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注文してたエアクリですが、不織布の色の違いだけかと思いきや、裏に金属の補強材が追加されてます。
これ以前の純正エアクリにありましたっけ？
私の記憶には無かったような(汗)
AP2用だけですかね～。
※AP1とAP2ではエアクリの円錐形状が異なる。





社外エアクリで対策してある高負荷で負圧がかかった時の変形防止を目的としているのかも。

純正エアクリって乾式だと思ってたら、実は不織布＋オイルの湿式だったのですね(笑)
※使い捨てですが…

クリーニングしたてのK&Nと新品純正エアクリ。
試しに交換して試走してみましたが、
体感的には…微妙。
K&Nのほうが高回転域で元気が良いような(汗)
やっぱり純正は良くできてます(笑)

S2000に限らず、ホンダ車の純正エアクリボックスはよく出来ていると言われています。
では何が良いのか考えてみましょう。

[役割]

①インテークチャンバー効果
②高温吸気抑制
③吸気音制御（レゾネーター）
④整流(重要！)

[役割に対しての効果]

①街乗ではストップアンドゴーのシーンが多いですが、
　アクセルの踏み返しで、レスポンスを高める効果があります。
　ボックス内の空気がアクセルオフ時に一瞬正圧となります。
　（ボックス内の空気が圧縮された状態）
　次にアクセルを踏み込んだ時に、この吸気慣性効果を利用して素早く空気を
　送り込めます。
　ようするに、瞬間的に過給された状態ですね。
　ホンダ車のエアクリボックスは吸気慣性効果を
　利用した高度な吸気システムなのです。

②渋滞時など走行風が期待できない場合、エンジンルームの
　熱気吸入を防止し、パワーダウンの著しい吸気温補正を回避
　
※しかしノーマルボックスは、ラジエター前に吸気口を持ってくる
　ことで、高負荷環境下で敢えて吸気温補正に入れてエンジン保護をしている意図も
　あり。

③吸気音は周りの空気を振動共鳴させてしまいます。
　エアクリボックスにある出っ張りの部屋がレゾネーターです。
　こいつは「①」の効果だけでなく吸気消音にも効くのです。
　消音効果以外にも空気の振動共鳴による損失低減もあると思います。
　
　たしかに吸気音のジュゴ～！！は派手でレーシーではありますが（笑）

④ボックス下側をよく観察すると、グリルからラジエーターを通過した走行風を、下に向けて排出する役割があります。
エスは排熱を効率よく下から抜きます。
なのでボンネットに穴なくても冷却できるのです。

[まとめ]

ノーマルエアクリボックスは、ピークパワーの観点からは
抵抗となりますが、街乗りやワインディングなどアクセルのON/OFFを多用するシーンを前提として
開発設計されていることが分かります。
街乗りやワインディングでの”速さ”とはピークパワーではなく、
ピークパワーに至るまでのトルクに乗った加速＝速さ　だと思います。

それに冷却の為の整流効果もあるので、
取り外した場合、整流板などで下にガイドすることをオススメ致します。

たかがプラスチェックの黒い箱ですが、役割と効果を覚えておくと、
メーカーがコストを掛けて開発設計した、ありがた～い箱に思えてきますよ（笑）

どのクルマでもそうですが、特に純正でスポーツタイプ(キノコ型)のエアクリであるエスは吸気効率考慮によるものはよく知られています。
ゆえにこのパーツはとても重要で、
汚れていると、折角の高回転型エンジンの性能は発揮出来ません。

社外エアクリを取り付けているエスでも、汚れていると、純正新品エアクリにも劣ります(汗)
特に無限像鼻や吸気ダクトかあるエアクリは
半年も走ればかなり汚れます。

乾式不織布タイプのエアクリは、目視で黒ずんでたら即交換！
それほど汚れてなくても、外して太陽に向けて、エアクリ内部に光りか漏れてたらOK。真っ暗だったらボチボチ交換時期ですね。

コンピュータで吸気補正が入ると著しくパワーダウンします。

高いパーツ投入してもパワーダウンしていると本末転倒です。
BIGスロットル入れてても、空気吸えないのでは無意味ですから(笑)

年末大掃除前に、エアクリを点検してみてはいかがでしょう？(^^)v
案外汚れてるエス、多い気がします(笑)