1997年1月にドラ・テク修行用のために’95年式の
カプチーノ(EA21R)を買いました。
カプチーノは2年間所有してただけでしたが、当時、茨城県の谷田部にあった日本自動車研究所(JARI)のスキッドパッドで6回修行したり、女神湖で氷上走行したり、鈴鹿サーキットも2回走ったりしました。
カプチーノはランニングコストも安くすみ、普段の街乗りでも楽しかったので、気にいっていたのですが、鈴鹿サーキットを走ってみて、衝突安全性に不安がある点と、サーキット走行初心者+純正脚+純正タイヤということもあり、遅すぎて周りの車に迷惑を掛けてしまったので、今後もサーキット走行をするのであれば、もっと安全で速いクルマの方が良いのではないか?と思うようになり、また、ターボチャージャーからオイル漏れを起こしてきた事で修理が必要になったので、買い替えを考えるようになりました。
そんな時期に発売されたのが、HONDA S2000でした。
S15 シルビアも気になってはいましたが、S2000は自然吸気で最高出力250馬力のVTECエンジンを前輪車軸より後ろに搭載するフロントミッドシップの後輪駆動車。
50対50の前後重量配分と言われているBMW 328i coupeですが、車検証による数値は
51.7:48.3で、重たいバッテリーやスペアタイヤも後輪車軸より後ろに搭載した上での値に対し、S2000の車検証による数値は
49.6:50.4で、フューエルタンクとスペアタイヤなども後輪車軸の前に配置するなど、重量物を重心近くに集中させヨー慣性モーメントを低減させています。
オープンボディよりクローズドボディの方がドラ・テク修行用のためとしては適しているとは思いましたが、
新骨格オープンボディ構造技術によるハイXボーンフレーム構造でクローズドボディ同等の重量効率で同等以上の剛性と衝突安全性が得られた
と謳っており、NAなのでカプチーノのように過給機によるトラブルがないことも、同じ最高出力のS15 シルビアより気に入った理由の一つでした。
1999年4月に発売されたS2000ですが、発売直後にディーラーで実車を見てから発注。半年以上待ちとのことでしたが、
某氏のコネのおかげで🤫、キャンセルが出た分を優先的にまわしてもらえることになり6月納車となりました。😉
納車されて慣らし段階でのファーストインプレッションは、「この車、カプチーノより遅いんじゃないの?」。
と言うのも、S2000の「
F20C」エンジンは高回転域では高出力ですが、VTECのローカム領域では大したことなく、特に高いギヤでの2,000回転以下では全く使い物にならない位、トルクがない感じ。ハイカムに切り替わった6,000回転以上では流石にパワフルで、カプチーノとは比べ物にならないですが。😄
この点では連続可変バルブタイミングコントロール機構(VTC)も加わわったi-VTECの「K20A」エンジンの方が、低回転から高回転域までスムーズにトルクが出ている感じで個人的には好ましいと思います。
F20Cの方がVTECらしくて良いと思われる方もいるでしょうが、個人的には不満だったので、
無限製エキマニを投入。中速域のトルクの谷間が若干小さくなりました。
2000年3月にはボディー補強的意味合いもあって、
純正ハードトップが発売されると直ぐに購入装着しました。
(カプチーノはハードトップを装着すると、操舵角が変わるくらい剛性が違ったので。)
初期型S2000の純正脚は、前後のコイルスプリング・レートを柔らかく、スタビライザーを硬くしているためなのか?、高速道路巡行時にアクセルに過敏に反応し過ぎて長時間運転していると疲れやすい。また、鈴鹿サーキット南コースの4コーナー等でブレーキを残していなくても
(ブレーキもアクセルも踏まない状態で)、ハンドルを切りたしただけでリアがだらしなくスライドしてしまうことがあったので、2002年に'02モデル用の 前後スプリング・ダンパー&リヤスタビライザーに、2009年には'08モデル用のスプリング・ダンパー&リヤスタビライザーに
交換しました。
S2000には1999年6月~2014年5月まで約15年乗りました。
その間、エンジンはノントラブルでしたが、ミッション,クラッチ,デフ,ドライブシャフト,リヤ・ハブベアリングなどの駆動系は
修理・交換することになりました。(デフと左ドライブシャフトは2回交換しました。)
ただし、こうした駆動系のトラブルはサーキット走行などで酷使しなければ起きないと思うので、しかたないとは思いますが、16インチ純正サイズのラジアルタイヤを履いていて、この耐久性はスポーツカーとしては疑問です。
(S2000を売り出した時のキャッチコピーは『本籍はサーキット』だったので、もう少し耐久性を煮詰めてから発売して欲しかった。ボディー剛性,ミッション,クラッチ,デフ等は年次改良である程度対策されていますが。)
S2000はFRなのに、ドライブシャフトが左右で不等長になっており、短い左側にトラブルが出やすいのは基本設計が悪いと思います。
亀裂や液漏れのため、エンジンマウント,デフマウントも交換。初期性能を維持するためにサスペンションのブッシュもアームごとASSY交換しました。
しかしながら、ボディーが遣れてしまったようで、やはり、オープンボディーで剛性を維持することの難しさを実感しました。それが、車を買い替える要因の一つでもありました。
そしてもう一つの要因は経済的な理由です。😅
当時、BMW 328i coupeとの二台体制で、どちらも13年以上経っており、自動車税が上がり、故障も多くなり、維持費が掛かるようになってきており、保険代も下がらないし、そろそろ潮時かな?と思いはじめました。
S2000を通じて、多くの友達やプロドライバーとも知り合うことができました。😊
そして、サーキットや運転教育施設・広場、氷上など、いろいろな所で修行しました。
サーキット・トレーニング
- 幸田サーキット
- スパ西浦モーターパーク
- モーターランド三河
- 美浜サーキット
- 鈴鹿サーキット 南コース
- 鈴鹿サーキット 西コース
- 鈴鹿サーキット 国際レーシングコース
- 鈴鹿ツインサーキット
- スポーツランドやまなし
- ラリーキッズ伊那
- 富士スピードウェイ レーシングコース(旧コース)
- 筑波サーキット コース2000
- 筑波サーキット コース1000
筑波サーキット にて
幸田サーキット にて
運転教育施設・広場トレーニング
- 東村山市 日産ドライビングパーク(NDP)
- 鈴鹿サーキット交通教育センター(STEC)
- 茂木 Active Safety Training Park(ASTP)
- 茨城中央サーキット
- 筑波サーキット・ジムカーナ場
- 富士スピードウェイ(FISCO)・ドリフトコース
- 富士スピードウェイ(FISCO)・P2
- 半田市 パークフェルメ半田
- 岡崎市 キョウセイドライバーランド
- 明宝スキー・駐車場
- ポートメッセなごや・駐車場
- 静岡県 小笠山総合運動公園エコパ・駐車場
明宝スキー・駐車場 にて
氷上走行
女神湖 にて
Posted at 2019/08/23 18:08:52 | |
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