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先日は自宅用にBluetooth接続のスピーカーを購入したとブログを書きました。デザインや音質はまずまずなのですが、やはりどこか物足りない。
考えてみればステレオでは無いので音に包まれる感覚は得られないですよね。

無線接続を前提にして考えていたのですが、自宅での使用なら有線でも良いと思い直して１５年ほど前に奮発して買ったヘッドフォンを数年ぶりに引っ張り出して使い始めました。

モデルはAKG K271Sというものです。特に高級な部類ではないと思いますが、当時は大学生だったので、かなり思い切って購入した記憶があります。（２万円くらいだったかな？）
ドンシャリした音が好きでは無いので、色々と聴き比べて千葉のサウンドハウスで購入しました。モニター・スタジオ系の音が好みなのだと思います。

Apple musicの音源で聴いてみると、改めて有線の良さを感じることができました。素人ながら無線接続ではどうしても音の深みがなくなる感覚があったのですが、有線ヘッドフォンで一発解決です（笑）

AKGはブランドや派手さのないデザインが好きだったので、当時の記憶で色々調べてみると、フラッグシップモデルのK701が１万円台？？私の持っている271Sの後継モデルが8,000円？？？と、時代の変化と価格の変化に驚いてしまい、勢いで当時憧れていたものの、予算の都合で購入できなかったK701(買ったのはK702)をサウンドハウスのオンラインで購入してしまいました（笑）確か、当時は４万円を超える値段がついていたと思います。

ということで、約１５年ぶりにヘッドフォンを購入してエージングを楽しんでいます！K271Sは慣れ親しんだ音なのでストレスなく聴くことができるのですが、K702は初めての開放型ということもあり、とても新鮮かつ繊細な音を愉しめそうです。

なぜ価格が大幅に下がっているのか？
という疑問から、AKGブランドのここ１０年ほどの変遷を調べてみたところ、当時は本国オーストリアで生産していたものを、中国やスロヴァキアでの生産に切り替えているようです。
そもそもサムスングループの傘下になっており、オリジンとなるオーストリアでは生産はもとより開発拠点すら無くなっているらしい。なるほど。元々開発や生産を行なっていたエンジニアや職人はオーストリアオーディオという別の会社を立ち上げて、そちらで新たな歴史を刻み始めているようです。

とはいえ、今回購入したK702は企業母体や生産国が違っても価格以上の素晴らしい音を奏でてくれています。こういった形で、ハイエンドのヘッドフォンが同じような品質で安価に入手できるのは消費者としては嬉しい限りです。