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2012年02月19日 イイね!

公害発散防止装置等

車検等でお世話になる「点検記録簿」にある点検項目の中にはAZ-1/CARAとは無関係な項目もあります。
※AZ-1/CARAの点検記録簿の点検項目と点検不要項目はこちら

その中でも「公害発散防止装置等」のエミッションコントロール廻りの項目は、
どれがAZ-1/CARA(F6A型原動機)に該当し、どの部品が点検箇所なのかを記載しておきます。

■下記の項目はAZ-1/CARAに搭載されていない装置ですので点検不要です。
 ・ メターリング・バルブの状態
 ・ 二次空気供給装置の機能
 ・ 減速時排気ガス減少装置の機能

■下記の項目はAZ-1/CARAに搭載されている装置ですので点検が必要です。
 ・ ブローバイ・ガス還元装置の配管の損傷
 ・ 燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管の損傷
 ・ 燃料蒸発ガス排出抑止装置のチェック・バルブの機能
 ・ チャコール・キャニスタの詰まり、損傷
 ・ 触媒等の排出ガス減少装置の取付けの緩み、損傷
 ・ 排気ガス再循環装置の機能
 ・ 一酸化炭素等発散防止装置の配管の損傷、取付状態

■各装置の求められている点検とその方法

【ブローバイ・ガス還元装置の配管の損傷】
P1010396
写真ではアクセルケーブルに目が行ってしまいますが、その奥のシリンダヘッドカバーのブリーザケースからエアクリーナー(もしくはオイルキャッチタンク)へ向かっている配管、すなわちPCV(Positive Crankcase Ventilation)ホースに亀裂やオイル滲み等がなく、取付がしっかりとされていれば問題ありません。なお、PCVバルブ(メターリングバルブ)は付いておりません。

【燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管の損傷】
P1010392
いわゆるチャコール・キャニスタへ接続されている配管に亀裂等がなければ問題ありません。なお、ガソリン臭がすればフューエルシステムに問題があることになり、大変危険ですのですべての経路を確認しましょう。(ディーラーにお願いするべき)

【燃料蒸発ガス排出抑止装置のチェック・バルブの機能】
チャコールキャニスタの上部にある垂直方向へ出ている口からスロットルボディへ向かっている配管の途中にチェック・バルブがあります。チェックバルブを外しますが、ガソリンを取り扱う装置ですので注意して取り扱ってください(ガソリンタンクのキャップを外して減圧しておく。バッテリーの(-)端子を外す。喫煙はしないなど)。
私の個体では緑と白の部品でした(緑側がキャニスタ側、白側がスロットルボディに接続)。スロットルボディ側(白)からキャニスタ側(緑)へ息を強く吹いた時に通気し、キャニスタ側(緑)からスロットルボディ側(白)へ軽く息を吹いた時に通気するか確認する。この時、絶対に息を吸わないこと(内部に有毒ガス)。

【チャコール・キャニスタの詰まり、損傷】
チャコール・キャニスタを外しますが、ガソリンを扱う装置ですので注意して取り外してください。
写真のチャコール・キャニスタ下部から右方向へ向かっている配管(大気吸排口)から息を強く吹いて、チャコール・キャニスタの上部にある水平方向に出ている口(写真ではぐるっとキャニスタに巻きついてる配管。ストラットタワー下部にある金属の配管と接合しているパイプ)から通気があることを確認します。次に水平方向に出ている口を指で塞いだ状態で、大気吸排口から息を強く吹いた時に、垂直方向に出ている口(スロットルボディへ接続されている配管)から通気があることを確認します。通気がない場合は交換します。

【触媒等の排出ガス減少装置の取付けの緩み、損傷】
DSCN1887
写真では右下の赤茶色っぽい部分とマフラーの間にある部分となります(写真には写っていません)。リフトアップして、下からゆさぶったりして緩み等の異常がないか、マフラーと接合するフランジ部分に取り付けてある「サーモフューズ」に緩みがないか確認します。

【排気ガス再循環装置の機能】
P1010391
これがEGRバルブです。バルブとスロットルボディとの配管を外してバキュームゲージを取り付け、エンジン回転を上げた時に60mmHg以上の負圧が発生することを確認します。つぎに、この配管からEGRバルブに向かってバキュームポンプで120mmHgの負圧を発生させた時に、アイドリングが不安定になるか、エンジンが停止することを確認します。合わせて配管に亀裂等がないかも確認します。

【一酸化炭素等発散防止装置の配管の損傷、取付状態】
ここで言う「配管」は二つ前の写真で赤茶色っぽい部分です(触媒とターボチャージャーの間)。これも揺さぶったりして緩み等の異常がないか、「O2(オーツー)センサー」に緩みがないか確認します。二つ前の写真の赤茶色っぽい所に突き刺さっている黄色い配線のセンサー部分がO2センサーです。


以上がAZ-1/CARAの点検記録簿にある「公害発散防止装置等」の点検方法です。目視や揺さぶってみる、息を吹きかけるなどはちょっとの努力で可能ですが、バキュームゲージやバキュームポンプまで用意するとなるとハードルが高いです。排気ガス廻りは車検でも検査しますので予備検査等で確認するのも一つの方法だと思います。
Posted at 2012/02/19 19:39:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | キーワード | クルマ
2012年02月18日 イイね!

点検記録簿

【エンジンルーム点検】※ [] 該当しない項目  [] 整備・確認する項目
■パワーステアリング
 [] ベルトの緩み、損傷
 [] 取付けの緩み
 [] オイルの漏れ、量
■点火装置
 [] スパーク・プラグの状態
 [] 点火時期
 [] ディストリビュータのキャップの状態
■バッテリ、電気配線
 [] ターミナル部の緩み、腐食
 [] 電気配線の接続部の緩み、損傷
■エンジン
 [] 排気ガスの状態
 [] エア・クリーナ・エレメントの汚れ、詰まり
■冷却装置
 [] ファンベルトの緩み、損傷
 [] 冷却水の漏れ
■燃料装置
 [] 燃料漏れ
 [] リンク機構の状態
 [] スロットル・バルブ、チョーク・バルブの作動
■公害発散防止装置等 ※関連記事はこちら
 [] メターリング・バルブの状態
 [] ブローバイ・ガス還元装置の配管の損傷
 [] 燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管の損傷
 [] 燃料蒸発ガス排出抑止装置のチェック・バルブの機能
 [] チャコール・キャニスタの詰まり、損傷
 [] 触媒等の排出ガス減少装置の取付けの緩み、損傷
 [] 二次空気供給装置の機能
 [] 排気ガス再循環装置の機能
 [] 減速時排気ガス減少装置の機能
 [] 一酸化炭素等発散防止装置の配管の損傷、取付状態
【室内点検】
■ハンドル
 [] 操作具合
■ブレーキ・ペダル
 [] 遊び、踏み込んだときの床板とのすき間
 [] ブレーキのきき具合
■パーキング・ブレーキ・レバー(ペダル)
 [] 引きしろ(踏みしろ)
 [] パーキング・ブレーキのきき具合
■クラッチ・ペダル
 [] 遊び、切れた時の床板とのすき間
【足廻り点検】
■かじ取り車輪
 [] ホイール・アライメント
■ショック・アブソーバ
 [] 損傷、オイルの漏れ
■サスペンション
 [] 取付部、連結部の緩み、がた、損傷
■ブレーキ・ディスク、ドラム
 [] ディスクとパッドとのすき間
 [] ブレーキ・パッドの摩耗
 [] ディスクの摩耗、損傷
 [] ドラムとライニングとのすき間
 [] ブレーキ・シューの摺動部分、ライニングの摩耗
 [] ドラムの摩耗、損傷
■ブレーキのマスタ・シリンダ、ホイール・シリンダ、ディスクキャリパ
 [] 液漏れ
 [] 機能、摩耗、損傷
■ホイール
 [] タイヤの溝の深さ、異常な摩耗
 [] ホルト、ナットの緩み
 [] フロント・ホイール・ベアリングのがた
 [] リア・ホイール・ベアリングのがた
【下廻り点検】
■エンジン・オイル
 [] 漏れ
■ステアリング・ギア・ボックス
 [] 取付けの緩み
 [] ステアリングのロッド、アーム類
 [] 緩み、がた、損傷
 [] ボール・ジョイントのダストブールの亀裂、損傷
■トランスミッション、トランスファ
 [] オイルの漏れ、量
■プロペラシャフト、ドライブシャフト
 [] 連結部の緩み
 [] ドライブ・シャフトのユニバーサル・ジョイント部のダストブーツの亀裂、損傷
■ディファレンシャル
 [] オイルの漏れ、量
■ブレーキのロッド、ケーブル類
 [] 緩み、がた、損傷
■ブレーキ・ホース、パイプ
 [] 漏れ、損傷、取付状態
■エキゾースト・パイプ、マフラ
 [] 取付けの緩み、損傷
 [] マフラの機能
 [] 熱害防止装置の遮熱板の取付けの緩み、損傷
【外廻り点検】
■フレーム、ボディ
 [] 緩み、損傷
Posted at 2012/02/18 16:30:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | サービスデータ | クルマ
2011年03月25日 イイね!

ドアダンパーの交換

【取り外し】
4本あるうちのどこから交換してもOKですが一本ずつ交換します。ドアを支えるつっかえ棒があると作業が楽になりますが、無い場合は自分がつっかえ棒になります。結構きついです。翌日が。

ドアダンパー下側(ボディ側)の外れ止めワッシャを抑えているナット(10mm)を手で回せるまで緩めて置きます。このナットにはネジロック材が塗布されているようですのでそれなりに固いです。ボールジョイントをボディ/ドアから外してからではこのナットは外しにくいので最初に外しておきます。



ドアダンパーの上側と下側のボールジョイントをそれぞれボディとドアから外します。
ボールジョイントは17mmのスパナで外せます。
ドアはかなり重いので注意してください。

【ボールジョイントとドアダンパーの切り離し】
ボールジョイントからドアダンパーが抜けない理屈は、ボールの直径よりも若干小さなバネ性のあるCリングがドアダンパー側の溝に収まっていて、ボールがCリングに当たり、さらにCリングが溝に当たって抜けないようになっています。
このCリングを外したくなる衝動に駆られますが、実際にはCリングは外さずに、Cリングをボール直径よりも広げる方向で外します。

図はボールジョイント部の断面図です。「赤い円」がCリングになります。このCリングを「青い円」の位置に持ってこないと外れないことが解ると思います。


【切り離しツール】
先人たちによって、プラ板やテレカ、マイクロドライバーでこちょこちょする、ガンスパーク(!)を差し込むなど色々な方法が考案されてきましたが私はビニールコードを使いました。

太さ0.9mm~1.0mm(0.3sqくらいですかね)、長さ40mm~42mmのビニールコードを用意します。

※図でいうと「赤い円」の位置に線材を押し込んで、Cリングを「青い円」の位置に移動させます。このビニールコードによって、Cリングが手前に動いてボールの抜けをブロックするのを防ぎます。



Cリングの溝はCリング線材よりも大きいのでコードをCリングの溝にマイクロドライバーのマイナス等を使って押し込みます。
ビニールコードが収まったらボールジョイントをグリグリと動かしながら手前に引っ張れば抜けるはずです。
この時の抜く力は「なんだよ、あのページ(この記事のことです)に書いてあったのはガセじゃねーか」とちょっとカチンと来た時のイラっとした程度の力は必要です。

※写真で飛び出しているのがビニールコードです。



もし外れないとしたら用意したビニールコードが細くてCリングが十分に広がってないか、ビニールコードが太くてコード自体がボールをブロックしていると思います。


【メンテナンス】
ボディとドアのボールジョイント取付部を掃除し、再利用するボールジョイントの古いグリースを拭きとっておきましょう。また、ネジ部が渋くなっているのでボールジョイントのネジ部にグリスを塗っておくことをお勧めします。








【ボールジョイントの取り付け】
ボールジョイントを先にドアダンパーに付けてしまいたくなりますが、先に付けてしまうとボールジョイントをボディやドアへねじ込めなくなりますので注意です。

最初にボールジョイントをボディとドアへ取り付けます。特にフロント側を取り付ける時にはボールジョイントや工具を落とさないように注意してください。フロントガラスに当たると割れる可能性があります。毛布などで覆っておくといいかもしれません。




また、スパナで本締めする時に気合いはまったく不要です。ボディ、ドア側のナットは点付けで溶接
されているだけですので、無理に力を駆けるとナットが共回りする可能性があります。当然、共回りしてしまうとボールジョントは外すことの取り付けることもできなくなり、ナットはピラーの中へ脱落してドアダンパーの交換どころの騒ぎではなくなります。

【ドアダンパーの取付】
ボールジョイントが取り付けられたら、ドアダンパーを取り付けます。ドアダンパーは必ず下側から取り付けます。上側から入れてしまうと下側を取付できません。ドアダンパー上側は被せタイプですので取付方向をよく見てから、下側をボールジョイントに差し込んでください。
下側を差し込み終わったら、ドアを一番上まで高く開いてから上側のボールジョイントにドアダンパー取付部を被せてください。
ドアダンパーのジョイント部にはグリスが塗布されているので塗り拡げてください。ドアダンパーが取りついたら下側の外れ止めワッシャとナットを取り付けます。これを4本分繰り返せば、あなたのAZ-1/CARAは大空へ羽ばたきます。

【断片的な情報】
ドアダンパー現品を眺めたり、ネットを徘徊してみて解ったことを列挙します。

・交換前のモノ、交換後のモノに共通で「A977」の刻印があるのでこれがカヤバの管理上の番号だと思われます。

・色々なドアダンパー関連の記事を見ると、このドアダンパーが伸びる機構にはスプリングは入っておらず、ガスの圧力で伸びているようです。よって、ドアを開けて置くとドアダンパーが長持ちする可能性が高いということになります。またドアの開閉時をゆっくり行うことでシールからガスが漏れることを防げるかもしれません。

・カヤバではガススプリングと呼ばれるカテゴリの製品だと思われます。
http://www.mekatoro.net/mechatro_parts/vol3/pdf/p06-179.html
これくらいの値段で手に入ると「食われる人」が減る可能性が高いですが、AZ-1のドアダンパーは汎用品ではないのでカタログにはないようです。支える力も段違いのように思います。


該当パーツレビューはこちら⇒(ドアダンパー)
Posted at 2011/03/25 23:52:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2010年04月24日 イイね!

タイロッドエンドブーツの交換

ホイールアライメントを調整している時に、タイロッドエンドブーツからグリースが漏れているのを発見しましたので交換しました。

4箇所のうち、右前輪のブーツから漏れていましたが、他のブーツは亀裂があり劣化しているものの破断は発生していませんでした。右前輪のブーツから漏れ出したのは、ホイールアライメント調整時に横着してタイロッドエンドをスパナで固定しなかったのが原因です。

漏れていた右前輪のグリースはすでに錆がまわって若干変色が始まっていましたので
漏れを発見したら(当たり前ですが)すぐに交換した方がいいと思います。

※以下の写真は4輪分の写真が混在していますので注意してください。


【交換手順】
ホイールナットを軽く緩めてから、クルマをジャッキアップしてホイールを外します。次に、タイロッドの長さ調整用ロックナットとフロントならタイロッドエンド(リアならトーコントロールロッド)の両方にスパナを掛けて緩めます。緩まない場合は、ロックナット側のレンチをハンマーなので叩いてみると緩むかもしれません。







そして、タイロッドエンドのキャッスルナット(溝付きのロックナット)部にコッターピン(割りピン)が入っていますので、ピンの曲がっている部分をマイナスドライバーなどで起こしてまっすぐにして、ペンチなどで引き抜きます。なお、このピンの再利用は不可です。








ピンが外れたらキャッスルナットを緩めます。キャッスルナットは完全に外さずに、ナットの上面がボルトの先端を超えない程度で止めておきます。これはナットを残すことで、タイロッドエンドが勢いのままに外れないようしています。


私は写真のようなタイロッドエンドプーラーをアストロプロダクツで購入しました(\1950-)。タイロッドエンドプーラーの爪部分をゴムブーツの下に差し込み、プーラーのボルト部を、タイロッドエンドのボルト部の頂点に垂直になるように当てて、プーラーのボルトを締め込んで行きます。プーラーのボルト先端部が、タイロッドエンドのボルトに妙な角度で当たらないように注意してください。プーラーのボルトを締め込んで行くと、ガコンという音とともにタイロッドエンドが外れます。





緩めてあったタイロッドエンドのキャッスルナットを外して、タイロッドエンドをハブキャリアから外します。タイロッドの長さ調整用ロックナットを緩めてありますので、ホイールアライメントが狂わないようにタイロッドエンドを回さないように注意してください。









おそらく一度も交換したことない個体は、ゴムブーツを留めるクリップがバネ性をもつリングで留っていると思います。これの正しい外し方が解りませんでしたので、マイナスドライバーをリングの中に入れてゴムブーツを回転させて外しましたが、最初に外したものが塑性変形してしまい、再利用できませんでした。








リングが外れれば、ブーツは簡単に外れます。グリースをできるだけ拭きとってボールジョイント部にサビなどがないことを確認します。この時、タイロッドのネジ部に錆が浮いていましたので古いグリースをネジ部やロッド本体に塗布して、ウエスでよく拭きとっておきました。おそらくカルシウム系のグリースで耐水性はあると思うのですが、もしかしたら返って錆びるかもしれません。







いよいよ、新しいブーツを取り付けますので、ブーツの中に添付されていたグリースを充填します。中央の穴に付いたグリースは、ブーツを取り付ける時にボルトに押されて外に出てしまいますのでブーツ内側の壁面に沿って全量充填します。

ブーツをタイロッドエンドに取り付けます。ブーツの裾がタイロッドエンドの溝にはまるように押し込みます。この時、ブーツ本体を押すとグリースが出てしまいますのでブーツの裾を持って押し込んでください。




うまく溝にはまったらブーツの裾に添付されているバンドを取り付けます。バンドはバネ性のないワイヤーに変更されています。なるべく形が変わらないように、ブーツの上から被せるようにしてブーツの溝に入れます。









それぞれのワイヤーの端をもってペンチなどでねじって行きます。ねじりの始まる根元がブーツに密着するくらいねじってあれば大丈夫だと思います。ねじり終わったらねじりの根元から1cmくらいを残してワイヤーを切断します。









タイロッドエンドのボルトを前後左右によく動かしてグリースが浸透するようにしてからハブキャリアへ取り付けて、キャッスルナットを締め込んで行きます。締付けトルクは300~550kg・cmです。コッターピンを通しますので、キャッスルナットの溝とタイロッドエンドのボルト部の穴が合う位置でナットの締付けを停止してください。

締め終わったらコッターピンの長い方をボルトの先端方向(短い方をナット側)にして溝を通して、両方のピンの足を曲げてください。写真の割りピンが古く見える人は疲れていると思います。



最後にタイロッドの長さ調整用ロックナットを締めて、ホイールを戻してやっと1つが完成です。
4輪ともすべて同じ構造ですので、他のブーツも同じようにして交換して完了となります。

該当パーツレビューはこちら⇒(ブーツセット)
Posted at 2010/04/24 23:23:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ
2010年03月07日 イイね!

エキゾーストマニホールドの交換


排気温度計センサーをエキゾーストマニホールドに取り付けてから、心なしかドライバーズシートの背中からの音が大きくなったような気がしていました。エンジン音の中にバリバリ言う成分が含まれているような印象です。
エキゾーストマニホールドに穴を開けてセンサーを取り付けている以上、取付に不備があれば排気漏れを起こすのは当然ということで、さっそくメンテナンスハッチを開けてエキゾーストマニホールドまでアクセス。エンジンを稼働させながらマニホールドに水を掛けてみると、刻印部分から泡が出るのを確認できました。




車検も近いということで、ソフト99の99工房マフラーパテ(耐熱温度:1000℃/硬化時間:24時間)を買ってきて、塗布する部分をワイヤブラシで錆を落とし、パーツクリーナーで表面を軽く清掃後、泡の出ていた刻印部分はもちろんのこと、その周辺のクラックらしき部分と取り付けたセンサー周りにもパテを塗布しました。







これで音質に変化はあったのですが、音量が変化した印象はなく、パテはあくまで応急処置、エキゾーストマニホールドを車載状態ではパテを塗布できる部分も限られている、そもそもクラックが入っているので他にも排気漏れが存在する可能性がある・・・とか疑い出したら切りがないので、意を決してエキゾーストマニホールドを交換することにしました。サードパーティ製のエキゾーストマニホールドも検討したのですが、熱の問題をクリアできる自信がなかったので純正品で行くことにしました。

部品の到着後、さっそくいつものウンザリ感とワクワク感の入り混じった気持ちのまま、シートを外してメンテナンスハッチを開けました。

部品名依頼品番着荷品番 単価発注数量
マニホールド,エキゾースト14111-54A50-\13,400-1
ガスケット,エキゾーストマニホールド14141-54A50-\2,000-1
ボルト,エキゾーストマニホールド14118-54A5014118-73G01\490-1
ボルト,8x2009106-08022-\540-1
スタッドボルト14118-8140014119-81402\130-2
ナット09159-08056-\80-2
ガスケット,エキゾーストマニホールド14181-54A5014181-54A51\1,050-1
ボルト,エキゾーストマニホールド14119-54A50-\790-2
ボルト,8x3509103-08118-\440-1
ガスケット,エキゾーストパイプ14182-67B00-\410-1
スタッドボルト01411-1025301411-1025A\100-2
ナット14152-69DA0-\430-2
スクリュ02142-0610302142-0610B\50-2
ガスケット,エキゾーストパイプ14182-8555014182-85551\290-1
ボルト01517-0610301550-0610B\50-6
ガスケット,8.2x14x109168-08016-\80-2
※発注したものの交換しなかった部品、今回のコンテンツとは無関係な部品も含まれています。
※品番はすべてスズキ自動車の品番です。

まずはインタークーラーに接続されているゴムパイプを2本とも外します。

余談ですが、このゴムパイプの取付時に、ゴムパイプにストレスが掛からないように取り付けた時とパイプを少しネジって取り付けた時でブーストの立ち上がりのフィーリングが変わるようです。ホースバンドの締付けだけでは漏れが発生する取付角度があるってことなんだと思います。ブーストが二段ロケットになっている人は漏れているのかもしれません。




次にターボチャージャーのアウトレットパイプのボルトとブローオフバルブへのゴムパイプを外します。私はブローオフバルブがテイクオフのプッシュンRになっていますが、純正のブローオフバルブでも同じです。









そして、エキゾーストマニホールドの上部遮熱板を外します。今回の件で取り付けた排気温度センサーもセンサー部分だけ取り外しておきます。センサーに傷が付かないようにセンサーのカプラも外して作業空間から離しておいた方がいいです。センサーのアタッチメントから異物が入らないようにガムテープなどで塞いでおきます。







エキゾーストマニホールドとターボチャージャを3本のボルトを緩めて切り離します。三角形のガスケットがあるのでこれも外しておきます。この辺りのお話は「排気温度計の取付」を参照してください。








今回の作業で知ったのですが、各パーツを外した際の開口部に紙のガムテープを貼っています。作業が1日で終わるならあまり気にする必要がないのですが、土日で終わらずに作業が翌週に持ちこしになった時、貼り付けたままで放置しておくと剥がすのに苦労します。特にこのターボチャージャの口はエキマニが邪魔をするので、異物が入らないように考慮したものが異物となって入り込む可能性がありますので注意が必要です。

また、前段の内容と矛盾しますが、仮にガムテープを使う場合には、しっかりと貼り付けましょう。インタークーラーのインレット側にガムテープを貼ったのですが、サイズが小さいのとブローバイの油分でしっかりと着いてなくてインタークーラーパイプの中に落ちてしまい、それに気付かずに組み上げた後、エンジンを掛けたらアフターファイヤーが出ました。すぐに剥がし忘れたことに気付いたのでパイプの中を覗いてみると、しっかりとそこにガムテープが入っていました。こんなヘマをするのは私以外いないとは思いますが念の為。


ここまでくれば、あとはエキゾーストマニホールドのボルトを外すだけと思っていたのですが、ターボチャージャーを外さないとエキゾーストマニホールド取付ボルト(排気ポートの2番と3番の間にあるボルト)へアクセスできません。また、この状態でエキゾーストマニホールドの下部遮熱板を外そうとするとアクチュエータのステーが邪魔をし、遮熱板を取り付けているプラスねじをナメることになるのでここは後回しにしましょう。私はナメてしまったので、ポンチを打って少しづつ回して外し、ねじは追加で発注することになりました。こういうところでセンスの無さが露呈してしまいます。クルマいじりは絶対に急がば回れですね。



ターボチャージャを外すには、冷却水のゴム配管を2本、ターボインレットパイプのゴムパイプ、タービンブレードのシャフトへオイルを供給する為のユニオンボルト、そのオイルをオイルパンに戻す為のリターンゴムパイプ、そして触媒につながる部分の4本のボルトを外します。
今回はターボチャージャをずらせればいいのでオイルリターンの配管は外しませんでした。オイルリターンの配管はホースバンドで留っていますが、遮熱の為のパイプ状カバーで覆ってありますので、遮熱カバーをずらせばホースバンドにアクセスできます。


この冷却水の配管はタイミングベルトカバーと共締めされていますが、これも外しておきます。
触媒部分にはガスケットが入っています。入っていたものは1枚でしたが、買ったものは2枚となっており、2枚が分離しないように一部に溶接で貼り付けてあるものに変更になっていました。


この状態から知恵の輪のようにしてターボチャージャをずらしましたが、触媒がかなり邪魔をします。お勧めは触媒とマフラーを切り離し、触媒が下に落ちないように木材などで当て物を当てて触媒をズラす方が結局は早いと思います。ターボチャージャを外すのに苦労して、今度は戻すのに苦労することになりますので。
この辺りはあやしい車のなかだページのなかだ号キャラ タービン交換が参考になります。




いよいよ、エキゾーストマニホールドを外しますが、下側遮熱板がプラスねじ2本で留っていますので外します。熱の影響が大きなところですので、サイズのあったドライバーを使い、ボルトに対して垂直に当てて回してください。
マニホールド本体は4箇所で留まっています。左右両側がスタッドボルトにナット、中2つがキャップボルトです。左右両側のスタッドボルト部分が、ひどい錆でどうやって外せばいいのか悩みましたが、ワイアブラシで擦ったら錆はきれいに落ちて、普通にナットを回せました。このナットは銅製です。





エキゾーストマニホールドを外しましたらエンジン側のガスケットのカスを清掃します。カムカバーから漏れたオイルなどもついでに清掃しておきましょう。










なお、今回買った純正のエキゾーストマニホールドは品番は変更されていませんでしたが、排気温度センサーを取り付けるに当たって穴を開けてみたところ、かなり肉厚が増えていました。砂型鋳造品の精度だとこんなものなんですかね。従来の1mm厚では不安だったので渡りに船でした。







新しいエキゾーストマニホールドとガスケットを付けて、逆の手順で組み上げて行けば完了です。

組み上げる時の注意点ですが、ユニオンボルト部分のオイル供給パイプのバンジョーには銅のガスケットを2枚両側から挟んで取り付けます。私は不自然に感じながらも下側のガスケットの存在に気付かずに一度組んで、クルマを動かしたところでガスケットを見つけたので、取付ようとしたところ、落としてしまって紛失しました。下側のガスケットを入れるのが意外と面倒ですので気を付けてください。たぶん、触媒の遮熱板の中に入ってしまったのだと思いますが、触媒の遮熱板のボルトがレンチに掛からないので捜索は諦めて、代替品を作って一時的に凌ぎました。銅ガスケットやユニオンボルト、ボルト取付面は取付前に必ず清掃しましょう。

冷却水のパイプを外すと少し冷却水が出てきます。組み上げ後にエア抜きが必要となりますので忘れないようにしましょう。私はスロットルボディにあるエア抜きボルトから行いました。

触媒とターボチャージャの接合面のガスケットを挟んでボルトを留めるのがそこそこ苦労しました。まずはガスケットの穴を手前のボルト穴だけに合わせてネジを通します。ガスケットを回転させて他の穴に合わせてから、ゆっくりとガスケットにボルトが引っかかってないことを確認しながらボルトを通します。無理にボルトを貫通させるとガスケットを傷つけることもありますので注意しましょう。



さて、ターボチャージャをズラしただけで作業したと書きましたが、1度目に組み上げた後にマフラーからの白煙が止まらないので、またバラすハメになりました。二度目はターボチャージャを交換するならリビルトなので、コア返却で絶対に外す必要あるということで外したついでに写真を撮りました。
ターボチャージャーはIHI製のRHB31FW/VZ25(A/R:9)となります。






およそ45,000km走行ですが、タービンホイールはだいぶ白っぽくなっています。指で触った限りではラジアル方向にもスラスト方向にもガタは感じられず、何か異物を噛みこんだ様子もありません。最初はタービンホイールのナットが六角形でないので、ここが欠けているのがダメなのかと思いましたが、ネットで画像検索するとみんなそうなっているので一安心。原因らしいことも分からないので、また組んで白煙が出たら潔く交換しようと思って組んでみたら、今度は白煙は出なくなっていましたので作業完了しました。



交換してみて、ドライバーズシート後方からのエンジン音の音量が下がったのは体感しましたが、そもそもマフラーもだいぶ音が大きくなってきているようです。今回の件でさらに後方からの音がうるさいのがわかるようになりました。

残務は外れなくなった触媒の遮熱板のナット交換と代替品となっているターボチャージャオイル配管のガスケット交換です。
Posted at 2010/03/07 21:51:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツレビュー補足 | クルマ

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「@HighMACS 今回、何が悔やまれるかと言えばこのストッパーを使ってればガラスは割れなかったはずな点。何のために作ったんだ(笑)」
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スズキ キャラ はいまく号 (スズキ キャラ)
初年度検査:1995年3月(平成7年式) 2000年8月購入 車体番号 PG6SS-1 ...

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