
やっと、待ちに待ったBRZが納車されました。
と言うのは嘘ですが、個人的に気になっていた事項の確認にスバルディーラーに行って来ました。
気になっていた事項とは、スバルやトヨタのアナウンスでは、BRZ(86)は「最適な前後重量配分を備えた超低重心パッケージングを完成した。」とあり、前後重量配分 前53:後47(2名乗車時)となっていますが、2名乗車時ってどお言う事?
1名乗車なら理解できますが、2名乗車を表記して何の意味があるのでしょうか?
2名の体重も、どの位置でシートポジションを合わせた上での数値かも分かりません。
ワタクシのように手足が短くて体重が重い人が乗ったら、60:40にはならないのか?との疑問に不安で夜も眠れなくなってしまいました。(笑)
そこで、ディーラーに展示してあった車の車検証で車両重量を確認したのでした。
車検証によりますと、
◎ BRZ (Sグレード・MT)
前軸重 | 後軸重 | 車両重量 |
690kg | 540kg | 1,230kg |
56.1% | 43.9% | 100% |
と、なってました。やはり、2名乗車としたのは、数字を誤魔化すためだったのか?
上記写真の資料によると低重心と宣伝されていたWRX STIは、ランエボやGT-Rのより重心が高いという衝撃の事実!
スバル(トヨタ)の嘘つき!!
ちなみに、マイS2000の車検証では、
◎ S2000 (初期型)
前軸重 | 後軸重 | 車両重量 |
620kg | 620kg | 1,240kg |
50% | 50% | 100% |
◇ マイS2000 実測結果
(ガソリン半分以下。スペアタイヤ/工具含まづ。無限製エキマニ+純正ハードトップ装着。)
◎ 空車時
| 左 | 右 | 計 | 重量配分 |
フロント | 303.0kg | 309.5kg | 612.5kg | 49.8% |
リ ヤ | 305.5kg | 312.5kg | 618kg | 50.2% |
合 計 | 608.5kg | 622.0kg | 1230.5kg | |
◎ 乗車時
| 左 | 右 | 計 | 重量配分 |
フロント | 308.0kg | 333.0kg | 641.0kg | 49.1% |
リ ヤ | 319.5kg | 344.5kg | 664.0kg | 50.9% |
合 計 | 627.5kg | 677.5kg | 1305.0kg | |
※運転手が重過ぎるという突っ込みはナシよ。
参考データ:CAR GRAPHIC ROAD TEST №410(1999年7月号)
◎ 空車時(満タン。スペアタイヤ/工具含む。幌オープン。)
| 左 | 右 | 計 | 重量配分 |
フロント | 299kg | 314kg | 613kg | 49.4% |
リ ヤ | 316kg | 311kg | 627kg | 50.6% |
合 計 | 615kg | 625kg | 1240kg | |
一般的に50:50と言われているマイBMWは、
◎ BMW 328i coupe(’96年式 E36型 サンルーフ付き)
前軸重 | 後軸重 | 車両重量 |
740kg | 690kg | 14,30kg |
51.7% | 48.3% | 100% |
鋳鉄ブロックの6気筒エンジンだった、前の愛車は、
◎ BMW 320i coupe(’94年式 E36型 サンルーフ付き)
前軸重 | 後軸重 | 車両重量 |
730kg | 660kg | 13,90kg |
52.5% | 47.5% | 100% |
S2000の前に乗っていたカプチーノは、
◎ カプチーノ(EA21R)
前軸重 | 後軸重 | 車両重量 |
360kg | 330kg | 6,90kg |
52.2% | 47.8% | 100% |
XaCAR 3月号に載っていたスバル技術本部・車体設計部の
賚氏のインタビュー記事によれば、『正直なハナシをすれば、前後重量配分はどれが正解なのか?よくわからないんです。 ~ それでも一応50対50に近づけましたが、あくまで低重心にすることが最優先だったんです。重心は下げれば下げるほどいい。そこは間違いないんですから。』と、あります。
ワタクシが重量配分に興味を持つきっかけは、昔AE86レビンに乗っていた時代、よくスキーに行ったのですが、ある日ワタクシの車がスリップして登れない坂道を、FFのマツダファミリアが易々と登っていたのを見た時からでした。
ポルシェGT2のようにハイパワーを二輪駆動で支えるにはリアの重さが必要でしょうが、2リッターNAくらいなら関係ないとの意見もあるかもしれませんが、雪道では簡単に限界を迎えてしまいます。
タイヤの限界を超えないところでは、重量配分はさほど重要ではないかもしれませんし、前輪を支点としてスライドするドリフトでは、トヨタの言っているように、リアが軽い方が慣性が小さいのでコントロールし易いのかもしれませんが、トラクション・ブレーキバランス・コーナリングの三要素を高次元でバランスするためには50対50の重量配分が理想だと思うのですが…。
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Posted at
2012/04/09 11:08:54