交代、
2位のゼッケン12番が224周で、残り2回交代、
3位のゼッケン2番のシネマチームさんが224周で、最後交代終了、
4位の我がチームは、222周、残り1回。
3位のシネマさんは、
規定回数のドライバー交代も既に終え、
エースドライバーのMチャンプを投入して、
そのまま自在な展開で優勝に向け万全のロングスティント。
1位のゼッケン6番は初参戦チームで情報がありませんが、
53秒台で安定して周回しており、
素晴らしい安定感があります。
アクシデントが無ければ、
ドライバー交代3回行っても1位か2位でゴールするでしょう。
2位のゼッケン12番は、
過去に何度も優勝経験あるチームメンバーがおり経験豊富なレース巧者。
周回数とドライバー交代の時間を考慮すると
我がチームと接戦でゴール直前で3位を争う可能性が大。
そこで、12番チームと勝負し、目標を3位に定め、
走行してるY部員の様子と、
12番チームのドライバー交代のタイミングを見て、
我がチームの最後のドライバー交代をすることに、
残り50分、
12番チームがドライバー交代に入りそうとの情報から、
我がチームも残り45分で最後のドライバー交代へ動きます。
そして、我がチーム史上最速タイムでドライバー交代を終え、
エースを送り出します。
最終ドライバーのエースN村部員が54秒でラップタイムを重ねる中、
12番チームが最後のドライバー交代を終え、
我がチームから半周遅れでコースに入りました。
その時、我がチーム3位。
4位の12番チームに半周リードで先行します。
しかし、12番チーム、
流石です。
最終ドライバーが53秒台で怒涛の猛追を開始。
このままだと、ゴール直前には追い付かれます。
残り20分、さらに悪い情報が・・・。
走行中のエースN村部位から、
無線でガソリンマークが点滅していると連絡が入ります。
やはり当初のBプランより20分給油だったので仕方ありません。
残り時間、燃料を気にしてペース走行するかの判断が・・・。
部長の感ピューターが即座に、残り20分は走り切れると判定したものの、
もう一度12番チームの立場で冷静に考えます。
53秒台で猛追しているものの、
この終盤で3位まで半周差、
途中の車両をパスし続け53秒を維持したままゴールするのは至難の業。
年間シーズン戦を考えれば、
ここで無理せずチャンスは次戦以降にも狙えると考えないだろうか?
そんな妄想をしつつ、
燃料は心配せず、ペース落とさず走れることを無線でN村部員に連絡します。
あとは時間が過ぎるのを待つのみ・・・。
そして、
ついに15:30。
無事3位でゴール。
最終的に4位12番チームとは1週差でした。
感染症対策で、ハイタッチも、
握手も、
ハグも・・・。
嬉しさを言葉と拍手以外で表現できない現状。
それでも嬉しさ十分です!!
ライバルチームのシネマさんも初優勝。
車両トラブルでリタイヤしないシネマさん、
戦略家のN山さんが率いて、
最近は速さも手に入れたので、
やはり強敵です。。
今回はチームとしてかなりの収穫がありました。
車両が不調の中、
苦しいながらも工夫して完走でき、
更には、経験の浅いメンバーがいる中、
MT車で表彰台はまだ先と考えていた中の表彰台。
格別です。
年々、本庄軽one耐久NN戦は、
それぞれのチームが工夫を重ね上位を狙う事が難しくなっています。
今回もレース戦略性を求められたレースでした。
CVT時代から、
絶対的な速さが無い「かがやきチーム」なので、
トラブルなく完走する事を最優先に
工夫するしかありません。
でも、それがこのレースの「楽しさ」でもあります。
今回はこうした戦略が十分すぎる位に当たりました。
またレース直前に設置したウインドネット&バケットシート交換も大正解でした。
バケットシートはこれまでジータⅢXLでしたが、
スプリントLに変更し、
同時にハーネスも、クスコのロータリー式バックルから、
ワンタッチ式のバックルのサベルトの4点式クラブマン75に変更しました。
これにより、ドライバー交代のロス時間が1回あたり5~10秒近く短縮され、
ロスタイムが大幅に削減されました。
これはスプリントの方がシートとしては素晴らしいという事でなく、
現在のチームの部員の体格差や総合力を考えた上の戦略のひとつです。
そして何よりも、
コロナ禍でフラストレーションが溜まっている、
デイサービスの利用者様にも喜んでいただけるニュースができました。