何シテルで近日解体予定って言っておきながら結局今日解体しました。
以前制作した西村艦隊所属の朝潮型駆逐艦
朝雲です。
え、なんで?
朝雲が何をしたというのだ!?
っと不快に思った人もいることでしょう。
ご安心ください。朝雲は現在制作中です。
じゃあ解体したのは何だったのかというと、朝雲はフルハルモデルとして生まれ変わります。洋上モデルにそのまま船底をつけることも考えたのですが、元々が昭和設計の長谷川製作所の洋上モデルで姉妹艦の
駆逐艦 霞なのです。
そして、朝潮型のフルハルモデルを出しているのはピットロードのみで、メーカーごとに考証は多少異なってくるので長さ以外はまるで合わないのです。
加工して取り付ければいいじゃんって思うかもしれませんが、加工する手間暇あったら作り直す方が早いと判断しました。

(艦隊これくしょんより)
そして、解体した朝雲です。

と言っても、船体はそのままで艤装を取り払って素っ裸に剥いただけです。

(艦隊これくしょんより 朝雲 中破)
決してこんなことはしてません、ほ、ホントですよ!
ゆすちーはロリコンだけど変態ではございませぬ(嘘つけ!!)
YesロリータNoタッチの精神です。
っていうかロリコンなのは二次元限定なのでその辺も誤解なく。
そして、船体もきれいさっぱりしました。
朝雲だったそれは、新たにこの子として生まれ変わりました。
1937年4月19日進水の牡羊座。
あと数日で誕生日ですね。
舞鶴海軍工廠生まれです。スペックは朝潮に準じます。

こちらが以前制作した朝潮。
確か詳しいスペックは載せてなかったと思うので改めて載せます。
全長 118.5m
体重もとい排水量 2000t
全幅 10.4m
最高出力 50000英馬力
最大速力 35.98knot
兵装
50口径12.7cm連装砲C型×3
92式61cm4連装魚雷発射管×2
25mm連装機銃×2
九四式爆雷投射機×1
と、同年代建造の他国の駆逐艦ではまるで歯が立たない規格外の戦闘力です。
大潮が活躍した海戦は、バリ島沖海戦です。
朝潮型の上の姉妹4隻で結成された第8駆逐隊4隻が輸送船を護衛してバリ島上陸を支援する作戦でした。
途中、空襲により輸送船が損傷を受け、三女の
満潮と四女の
荒潮が護衛のために島から一度離れます。
相手が不利な巡洋艦だろうと潜水艦だろうとマジブッコロスマンでした。
前半は姉の朝潮とのペアで、潜水艦2隻に発見されて雷撃を受けますが、幸いにも2隻とも無傷で、大潮が「逃がさん!」とばかりに2隻を追い回すも、完全にビビった潜水艦2隻は撤退。まぁ夜ですし、ソナーも性能低いしで。
あとからやってきた連合艦隊の5隻相手でも、姉妹は勇猛果敢に応戦し、特に朝潮は駆逐艦1隻に吶喊していき肉薄雷撃で撃沈。ほか4隻を追い散らします。
後半は護衛から戻ってきた満潮と荒潮だったが、北から攻め込んできた連合艦隊5隻と、朝潮と満潮に追い散らされた4隻に挟まれる形になります。戦力的には圧倒的に有利で勝てる可能性しかないはずの連合艦隊9隻は、いきり立った8駆の猛反撃に慄いて見事に撃退されました。
この戦闘で満潮が大破、大潮も2番砲塔を破壊される小破状態になりましたが、
満潮「面白いことしてくれたじゃない。倍返しよ!!」
たった4隻で駆逐艦キラーである軽巡2隻を含む10隻、潜水艦を含めれば総勢12隻と普通に考えたら勝てる見込み皆無であるはずの敵艦隊相手に1隻撃沈、2隻小中破に追い込んで撃退しているので朝潮型の底力が分かります。
これが、
士道
水雷魂
ですよ!わかりやすく言えば、
退かぬ、媚びぬ、顧みぬ!!
どっかで聞いたセリフですね。
この勇気は自衛隊にも受け継がれていますが、小国日本がアメリカ以外で戦争で負けたことがない一番の要素です。その精神を持った人間相手に殴り合いを挑むには、数字上では10倍以上の戦力が必要です。死ぬ覚悟で向かってくる人間ほど怖いものはないですからね。
その後さらに空襲で損傷し、修理ついでに対空強化と後部甲板に大発動艇が積めるように改装工事がなされ(艦これで言う大潮改二)結局次に出撃したのは戦局が不利に傾きだした1942年12月29日でした。ソロモン諸島への鼠輸送任務と、船団護衛任務の後、ガダルカナル島撤退作戦で再び船団護衛の任務の最中、潜水艦アルバコアの雷撃で致命傷を負い、尚も諦めず荒潮に曳航されるも、途中で船体が断裂し、ついに力尽きました。そしてそのわずか半月も経たないうちに、朝潮、荒潮もビスマルク海海戦で後を追うように戦没。更には3月5日に姉妹の
峯雲が戦没。
その間、8駆で唯一満潮が空襲で大破して応急修理を受けており、本格修理を受けるための出航の直前半月の間に4隻もの姉妹を失い、8駆も満潮だけになりました。
満潮「私が修理中に、艦隊全滅とかやめてよね?」
交換部品はすべてピットロード製から流用
艦首側から

船体色は舞鶴海軍工廠グレイを選択しました。
25mm連装機銃×1、艦橋前機銃台と25mm単装機銃を撤去。1番マスト及び付属部品を交換しています。
艦尾側から

当初は大発動艇を載せるつもりでしたが、改装後の資料がない上に改装後の大潮は8駆から除隊されているので、8駆時代にこだわって断念しました。
後部マスト及び付属部品、25mm3連装機銃と後部機銃台を撤去し、25mm単装機銃の撤去後に掃海具×2、測距儀、50口径12.7㎝連装砲C型×1を増設しました。第2煙突前の機銃台はそのままに、撤去した25mm3連装機銃×2から25mm連装機銃×2に変更しました。
右舷正横から

外観は色以外は朝潮そのものになりました。
やっぱり日本の駆逐艦は可愛いですね。10隻いた朝潮型が全滅したのが悔やまれます。
ちなみに、船体がだいぶ反っていたので、船体をやさしくマッサージしてまっすぐにしてあげました。
決してセクハラではありませんよ、セクハラでは。艦これじゃやりまくってるけど(爆)
藤永田造船所生まれのため船体色が同じの姉妹艦で対空強化後の満潮と並べてみました。

同じ艦型でも昭和のハセガワ製とピットロード製で随分異なりますね。特に艦橋周りの考証に大きな差異があるのが分かります。
純粋な対艦戦闘は対空強化前の方が強く、船体のシルエットがはっきりとしています。
対して対空強化後はまるでハリネズミのようでごちゃごちゃしています。
でもかわいい。
っていうか、日本の兵器って狙って作ってるのかって言いたいくらい見た目が可愛いのが多いです。普通武骨さゆえの機能美とかあるものですが、いい感じにデザインセンスが偏ってるのが日本ですね。
つまり何が言いたいのかって、
駆逐艦は最高だぜ!!
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Posted at
2020/04/14 21:12:33