先日、新型BRZを見学して、自分の86で不満だったところが多く改善されており、欲しくなっちゃいました。
元々、ドラテク修行をするために買った86ですが、8年以上経っても走行距離はやっと25,000㎞を越えたところで、ドラテク修行したのは7か月前に女神湖での氷上走行会が最後で、サーキット走行に至っては2018年11月の鈴鹿南コース以来走っておりません。😢
(2019年5月にレンタルカートで幸田CKPを走ってはいますが)
こんなことでは、無理して新型BRZ/GR86を買ったとしても、金欠で益々走らなくなるのは明白。
そんなお金があるなら、車にお金を掛けるより、自分磨きにお金を掛けた方が幸せのような気がして来ました。
そう思ってた頃、10年以上前にワタクシのみんカラブログのドラテク修行記を見て興味を持ちメッセージを下さったことが切っ掛けで知り合ったゼアスさんから嬉しいお誘いがありました。😊
それが、9月9日に鈴鹿サーキット交通教育センター(STEC)で開催されたHonda Driving School「
中級S660スキッドコントロールコース 」でした。
このプログラムは、後輪駆動の
S660 (CVT)と
VAMOS (AT)を使用し、滑りやすい路面でコントロール技術を学ぶコースで、このプログラムに参加するのは今回で5回目になりました。
ワタクシ的には、オープン・デフの後輪駆動車でのドリフトコントロール術を身につけるのが参加目的です。
(オープン・デフの車は丁寧な操作をしないとトラクションが抜けてしまうので、スムーズドライビングの練習になる。)
そして今回は何と!、企業向けの貸切りだった走行枠のキャンセル枠をゼアスさんが代わりに貸切って開催された教習会なのでした。
なので、今回の走行者数は3名で走り放題。😁
スキッドコース
今回のトレーニングも、ブレーキ・スラローム路は使わず、スキッドコースのみでの練習で、3名の参加者がS660とバモスを交互に乗り換えながら走りました。
ここのスキッドコースは摩擦係数の違う5種類の特殊なタイルを組み合わせた滑りやすい路面で、西側が一番高く、南東側が低い傾斜地になっています。傾斜があることで、同じ場所を走っても上りと下りでは難易度が変わってくるのが特徴です。
今回の午前の練習コースは、北東側の入り口から
コースイン して、(北東側の定常円)下り右コーナー→直線を下って→(南の定常円)右コーナー→(中央の定常円)左コーナー→(西北の定常円)右コーナー→西北側出口から
コースアウト と言うパターン。
ワタクシは先ずはS660を選んで走行することにしました。
S660はVSA(ABS + TCS + 横すべり抑制)スイッチを長押ししても、トラクションコントロールシステムは切れないようなので、動作検証をするための裏コマンドである整備モードにして走行開始。
走行開始時点では散水装置の水が全体に行き渡ってなく、場所によってグリップしすぎて難しい。😥
まあ、これは氷上走行の際でも、雪が乗っている所と氷がむき出しの所が混在している場合と同じで、タイヤに着いた水を乾いた路面に撒くようなつもりで走っていたら、そのうち段々路面が出来て走りやすくなりました。
午前の練習コースをS660で走って難しい🤔と感じたのは、(中央の定常円)左コーナーをドリフトを維持しながら、振り返しで次の(西北の定常円)右コーナーに進入して行くところでした。途中で路面μが高くなるのでドリフトを維持したまま(西北の定常円)右コーナー進入するのが難しかった。
(下のバモスの動画の40秒~50秒辺りを参照。)
その次に難しい🤔と感じたのは、スタートして直ぐの右コーナーから(南の定常円)右コーナーを繋ぐ直線区間での直ドリ。2回の振り返しで(南の定常円)右コーナーに進入して行くのですが、始めのうちはタイミングが掴めず上手くいかなかったのですが、慣れたら成功率も上がってきました。
そして、もっと慣れてくると、スタートからゴールまでドリフト維持したまま走れる成功率も上がってきました。☺
3台だけの走行なので待機時間もなく、ゴールからスタート地点までは徐行だけど連続周回で、休憩もしないで走り続けました。
休憩時間となり、小休止後の走行は、ワタクシはバモスに乗り換えて走行開始。
S660とバモスは同じミッドシップエンジン・リアドライブの軽自動車ですが、
S660は過給機付きのDOHCエンジンに対し、バモスはNAのSOHCで、最大トルクは1.7倍以上も違う。
S660は車高の低い2シーターなのに対し、バモスは車高が1,755㎜もある4人乗りのワンボックスで車重も150㎏近く重い。
S660はマクファーソンストラット式の4輪独立サスペンションに対し、バモスのリアサスペンションは ド・ディオン式でしかも板バネ。
S660は4輪ディスクブレーキに対し、バモスのリアブレーキはドラム式。
S660のタイヤは前輪:165/55R15,後輪:195/45R16のハイグリップタイヤ(YOKOHAMA ADVAN NEOVA® AD08R) に対し、バモスのタイヤは155/70R13サイズのローグリップタイヤ。
S660はVSA(ABS + TCS + 横すべり抑制)やハンドリング支援システム「アジャイルハンドリングアシスト」と言う電子制御付きですが、バモスにはABSさえ装備されていません。
S660はフットレスト付きでペダル配置も適切。ステアリングの外径も小さくステアリングギヤ比も小さいのでクイックでスポーティーなハンドリング。
それに対し、バモスはフットレストもない上にアクセルとブレーキペダルが中央側にオフセットされていて、ATなのにブレーキペダルがMT用と同じ?で小さいので、左足ブレーキにも適さない。ステアリングの外径が大きく且つ若干寝ていて、ロックトゥロックの回転数も大きい。
S660の方が全然楽しそう!と思われるかもしれませんが、ここのコースで遊ぶ限りでは、意外にそうでもなかったりします。😄
S660に乗り慣れた状態からバモスに乗り換えて直ぐは、アクセルの踏み過ぎとカウンターの切り遅れで何度かスピンしてしまいました。😅
S660の方がパワーもトルクもありますがタイヤがハイグリップなので、意外にバモスの方がパワースライドしやすくて、S660と同じ感覚でアクセルを踏むとスライドさせ過ぎてしまい、また、ステアリングギヤ比の違いでロックトゥロックが大きく、ステアリングホイールも大径なので、速く沢山回さないとカウンター切り遅れになり、スピンに至ります。😅
ですが、適切なタイミングでカウンターを当てられれば、バモスの方がホイールベースが長いこともあり、滑り出しもゆっくりでコントラブル。
午前の練習コースで一番難しい🤔と感じた(中央の定常円)左コーナーをドリフトを維持しながら、振り返しで次の(西北の定常円)右コーナーに進入して行くところではバモスでは難しいとは感じず、逆にS660では難しいとは思わなかった(南の定常円)右コーナーから振り返しで(中央の定常円)左コーナーに進入する所がバモスではカウンターの切り遅れになりやすくて難しい🤔と感じました。
(下のバモスの動画の30秒~40秒辺りを参照。)
まあ、それでも慣れてくれば何とかスタートからゴールまでドリフト維持したまま走れる成功率も上がってきました。☺
バモスもお昼の休憩時間がくるまで、休みなしで走り続けました。
昼食は今回も国際レーシングコース パドックエリア センターハウス内「SUZUKA-ZE」へ。
午後始めの練習コースレイアウトも午前中のコースと同じコースで走ることになりました。
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小休憩時間の後、午後・中半の練習コースは、西北側の入り口から
コースイン して、(西側の定常円)左コーナー→直線を下って→(南側の定常円)左コーナー→(中央の定常円)右コーナー→(東側の定常円)左コーナー→北東側出口から
コースアウト と言うスタンダード・パターンに変更。
こちらの方が難易度が高いです。
特に難しい🤔のは、下りの直線区間を直ドリで2回振り返しながら(南側の定常円)左コーナーに進入して行く所。ここは右フロントタイヤに荷重が集中しやすくアンダーになったり、4輪とも滑ってコース外側まではらんで右後輪タイヤがコースアウトしてスライドが止まってしまいやすい。
(下のS660の動画の5秒~20秒辺りと、一番下の三菱アイの動画の30秒~45秒辺りを参照。)
次に難しい🤔のが、(中央の定常円)右コーナーから(東側の定常円)左コーナー進入。(中央の定常円)右コーナー途中で路面μが高くなるのでスライドが止まりやすい。
(下のS660の動画の30秒~35秒辺りを参照。) なので、のその手前から勢いをつけていくと、その先がまた路面μが低くなるのでスピンしたりコースアウトしやすくなるのです。
と、偉そうなことを言ってますが、スタートからゴールまで続けて及第点をつけられる走りをいまだに一回も出来ていないのが、今のワタクシの実力です。😥
でも今回は何故か?一番難しいと思っていた直ドリからの進入より、(中央の定常円)右コーナーの方が成功率が低い。低いというより全然出来なくなっていました。何で❓、前は出来てたのに❓。
インストラクターからは無線で“手前から角度をつけ過ぎて進入すると駄目。”とのアドバイス。
そう言われても上手く修正できず、同乗走行してもらうことにしました。
さすがの先生も直ドリ区間で失敗したこともありましたが、ワタクシとは次元が違う走りで全体的にとてもスムーズで走行ラインも違いました。👏😍👍
その後、真似をしようとしましたが、ドン臭いワタクシには無理でした。😭
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小休憩の後、午後・最後の練習コースは、定常円旋回。
一般的には先ず基本となる定常円旋回をしてから、コース練習に行くというのが普通だと思うのですが。
ただ、ここの難しさはテストコースや氷上とは違い、水平ではなく傾斜していることです。
先を読んで、上り区間では多めにスロットルを開け、逆に下りやミューが低くなる区間手前ではスピードコントロールしないとスピンしたり、ラインを保てずはらんだり、一定のドリフトアングルを保てません。
特にオープン・デフの車では踏み過ぎても空回りするだけでスライドが収束して進まなくなるので、アクセルコントロールが難しいです。😅
また、ここのコースでは右回りと左回り、一人乗りと二人乗りの比較では、トラクションの掛かり方が違って感じます。これもオープン・デフと傾斜のあること、左右重量配分が影響しているのではないか?と思います。
午前10時から午後4時まで、実質4時間以上しっかり走って、さすがに疲れました。🥵😵
誘ってくれた
ゼアスさん、ありがとうございました。🙇♀️
また、次回があることを楽しみにしております。😊
出来れば、前回の貸切りで走った下の動画の練習コースレイアウトをリクエスト。
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こうしてアイとS660,バモスの走行動画を見比べてみると、あらためてアイの楽しさを実感し😂、益々86に乗らなくなるような気がして悲しいです。😅
※ 交通教育センターでは、個人情報保護の観点からレッスン中の写真📸や動画🎥の撮影、並びに撮影したものをSNSにアップロードすることを原則禁止としていますが、今回は貸切りで開催された練習会なので、許可をもらって撮影しています。