今月初めの
ブログで、8月半ば頃から少しずつ実験をしていた導電性アルミテープによる静電気除去の効果を検証したところ、カーオーディオの音が少し良くなったけれども、空力的な効果は感じられなかったと、ご報告しました。
その後、昔 オーディオの音質改善グッズとして3M™の導電性銅箔テープを買ったことあったのを思い出してクローゼットの片隅を探していたら、3M™の
Scotch 導電性テープ №2245の他に寺岡製作所の銅箔テープまで出て来ました。
えっ、こんなの買ったけ? 10年以上昔のことだったのですっかり忘れていました。(笑)
念のため通電テストをしてみると、どちらの銅箔テープも表面は通電しますが、裏の接着面は3M™のは通電しましたが寺岡製作所のは(品番は分かりませんが)通電しないタイプの物でした。
そこで、この導電性銅箔テープをアルミテープに追加して貼ったら、静電気除去の効果は上がるのか試してみたくなりました。
絶縁体である樹脂に帯電した静電気は逃げ場がなくなり帯電しているわけだから、電気を通しやすい物質に触れさせれば樹脂からは静電気除去出来るはず?であるので、必ずしもアルミテープである必要はなく、電気を通しやすいことと、放電しやすい形状であれば何でも良い?はずで、マイナスのイオン化傾向を持つアルミと、より導電率が高くプラスのイオン化傾向を持つ銅との違いも気になるところです。
ただし、前に貼った3M™のアルミテープ
AL-50BTと、この
Scotch 導電性テープ №2245では粘着剤が違い、AL-50BTのはアクリル系粘着剤に導電性の金属粒子を分散させているらしく、実際にテスターでテストした結果でもAL-50BTのほうが通電し易いようでした。
まず86のヒューズボックスに11㎝に切った3M™の銅箔テープをアルミテープに追加して貼ってみました。
一瞬、カーオーディオの音が変わったかな?と思いましたが、気のせいのようにも思える。
アイのヒューズボックスにも3.5㎝に切ったものを追加して貼りました。
こちらもカーオーディオの音が少しだけ変わったようにも思えますが、初めにアルミテープを貼った時程の変化はありませんでした。
それでも、86に貼ったときよりは、変化が大きく感じました。

アルミ箔テープ+銅箔テープ
次に、アイのステアリングコラムカバーに11㎝に切った3M™の銅箔テープを2枚 前回貼ったアルミテープに追加して貼りました。
すると、明らかに変化が感じられました!(驚)
前回アルミテープを貼った時には全く変化がなっかったのに不思議です。
理由を考えてみると、帯電量に対し、アルミテープの量が少なかった?のか、もしくは、前回ステアリングコラムカバーを取り付ける際に2本のネジがしっかり締めていなかったのが前回変化がなかった原因だったのかもしれません。
変化があったのは良いのですが、軽快感が減ってしまったので、後日銅箔テープを1枚減らしました。
絶縁体である樹脂が摩擦によって帯電すると言うのは何となく理解出来るのですが、ステアリングコラムカバーに、タイヤやブレーキが摩擦や剥離を繰り返すことにより発生した静電気が伝わって帯電すると言うのは、凡人には理解できませんね。
ましてや、それにアルミテープや銅箔テープを貼っただけでフィーリングが変わるなんて!
でも事実なんですよね。確かに変わりましたから。
86にも11㎝に切った3M™の銅箔テープを1枚 前回貼ったアルミテープに追加して貼りましたが、変化が感じられませんでした。
同じようなことが、昔 S2000とBMW328iにもありました。
S2000はボトムエンドのトルクが細く、乗りづらかったので燃料パイプにマグネットチューンを施したところ、少しだけ改善されました。しかしながらBMWにもマグネットチューンをしても全く変化が感じられなかった経験かあったのです。
アイでは効果があったのに、86では効果が感じられなかった理由を考えてみると、単純に帯電量が違っていたということだと推測されます。
車が帯電しやすい理由を考えてみると、
- 空気抵抗が大きい車両。
- 高速走行が多い。
- 外装に樹脂やガラスを使用する面積が多い。
- シリカの混合比率を高く したコンパウンドを採用したタイヤを履いている。
- 走行時間が長い。
- 走行距離が多い。(10㎞も走れば、部位によっては空力に影響するくらい帯電するらしい)
- 屋根付き駐車。
- 洗車をあまりしない。
- 空気が乾燥している。
などと言ったことが考えれます。
車が空気との摩擦によって静電気が発生し帯電するとすれば、空気抵抗が大きければ摩擦圧力も大きくなり静電気が発生しやすいのではないか?。また、同じ空気抵抗の車でもスピードが上がれば上がるほど摩擦圧力も大きくなりますよね。
外板が電気を通す金属であれば、静電気はアース線を通ってバッテリーに戻るので帯電しにくいが、樹脂のような絶縁体では静電気の逃げ場がないので帯電しやすい。よって、外装に樹脂やガラスを使用する面積が多いほど帯電する量も大きい。
最近のタイヤは転がり抵抗やウェットグリップを良くするためにシリカの混合比率を高く したコンパウンドを採用するようになってきていますが、シリカはタイヤの走行摩擦によって発生した静電気を蓄電 してしまう特性があるらしいので、タイヤによっても帯電しやすさが違う。
湿気が高かったり、雨や夜露、洗車によって濡れれば、自然放電しやすくなる?ので、走っていなくても車が置かれている環境で帯電量は変わってくる。
これらの条件を自分の車に当てはめてみると、アイも86も最近は街乗りばかりで、通勤距離は片道1㎞以内、スピードを出すことがほとんど無かった。アイは空気抵抗も大きく、純正のエコタイヤを履いています。86は車庫駐車,アイは屋外駐車で、86は週に1日乗るかどうかと言う状況なので、毎日乗るアイとは違ってて当然かも知れません。
帯電しやすい状況にある車では、アース線を増やしたり、アルミテープなどによる静電気除去対策は重要なのかもしれません。
アーシングやアルミテープチューンは性能を上げるための物ではありませんが、静電気によって本来の性能を得られなくなるようなことを防止するには有効なグッズなんでしょうね。
何度もサーキット走行をしていると、たまに、気温もそれ程高くなくて、失敗なく走れたのに何故かタイムが悪いなんて経験がありますが、静電気の所為だったのかもしれませんね?(笑)
帯電しやすい状況下で乗っている方で気になった人は実験してみると面白いかも?

アルミ線チューン(笑)
アルミテープをワザワザ買うのも馬鹿らしいなら、台所にあるアルミホイルをステアリングコラムカバーに貼ってみる(アルミホイルの外周をテープですべて貼ってしまうと放電できなくなるかもしれませんが。)とか、百均で買ってきたアルミ線を吸気ダクトに巻いてみるとか。
ただし注意するのは、原理を考えれば導電性のあるものでないと効果はないと思われますので、導電性のない粘着剤を使ったアルミテープは止めた方がいいと思います。
通電するかどうかを簡単に調べる方法は、乾電池の片側の電極に貼って懐中電灯や時計,リモコンなどの電気製品が作動するかどうか調べるのが手っ取り早い方法だと思います。
あなたもトヨタ新興宗教に入信してみませんか?(笑)
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My Car | クルマ
Posted at
2016/10/29 11:31:01