私はクルマの次に艦船スキーなのは過去のブログからもわかる通りです。
艦船と言っても色々ありましてね、
戦艦
巡洋艦
駆逐艦
航空母艦
潜水艦
水上機母艦
など、戦闘艦が主に挙がると思うのですが、給油艦/給炭艦、輸送艦、工作艦など縁の下の力持ちも忘れてはいけない存在です。
私はプロフィールで自己紹介している通り、みんな大好きな八方美人のように捉えられがちですが、過去ブログからもあるように、思想で言えば共産主義、宗教で言えば浄土宗、浄土真宗、そして反日国は時代が許すなら滅するべきとまで敵視していますし、クルマも何でもかんでも好きなわけじゃなく、ミニバンと軽自動車はそのものというよりそのユーザー(違う車種が1台目のユーザーは除く)を敵視している七方美人です。
そして艦船、一番嫌いな艦種は潜水艦。
海の戦いにおいて、海の暗殺者や海の狙撃手と言われるほど攻撃対象に気づかれることなく、何の痛みも伴わず敵を攻撃する卑怯な戦法を取るのが任務の艦種だからです。特にアメリカの潜水艦にその傾向が強いです。
その中でも
駆逐艦神風と死闘を演じたバラオ級の
ホークビルは高く評価しています。
翻って、ヨーロッパでは少し事情が異なります。
第二次世界大戦における潜水艦の代表格と言えば、ドイツ海軍のUボートが世界的に最も知名度が高いでしょう。Uボートとはドイツ語で直訳すると海の下の船、意訳すると潜水艦そのもののことです。
その中で最も世界的に知られ、潜水艦と言えばこの形と言えるほど最も数多く建造されたのが
UボートⅦ型

(戦艦少女Rより UボートⅦC型潜水艦U96 南半球の露出がエロい。中破絵は最早エロゲー)
です。
Uボートも基本は上述の卑怯な戦法を取ってますが、アメリカのそれとは事情が異なります。アメリカの潜水艦は攻撃対象の乗組員の生死は問いません。
Uボートの場合は主な攻撃対象は無抵抗な商船と卑怯極まりないのですが、攻撃の際には一度浮上し、乗組員に撃沈することと、速やかに退船することを警告し、乗組員が全員退船したところで撃沈する手法を取っているため、アメリカ潜水艦に比べると極めて人道的なのです。
同型艦に個体差はなく区別はつきませんが、今回はその中でも幸運艦として名高いⅦC型の
U-96として制作しました。ウィキもないので戦艦少女の説明文を参考に私の言葉で概略しますと、
Uボートは初期こそ華々しい戦果を収めてきましたが、英国の
J級駆逐艦(ジュノー、ジャベリン、ジャーヴィスなど)など対潜艦、航空機搭載の対潜レーダーが登場すると、狩る側から狩られる側に転じ、合計約1400隻という圧倒的多数が建造されたのに対して撃沈されたのは849隻であり、ドイツでは最も死亡率の高い艦種となったのです。
U-96は、映画「U・ボート」の原作者である
ロータル=ギュンター・ブーフハイムが搭乗していた艦でその主人公艦となりました。ドイツでは名の知れた武勲艦であり、合計11回もの作戦に参加しながらも生き残った幸運艦で、初代艦長の時だけでも1943年までの8回の出撃で総撃沈19万トンという大戦果を収めました。
最期はアメリカ軍の空襲によって撃沈されました。
戦後、大量にあったU-96の写真を元に忠実な模型が作られ、映画「U・ボート」が撮影されたそうです。
嫌いな艦種でありながらも、知識を深めるための教材として制作を決めました。
童友社からの1/700世界の潜水艦シリーズから登場しているフルハルモデルですが、部品点数が少なく、難なく作れるプラモデル初心者向けです。定価800円とお手頃です。
もっとも、私がそうであったように最低限の塗装がなされて接着剤不要のスナップフィット(はめ込み式)モデルから始める人が多いでしょう。あくまで接着剤を用いて塗装を要する模型制作が初めての人向けって意味です。
今風のダサい葉巻型と違って割とかっこいいので、艦船模型興味あるけど難しそうだし高そうだし手が出ないなとお思いでしたら、このキットはオススメです。
塗装を含めても1時間かかりませんでした。作品というにはあまりにも簡単すぎて何の苦労もしてないのでアップを躊躇ったほどですが、折角なのでアップしました。
艦首側から

第二次世界大戦時の典型的な潜水艦の形です。
Uボートは日本の潜水艦のデザインスタディとなりました。悪く言えば日本の潜水艦はUボートのパクリですが、丸パクリではなく日本流に独自に進化していきました。どっかのパクって劣化する非文明国と一緒にしてはいけません。
艦尾側から

後ろ姿はまんま伊号潜水艦がパクったと言って差し支えないですね。
どっちかといえば呂号潜水艦ですかね。実際Uボートがそのまま呂号潜水艦になった例があります(U-511⇒呂五百)
右舷正横から

なんか腹の立つかっこよさです。魚雷以外の兵装が貧弱なのは、主な攻撃対象が商船であることでしょう。2本のにょきっと生えてるのは潜望鏡です。昆虫の触角みたいですね。
個体が分かるようにU-96の艦名表記を入れてみました。
Uボートをパクって独自進化し、当時世界最大最強の潜水艦となった伊400と並べてみました。

手前がU-96、奥が伊400。U-96がまるで子供ですが、U-96が標準的なサイズで伊400こそ異常な大きさなのです。そりゃ鹵獲したアメリカ軍がぶったまげるわけですよ。
そして、潜水艦に航空機を載せるなんて変態なことしたのは、何を隠そう日本だけです。何が「ドイツの科学は世界一ィィィ!!」じゃ、「日本の創意工夫と質の高さは世界一ィィィィ!」ですよ。
なんかU-96が主役の本記事が完全に伊400の引き立て役になってしまいましたが、その伊400もUボートあってこそ生まれたという事実は変わりません。
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Posted at
2019/11/17 12:14:19