うう~、涙で霞んで
文字が打てません。(涙)
すみません、今はもうそれ程でもネ~ッス。
さて何度も書いて来た747関連搭乗ブログも恐らくこれが最後になるかと。
従って、今回は(も?)自分でも書いたり読んだりするのが嫌になる程無駄に長い為、
時間がない方、イライラ気味の方は早めの離脱を検討願います。
完璧自己満足の為なので、ご容赦を。
(長々書いたお陰でブログの文字数に制限があるなんて今回初めて知った)
では早速。
兼ねてからここでも取り上げておりました、ANAのボーイング747完全退役。
これは3月31日を持って、国内線に於ける旅客便から完全にその姿を消す事となる訳で、
政府専用機、日本のフレーターであるNCA、国外のキャリアの便を除けば、
747自体を見る事すら出来なくなる事になります。
747にはいろんな思い入れがある僕にとっては、結構大きな事件でもあった訳ですね。
そんな最後の雄姿をどうしても見届けたい!と思うのはやはり自然の流れでして、
3月30日の福岡、千歳便、そしてオーラス31日の那覇便に搭乗して来ました。
今回の6レグフライトを語る上では、やはりチケット争奪物語を外す訳には行きません。
決戦の日は1月28日に遡ります・・・。
チケット発売開始時間は11時。
当初は6レグ狙いではなく、ターゲットはずばり本当の最終フライトになる
那覇行きの127便と羽田に戻る126便の2便のみ。
相当な争奪戦になるのは百も承知だったので、
開始時間と同時にまずは126便側からアクセスしてみると・・・。
ん!?、「×」 の文字しか見えないけど・・・。
え゛え゛~~!?
まさか既に満席(驚)
確か3月30日以降のチケットってこの瞬間から売り出されているはずなんですが、
この有様に全く持って驚きを隠せません。
どうしよう・・・でもどうしようもネ~ッス。
Bプランは全く頭に無かったので、暫くの間は抜け殻状態となり気を失いまっす。(涙)
後輩にビンタされ我に帰ったので、さっきの続きです。
那覇が無理なら、なるべく長い時間747に乗っていたいと言う発想から、
福岡便の予約に作戦を変更。
これもかなりの競争率の様ですが、結果は・・・何とか往復とも確保。
本当の意味での最終フライトではありませんが、まずは最低でも乗る事は出来そうです。
それでも諦め付かない那覇便、福岡便の予約完了後もちょいちょいANAのサイトを覗いていると
13時頃だったでしょうか、満席だった那覇便が空席待ち状態に突如変化。
理由は何だか分かりませんが、千載一遇のチャンス!!駄目元で申し込んでみると、
30分もしない内に「お席のご用意が出来ました」メールが送られて来て、
口を開いたまま再び気を失いました。
後輩にバックドロップされて再度眼を覚ました時には、
もう1人の悪い自分が那覇便の予約完了していた直後の事。
これで4レグ乗る権利を手中にした訳です。
でも福岡行って那覇にも行くなら千歳もでしょ?
と言う考え方が新たに芽生え、空席待ち状態に変わりつつある中、
千歳便の予約もしていた事に気付いたのには
それ程時間が掛かる事な無かった気がします。(汗)
晴れて最後の2日間、合計6レグ搭乗の手はずは整いました。
その内訳は・・・。
と言う物。
いつも以上に出張が入らない事を毎日毎日祈りつつ迎えた3月最後の週末、
747に乗れる事の楽しみと、退役となるこの日が来なければ良いのにと思う複雑な心境の中、
1レグ目の福岡便は朝も早いので、前日の内に東京へ移動して置きます。
迎えた3月30日。
天気予報がイマイチですが、まずはホテルから羽田に移動。
搭乗手続きを済ませ、横綱が土俵入りする瞬間を撮影すべく展望デッキにダッシュ。
小雨ぱらつく中でもデッキは↓こんな感じでかなりの人。
暫くすると、この2日間の主役JA8961が堂々の入場。
このJA8961は1993年5月に就航した機体で、
ここまで約21年間日本中を飛び回っていた機体であります。
1993年5月と言えば・・・僕は九州は長崎の現場で仕事をしてました。
あっ!要らない情報でしたか?こりゃまた失礼致しやした。(笑)
撮影もそこそこ、出発の時間が迫って来たので中に入ります。
搭乗口は他の便と比較しても圧倒的な人が集まり、
出発を待ちわびている様子がなかり遠くからでも確認出来る程。
皆さん相当にパワフルです。
この便では機長の撮影があった位で、特別な出発セレモニーらしい事はない模様。
出発時間も近付き、優先搭乗権を公使して早速機内へ。
やはり500人以上の人が乗り込む訳ですから、そりゃ時間も掛かる訳で、
最初の出発時点から既に遅延は決定的な状況に。
この日1日が全部終わるは、果たして何時になるんだろうか・・・等と軽く怯えながら想像。
結局約30分遅れで出発した243便、さあどんなフライトになるんでしょう、
期待は高まるばかりです。
この日は南風運用だったので、滑走路は16Lからの離陸。(9時頃)
ベルト着用サインも消灯し、退役フライト搭乗が目的の面々は、思い思いに機内の撮影を開始。
大勢の人々が機内を右往左往して行く様子を見ていると、たまたま居合わせた普通の乗客は
素直にびっくりしているんだろうな~等と考えると、ちょっと面白い。
1レグ目は↓こんな光景が見える席。
満席の便のギャレーって本当戦争、
飲み物サービス用のスープを作るのも結構大胆に行っていたのがとても印象的。
(着陸の際、余ったコーヒーやスープってそのまま捨てちゃうのね。)
こんなCAさん達の戦場を撮影しようとする人も居る訳で、
狭さも増して更に大変な状況になっていました。
中でもその戦場で格闘するCAさんにず~と話掛けている満腹太る君(※太ったおっさん)も居て
正直それはどうなの?と思わされる光景も目の当たりに。
一応定期便ですから・・・。
↓お約束でこの画像も撮って置きました。
翼のレジ番が見えるこの場所は、6レグどの便でも撮影渋滞、
僕は近くに座っていたので、隙を見て一気に勝負して置きましたが、次々に人々がやって来ます。
因みにこの便では、離陸後左側に富士の姿が見えたはずなんですが、
アナウンスもなかったので多分見えなかったんだろうな。
一体この便の中で、どれ位の人が出張や旅行としての
純粋な移動手段として使用しているんだろう?
等と考えつつ、小雨ぱらつく福岡に着陸(10時30分頃)
こんな感じのお出迎えで・・・。
見え難いけど福岡も展望デッキは凄い賑わい。
流石は横綱、何処に行っても人気者です。
時間も押し気味なので、早々に降機。
単純往復する人も多く、そのまま管理区域に居ても搭乗手続きは出来そうでしたが、
人数が多くて遅くなりそうだったので一旦外へ走ります。
デッキに行く訳でもなく、土産物をゆっくりとチェックする訳でもなく、
正に疾風の如く搭乗口へ帰還。
何故ならここではセレモニーが行われそうだったから。
左で撮影しているお方、有名人さんですよね?(笑)
こんな風景を目の当たりにすると、本当にここには再び戻って来る事はないんだなと実感します。
そしていよいよ福岡から去る時が。
盛大なお見送りをボーディングブリッジでも受け機内へ。
ドアクローズ後にも感動的な光景は続きます。
まずはプッシュバックの際に気付いた地上絵、何と乾いた地面に水を撒いて747の絵と
「THANKS JUMBO」(多分)の文字が描かれているのを発見!
これに気付いた人って少なかったかも知れないけど、僕は本当に驚いた。
と言う訳で、今回一番のサプライズに認定しまっす。
トーイングカー切り離し作業中には、747の横にいつもの横断幕と
お手製のメッセージが貼られていた、空コンテナが牽引されて来ました。
離陸に向けたタキシング中には、航空会社問わず747に手を振ったり、
深く深くお辞儀する関係者の姿を多数目撃。
更に空港周辺にも多数のギャラリーの姿、滑走路端にある野球場も凄い人出でビックリ。
昼食食べてないけど、もう暫く食事の必要がない位お腹いっぱいです。(笑)
それぞれを撮影出来なかったのが本当に残念至極。
これら全ての人達の熱い情熱と注目を真正面から受け止め250便は福岡を離陸。(12時10分頃)
翼を左右に振って答えながら747は一路羽田を目指します。
福岡有難う!!
2レグ目は↓こんな席。
ポートサイド窓側を確保出来たこの便、富士が見えれば良かったけど、
完璧雲に阻まれました。(残念)
その後、天気が段々と悪くなり、
羽田を目指す747の前縁フラップやスラット周辺からベイパ~も絶賛炸裂中
結局あの巨大な747でも結構揺れまくり、最終アプローチ中も更なる怒涛のベイパー発生する等
手に汗握る展開が継続する中、何とか無事に羽田へ帰還。(13時30分頃)
展望デッキは大雨の中であっても大勢のギャラリーの姿が。
そんな訳でまずは福岡の陣は無事終了。
定刻通りに事が進んでいたら、次の千歳への出発までは時間が空くので
ちょっとした休憩時間になるはずでしたが、そう思い通りにも行かず
出発に向け急ぎ昼食を頬張ります。
待機中には、最近はやりのお手振りも炸裂・・・。
千歳出発の時間が迫って来ました。
が、相変わらず羽田ではセレモニーらしい事はない様で、
ちょっぴり白けムードが漂う中出発し、離陸滑走路が横風制限値を超えていた影響から、
遅れに遅れた69便はやっと千歳に向け離陸。(16時頃)
3レグ目は↓こんな光景が見える席。
この便もポートサイド窓側をゲット。
でも折角の窓側も眼下には一面の雲、この上ない雲の観測日和となってしまい残念継続。
ちょっと番外編。
CAさんは↓こんな格好で搭乗しております。
1990年11月から使用された8代目の制服。
丁度747-400が就航した当時に使用していた物で、
キムタクのドラマ「GOOD LUCK!!」で黒木瞳や内山理名が着ていたやつと言うと
分かる人には分かり易いかも。
北海道の陸地が見えて来ました。所々に雪が積もって見えます。
つい数時間前に居た九州との違いに日本もまあまあ広いな等と感心しつつ
千歳に着陸です。(17時頃)
スポットイン直前にはウォータキャノンが炸裂。
千歳でも福岡同様、速攻外に出て速攻搭乗口に戻る展開。
う~む、これは次の那覇でも同じだろうな。
千歳でもセレモニーが準備されている様子。
早めに戻って来れたので、早速場所取りして始まるのを待ちまっす。
福岡と同様に北海道のANAの偉い人や、この便の機長さんの挨拶が続いて行きます。
あ゛あ゛っ~、ここでもお手振り。
最早鉄板ネタと化しちょります。
さてさて、そうこうしている内に千歳を離れる時間となって来ました。
ここでもボーディングブリッジで暖かなお見送りを受けながら機内へ移動。
暗くて見え難かったですが、大勢の人がグランドレベルで手を振っていた様です。
近くの窓からはデアイシングカーに乗務している作業員の方も高い場所で手を振っているを目撃。
千歳も熱かったッス。
18時35分頃、74便はいよいよ千歳からも最後の離陸、
本日の最終目的地である羽田を目指します。
有難う千歳!!
4レグ目は↓こんな光景が見える席。
非常ドアがある席。
足元が広いのが特徴、更に目の前にはCAさんがこちら向きで座るので、
素敵な出会いに恵まれるポテンシャルを秘めた場所でもありますが、
生憎僕にはそのポテンシャルの恩恵が今の所ありません・・・。(笑)
CAさんに素朴な疑問をぶつけてみました。
ス:「正直、今回の様なフライトにアサインされて大変な事になったぞ!とか思いませんか?」
C:「いえいえ、とても思い出深いフライトで光栄です。」
う~む、大人の回答を頂きました。
機内では近くの席に4月1日からの就職の為、上京する若者と出くわす。
結構飛行機が好きそうな彼、747で上京とは幸先良いぞ!頑張れ新社会人!!
隣の席にはANAの上級ステータスに強い憧れを抱く若者も。
結構大変なマイル修行の現実をしっかりと伝授・・・したつもり。(笑)
暗くなってからのフライトだからか、この便では機内を徘徊する人も少なかったかな。
迫り来る低気圧の影響で関東に近付くに連れ揺れが激しくなって来た、
さっきよりも凄いかも・・・。
結局19時55分頃、雨は止んだ羽田に着陸、こうして札幌の陣も無事終了です。
日本列島南から北までを1日にして縦断。
流石にちょっと疲れたかな・・・。
翌日も早いので、このまま撤収。
明けて3月31日、いよいよ本当にラストの日。
ホテルに居ても仕方ないので早めに電車で羽田に移動しまっす。
早速展望デッキに行ってみると、昨夜のままなのか、747は60番スポットで既に駐機中。
後方には、やはりこの日で退役したボンバルディアの姿も。
デッキでは最早、「場所取り弥生の陣」が開催されております。
付け入る隙も無さそうなので、早速中に入る事に。
でも中に入ったら更にビックリ。
前日までの搭乗口の白けた雰囲気が一転、
凄い数の報道陣が「場所取り弥生の陣in搭乗口」を開催中。
流石は最終レグとなる那覇便、前日までの福岡・札幌とは扱いにも違いがある様です。
どう考えても今回はセレモニーがありそうなので、
報道陣に撮影されそうにない場所でこちらも待機。
事情を理解していない一般の乗客には、ただならぬ雰囲気を感じる様で、
「うわ~報道陣が凄い!」とか「一体何があるんだ!」とか「誰か有名人でも来るんちゃうん?」とか
それぞれ囁きながら搭乗口の前を通過して行きます。(このリアクションは3空港とも同様)
丁度この頃、僕のマイル修行の師匠から連絡が。
何でも神戸にいる様で、これから126便(那覇からの747戻り便)のキャンセル待ちに挑戦する為、
那覇に行くとの事。
流石は師匠、素晴らしい行動力に感服です。
セレモニーが始まりました。
ANA社長の訓話。
等を行い、報道陣が移動し、ようやく出発準備が整った為、搭乗口側へ移動を。
この日も他のフライト同様、出発に遅れが生じていて127便は9時頃離陸。
5レグ目の席は↓こんな光景が見える席。
スターボードサイド窓側席。
実はこの場所、747搭乗に於いて何とか撮ってみたかった画を捉えるには
正に打ってつけの席だったんです。
それは離陸してから10分後位から見る事の出来る光景、
747(レジ番のある翼部)と富士のコラボ。
この日の視程は良好、羽田からも富士の姿がバッチリ拝む事が出来るコンディション、
更には前日降った雨の影響で、大気の塵も少ない感じ。
条件としては完璧に整っています。
離陸後も富士の姿がはっきりと見えていたので、期待度はMAXです。
でも~、ここでひとつ問題が・・・。
デジカメでの撮影が許される、シートベルト着用サインがなっかなか消灯しましぇん!!
福岡・札幌便のチーパーさんは
「ベルト着用サインは点いてますけど、電子機器を使ってもいいよ~。」
的なアナウンスを離陸後にしてくれていたんですが、この便ではそれがなかったんです。
まずいッス。こうしている内に富士はどんどん近付いて来ます。
その内待ちきれなかった人々の「ピッ、カシャ・カシャ」とシャッター音が響き渡り始め、(本当は違反)
う~むこれまでか!と思った矢先、「ポ~ン」と例の音色が炸裂。
でも今回のこの音色は、まるで天使が何かを奏でる音の様に聞こえた程、有難いものとなりました。
速攻デジイチの電源入れて撮影したのが↓この画像達。
間に合って良かった~。
普段機内ではコンデジでしか撮影はしないんですが、この日は最後の勝負だったので
デジイチで思い切り連写してかましてしまいました・・・。
でもベルト着用サインが消灯しなかったら機内では大ブ~イングだっただろうな。
富士を撮り終えて一息・・・と言う訳には行きません。
今度はセントレア近辺に差し掛かった際に見る事が出来る、
他機との擦れ違いや併走に目を光らせます。
航路が重なっているこの辺り、それは以外とあっさりやって来ました。
同じ西向きに飛行するオレンジライナー(ジェットスター)621便、鹿児島行きを発見。
しかも近い!!
747の速度は圧倒的で、あっと言う間にちぎって行きます。
今回持って来たレンズは短いやつばかりだったので、
この画像は早速コンデジで撮ったものですが、
デジイチの望遠で撮ったらさぞかし面白い画像になっただろうな・・・。
安定飛行に入った後、今回のこのフライトを持って引退する神田機長(PIC)の挨拶が。
パイロット人生の多くを747と共にしたお話を紹介して頂きました。
乗客ですらこれ程の思いに駆られる訳なので、飛ばしている方々にしてみれば
その思いは計り知れません。
長い間、本当にお疲れさまでした・・・。
航路上は概ね晴天で青い空が広がり続けます。
再び登場の併走機、
「スカイマークをブチ抜いてみる。」
因みに帰りの126便では、何とA380との併走も目撃された模様。
そっちの方を見たかった~。(涙)
実は離陸以降もうひとつ狙っていた画が。
それが行けるかも知れないと感じ始めたのは奄美大島上空を過ぎた頃から。
海面近くに厚過ぎず薄過ぎなくて、更にもくもくしていない平らな雲が広がり、
飛行機の上にあるはずの太陽の位置も良い感じ。
こうなると狙うは747ブロッケン。
高い所を飛んでいる内は、機体の姿もはっきりとしない訳ですが、
着陸を迎え高度が下がって来るに連れ、747の姿が雲に映って来るのが確認出来ます。
そして捉えたのが↓こんな画像。
747のシルエット、何となく分かるかと。
撮影に関しては、もうこれで思い残す事はなくなったッス。
その後も更に高度を下げ、最後の訪問地である那覇に着陸。(13時頃)
機内から様子を窺うと、ガラス越の展望フロアは勿論の事、
金網越の展望デッキも黒山の人だかり、
やはり最後に飛来地も熱い状況です。
降機。
この時点でかなり遅れ気味の為、
搭乗口ではセレモニーの準備もほとんど終了している様な状況で
相当な人混みの中、まずは先に到着している747をこよなく愛す師匠とコンタクト。
ちょっと話を伺うってみると、乗るにはちょっと難しそうな状況なんだとか・・・。
挨拶もそこそこに、ここでも一旦外に出て戻って来ると言うルーティーンワークをまずは熟して
再び興味深いお話を伺いながら2人で待っていると、
いよいよ羽田に向けて最後のセレモニーが始まりました。
藤村機長Talkingの図。
さていよいよラストフライトの出発時間が迫って来ました。
師匠はチケット争奪戦の戦場に出向き、僕は搭乗する為に列に並びます。
優先搭乗の列はどの便も長蛇の列、でも今回程この権利が有難いと感じたのは初めてだったかも。
皆さん最後の搭乗に向け、気合い入りまくり!と言った感じでしょうか。
6レグ目、126便の席はずばりアッパーデッキ。
747の象徴とも言える場所と言っても過言ではないでしょう。
予約時には抑えられなかったんですが、毎日チェックしている内、不意に登場した極上の席に
迷う事なく変更していた訳です。(アッパーデッキはどの便も倍率が超高いッス)
席に座り出発を待っていると、師匠からメッセージが。
「乗れます。」
聞けばキャンセル待ち最後の1席をゲットしたとの事。
「最後の便の最後の席、話のタネには最高ですね」とお互い大笑いました。
今回の旅、二番目のサプライズ決定に全く持って異論なし。(笑)
こんな出来事の余韻に浸りながらも、いよいよ南風運用の那覇を離陸。(13時頃)
滑走中は自衛隊の隊員も手を振っていた模様。
JALの時も含め、747に乗って何度も何度もやって来た沖縄那覇空港、
もうこの巨大機でここを訪れる事は2度とないんだな~と思うと寂しさも込み上げて来ます・・・。
有難う那覇!!
ベルト着用サイン消灯・・・と同時に大勢の人がアッパーに上がって来ます。
しかも操縦をしない機長さんがジャケットと帽子を貸して頂いての記念撮影会を行っていた事もあり
それを目当てにする方々も含め、狭い通路はさながら原宿竹下通りの様相。
「747に対して寄せ書きをお願いします!」なんてのも回って来たな。
やはりアッパーは特別な空間の様で、乗っている人達の情熱も一枚上と言う感じも受けます。
復路の便では藤村機長(PIC)の機内アナウンス。
やはり747に対する思いがヒシヒシと伝わって来る物でした。
ラストフライトも残り僅か、相変わらず賑わいを見せるアッパーデッキでは
身動きも満足に出来ない状態なので、席でウトウトしているとベルト着用サインが点灯し、
そのまま着陸態勢に入ります。
この日の羽田は北風運用、747は南方面からやって来た飛行機の為、
滑走路34Lに着陸。(15時25分頃)
チーパーさんの「747はホームタウンである羽田に着陸致しました。」と言うアナウンスを皮切りに
英語での「747はいつもあなたの心の中で一緒に居ます。」的なアナウンスを聞くと
何かちょっと堪りませんでしたね。
降機に使用する駐機場はオープンスポットとの事。
でもそのまま駐機してしまうと、第2ターミナルのデッキで到着を待つ多くの人達の前に
姿を見せず仕舞いになりゃしません?
でもでも流石にそれは想定済、第2ターミナル側へ移動後にそのまま北側から南側へ
誘導路をタキシング、
その後に駐機場側へ入り向きを変え、今度は北側へゆっくりゆ~っくりとタキシングをして
デッキで待って居た人達の前で最後のお別れ走行を披露。
座って居た席からは見えなかったですが、羽田の展望デッキも黒山の人だかりだったんでしょうね。
沖止めされている機体からCAさん達が駆け下りて来て、記念撮影をしていたのが印象に残ります。
第2ターミナル前を通過した後は、いよいよ正規の駐機場である408番スポットを目指します。
更には本当に最後のウォータキャノンを全身に浴びながら126便は無事に停止しました。
降機はタラップで。
↓この光景を見た時、何でだろう、
理由は良く分からなかったけど、一気に込み上げて来る物があって本当に泣きそうになった。
きっと最後なんだなと一番実感した瞬間だからなんだろうな・・・。
その後はグランドレベルでの撮影会、残された時間で思い思いの画像を収めます。
こんなに格好いい機体なのにな~。
もしかしたら、126便で一番ラッキーだったかも知れない師匠ともここでお別れ、
バスでターミナルに移動後、僕は直ぐに羽田を後にしたんですが、
どうも747本当の最後の場は、再び移動した第2ターミナル前だったらしく、
ニュースなんかで放映されていた皆でお手振り影像は、そちらで撮影された物みたい。
最後の最後を見届けられなかったのが誠に残念、
これが今回の旅で一番残念な出来事に見事ランクイン致しました。
(他にも結構見逃しているシーンはありそうだけど)
↓これは最後に自宅上空通過捕えたJA8961の画像、3月29日、ANA137便。
実際31日にも自宅上空を通過した訳ですが、下から捕えたと言う意味では
こいつが本当のラスト画像になります。
撮影もそこそこ、通過する様子をしっかり見届けました。
↓この画像はこれまで存在を全く知らなかった、ボーイング自身の製造番号プレート。
撮れて本当に良かった。(ちょっとブレてるけど)
こうして2日間、合計6レグのフライトは終了しました。
日本の航空会社が飛ばす747の歴史に於ける、最後の1ページにも立ち会う事が出来た訳で、
これはきっと忘れる事のない思い出になったと思います。
何回747に乗ったかは分からないけど、もう乗れないんだと思うと、
もっともっと乗って置きたかったな~と感じるし、またこんな気持ちにさせる飛行機って、
僕の中では2度と現れないと思います。
どのフライトだったか忘れましたが、あるCAさんがこんな事を言っていました。
「これでやっと747は生まれ故郷のアメリカに里帰り出来るんですよ。」
悲しい事ですけど、確かにそうですね。
長い間、本当にお疲れ様でした。
おまけ画像
まずはお約束、ボディにタッチ。
今回はカウントダウンにしてみました。(笑)
戦利品。
搭乗証明他、内容は千歳が一番充実。
ANAな747その1
ANAな747その2
ANAな747その3
最後まで読破された方、本当にお疲れ様でした。