ある~日、艦こ~れで♪
くまさ~んに であ~った♪
・・・残念(?)くま違いでした。
くまはくまでも、大きくて臭くて人を襲う熊ではありません。
私は熊嫌いなので遠慮なく歯に衣着せぬ言い回しします。
大正時代生まれで、第一次世界大戦から大東亜戦争終結まで旧式になりながらも大日本帝国の水雷戦隊の主力を担い続けた5500t級軽巡洋艦たちのタイプシップとなった第一号、
球磨型軽巡洋艦1番艦 球磨

(艦隊これくしょんより季節限定衣装。かわいい。)
です。読み方は前述の通り、「くま」。
前述の替え歌は調子を合わせただけで、実は球磨を初めて知ったのはWorldofWarshipsです。同tierの他の軽巡より扱いやすく兵装も強力ですがnoob(特にfukinシナチョン)も多いので、私の球磨の砲雷撃の餌食になった敵艦も数多いが、私の逆鱗に触れて私の球磨の砲雷撃処分を受けた味方役プレイヤーも数多い、そんな優秀な艦です。
表記がまさに「KUMA」だったので、初めは「帝国海軍の軽巡って動物名だっけ?」って首を傾げたくらいです。正しくは河川由来で、熊本県を流れる球磨川が由来です。(熊本だけにくま・・・)それ言うと、大阪府と奈良県に流れる大和川がありますが、戦艦大和とは関係ありません。妹艦には東京都と神奈川県の境目を流れる川が由来の多摩に、私も実際にその水で生活をしたことがありますが、清流で水がとてもおいしい濃尾平野の3大河川の一つが由来の木曾(帝国陸軍潜水艦ゆ号を「そんな不格好でお前本当に潜航できるのか?」とバカにした逸話が有名だが木曾じゃない可能性が高い)、重雷装巡洋艦
という名の魚雷バカに大改造された姉妹、北海道を流れる川が由来の
北上(のちに甲標的搭載巡洋艦⇒回天搭載巡洋艦⇒輸送巡洋艦と姿を変える)に、静岡県を流れる川が由来の大井(ゆ号潜水艦をバカにした張本人が実は彼女である可能性が高い。艦これのキャラ的には十分考えられるがさてはて・・・。)と、個性派ぞろいの姉妹達なのが球磨型軽巡洋艦です。
大日本帝国の軽巡洋艦は大英帝国の軽巡洋艦
初代アリシューザ級を参考にして
天龍型軽巡洋艦がその先駆けとなりましたが、色々と英国面に堕ちていたことが露呈して将来的な意味で、
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題しかない!」
ってことで大型化され、兵装を強化すると同時に、まさに巡洋艦という名前の通りに太平洋を渡ることを前提に航続距離を伸ばし、居住性を大きく向上したのが5500t級軽巡洋艦です。最大速力36knotと、世界的に見て巡洋艦としては相当な高速力を誇り、初期は53cm魚雷片舷4発両舷8発、その後九三式酸素魚雷片舷4発両舷8発、北上と大井に至っては九三式酸素魚雷片舷20発、両舷40発と、
かえって英国面に堕ちた重雷装巡洋艦という名の魚雷バカで世界最強の雷撃能力を誇りました。
かくいう14cm単装砲は大正ロマン溢れるわびさびなもので、後の6インチ砲に比べると火力こそ低いものの、命中精度と炸裂力に優れているため、資源の事情がありつつ旧式化されても使い続けられました。これがせめて阿賀野型と同じ15.2cm連装砲を3基6門としていれば、あるいは最上型と同じ15.5cm3連装砲を3基9門(艦の構造上例えばドイツの
ケーニヒスベルク級軽巡洋艦のように前部に1基、後部に2基といった感じに)としていれば、神通がコロンバンガラ沖海戦で
軽巡リアンダーに痛撃を与え、結果は大きく変わっていたかもしれません。兎角日本の軽巡洋艦は、登場当時こそ世界最強クラスだったのに、戦車や零戦同様大きく改良されることなく、最終進化形の
阿賀野型ですらすでに旧態然とした設計(当時の代表格は
ベルファストや
クリーヴランドなどで、雷撃する前にハチの巣になるか爆沈がオチ。旧式化したリアンダーにも勝てない)であり、大東亜戦争では飛躍的に発展した欧米列強の軽巡洋艦に大きく後れを取ったのです。
代わりに大きく発展したのが重巡洋艦で、重巡洋艦を辞めて軽巡洋艦を発展させた大英帝国とは対照的です。また、5500t級は第1グループの
球磨型、第2グループの
長良型、第3グループの
川内型に分かれます。このあたりに英国から学んだものを感じますが、英国と違うのは例えば
サウサンプトン級と
グロスター級と
エディンバラ級をまとめて
タウン級と呼ぶように、大グループの艦級名がなくそれぞれ独立した艦級名である点ですね。5500t級とは便宜上の呼び方ですから。
球磨型は発展形の長良型や川内型の四角い艦橋に対して、三角形のほっそりした艦橋が外見上の特徴です。タミヤ製のみですが、ランナーを見て驚きました。未だに1973年のままの金型なのです。2枚のランナーで完結するのになぜか
大型艦用兵装セットが2枚もあって定価2200円(税別)。単品で買えば1枚900円(税別)。百歩譲って1枚で十分だし、なければ定価1200円(税別)くらいになってもっと買いやすかったのにというのが素直な感想です。2枚とも使わないため未開封で、誰か欲しい人いたら差し上げます。
昨日の今日ですが、仕事は朝から晩まであったので当然今日1日で仕上がったわけではなく、実は前回の
フェアレディZ制作の合間にほぼ同時進行で作り進めていました。
艦首側から

前述の通り、ほっそりした三角形の特徴的な艦橋です。それ以外で外見上長良型とは大差ありません。ただし、球磨型も長良型もそれぞれで違う兵装に乗せ換えていったので、最終時には個体差が大きく出ました。佐世保生まれなので佐世保海軍工廠グレイとしています。箱絵は英国艦かと思うくらい薄いグレイで描かれていますが。
艦尾側から

こちらもパッと見は戦時改修前の長良型とそんなに変わりません。くまさんぱんつならぬ「くま」の艦名表記を手書きしています。「くまの」の前例があるので、慣れたものです。
左舷正横から

名前こそくまだけど、大正ロマン溢れる美しい艦体です。軽巡は正直英国の
エディンバラ級や
クラウンコロニー級、強いて帝国海軍艦を挙げるなら
大淀か阿賀野型が好みですが、同世代を比較するなら球磨型ですね。
長良型の長良と、川内型にして5500t級最後の艦である那珂と並べてみました。

手前から、球磨、長良、那珂。似て非なる三者三様です。
初期では兵装に大差はなく、改装によって艦の性格がそれぞれ大きく変わったグループです。特に球磨型(大井、北上)と長良型(阿武隈、五十鈴)で顕著な差が生まれました。
来月末に英国重巡洋艦購入待ちですが、その間に軽巡1隻重巡1隻が制作待ちなので、そのうちの1隻を作る見込みです。色々予定が変わってきました。
ちなみに、今回の球磨で91隻目。前回の
クイーン・エリザベスが記念すべき90隻目となりました。予定では当初より大きく増えて(元々10隻程度の予定でした)120隻になる見込みです。
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Posted at
2019/10/23 23:27:42