2013年03月04日
たまにはスカイラインネタを出さないと(汗)
みなさんも知っている「我らがスカイライン」の本からのネタです。
この動画の後半に、富士スピードウェイでジャパンターボが出てきます。
久々に元気なエンジンを積んだスカイラインということもあって、富士が選ばれたのでしょうか。
撮影時には桜井氏も立ち合い、ジャパンターボの助手席にプリンス自販宣伝部の人を乗せて、久々に富士のコースを走ったそうですが、桜井氏の知っている富士はまだ30度バンクがあった頃でした。
ですから、あのストレートから急に減速しなければならない1コーナーは初めてだったそうです。
最初は「クリップが掴みにくいコーナーだなぁ」というコメントでしたが、何度となく周回しているうちに、ストレートからのブレーキングで1コーナー向かうときだけ「おかしいなぁ。う~ん、おかしいぞ~」を連発するようになったらしいのですね。
隣の宣伝部の人が「どうかしたんですか?」と訊いても、「おかしいぞ~おかしい」しか言わないのです。
この「おかしい」というのは面白おかしいではなく、「何かが良くない」って意味なのです。
走行を終えて、もういちど宣伝部の人が「どうかしましたか?」と訊いても、桜井氏は黙ったまま答えてくれなかったそうです。
これっていったい何でしょう?
恐らく、1コーナー突っ込みでのジャパンターボの挙動が良くなかったと推測されます。
富士の1コーナーって、高速度域からのブレーキングをしながらステアリングを右に切りながら下る、というものだと思うのですが(実際に走ったことないので)車体やブッシュが相当たわむのでしょう。
たぶん、インに巻き込むようなスピンしやすい挙動が出たのでしょうね。
大体、市販車はこういう高速域でブレーキングしたとき、アンダーになるようにブッシュや足回りの剛性をセッティングします。
つまりスピンしにくいように「クルマが勝手に曲がりにくくなるように」するワケです。
そうしないと「危険なクルマ」ということでメーカーの資質を問われるからですね。
大きな声で言えませんが、過去にすぐスピンする危険なクルマは他社に沢山ありましたけど(笑)
こういうセッティングは、テストドライバーが十分に走りこんでスプリングやショック、ブッシュやアライメントの仕様を決めるものですが、一般道では良かった最終仕様が、このサーキットで思わぬ弱点を見つけてしまったのでしょう。まあサーキットで、だから良しとするのもアリですが、桜井氏は残念だったのかもしれません。
その後、ちゃんと対策されたとは思いますが、最終仕様を決めるのにかなり走り込むのは、社内でもスカイラインだけだったと聞いてます。
それだけプロが走り込んで作ったノーマル車を、PKはすぐにいじって変えてしまったんですから(笑)
反省しないといけませんね~。(汗)
Posted at 2013/03/04 20:04:43 | |
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R30昔話 | 日記
2008年06月21日
昔話ファンの皆様お待たせいたしました、エピソード3です(笑)
私がプリンス系販売会社にいたころの話です。
私のいた支店は国道1号線に面しており、界隈は各社ディーラーが連なっています。その中でも軽自動車シェアNO1の某S社に、前期型2ドアRSターボのガンメタツートンに乗ってる若いメカのコがいました。
彼はいつも自分の工場裏口の横にピカピカのDRを停めていました。ここが毎日国道を走っていると適度に視線の位置にあって、遠くからでもさりげなくよく見えるところなんです。丁度サイドビューが強調されるような、なかなかいいロケーションでした。そのころ私は黒のR31に乗ってましたが、「やっぱりDRはカッコいいなぁ」と思ったものです。
他社の彼でしたが、DRの調子が悪いときとか、ややこしいクイック整備なんかは私の支店によく入庫していました。そんな彼もR32タイプMが出たとき、試乗に来てくれたんですが、あのクイックなハンドリングと足まわりに参ってしまい、めでたく?乗り換えとなったのです。しかし、DRを手放すときは相当に後悔したと、後日しみじみ語ってくれました。
彼から学んだことは「スカイラインはさりげなくでも見えるところに置いておけば、ファンは必ず見ていてくれる」ということでした。ですので、店でのスカイラインの展示やロケーションはけっこう考えて工夫しましたね。
彼はR32を何年か乗ったあと結婚してすぐ手放し、自社のRVや軽を足にしていました。そのころ私はR33後期型を売っていたのですが、国道に面する裏の展示場に4ドアと2ドアの白のR33をいい感じでオフセットして見えるように配置していました。
するとある日、彼がひょっこり店に現れ、R33の2ドアタイプMが欲しいと買いに来たのです。展示場のR33を毎日通勤で見ていた彼は、「やっぱりスカイラインだ」とたまらなくなって買いに来た、と私にいいました。(笑)
静かに停まっているときほどその存在感や雰囲気が何かを訴えてきて、それがまたたまらなくいい、というのがDRに限らずスカイライン独特の世界なのでしょう。
Posted at 2008/06/21 00:56:29 | |
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R30昔話 | 日記
2008年05月04日
DRターボが発表された当時、私はバイク少年で、クルマにスポーツ性とか動力性能はそれほど期待してませんでした。雨風しのげて音楽が聴けて、女の子とムフフができればそれで良し、としか思ってなかったのです。
街中でのシグナルGPなんかでは、やる気満々の赤黒DRターボが隣に並んでも、ローギアード気味でポートをいじった私のRZ350改は、ウイリーさえ気をつければ楽勝でした。まあ当時はDRも今ほどカリカリ仕様が居なかったというのもありましたし、素早いシフトアップが不得意なのを後で知ることになるのですけど(笑)
加速が速いと評判の、先輩が乗っていたシティターボも運転させてもらいましたが「まあクルマとしては速いかな」という程度でした。シティターボはゼロヨン14~15秒台あたり、RZは12秒に届く勢いでしたから、それほど感動もなかったのでしょう。
そんな私は学生時代、スタンドでずっとバイトしていました。ある日WAXがけで預かったお客さん(高校の先生)の白い4ドアRSターボを納車することになったのです。
店長からは「気をつけてな」と言われましたが、そんなのはいつものことです。どっかの社長のロイサルGとか、セドグロターボブロアムの納車のほうがよっぽど緊張しましたね。
信号が変わり、いつものようにローにシフトしてアクセルを何気なく「ボン」と踏みました。
「X○!!」
あの感覚は何と言ったらいいのでしょうか。自分とDRが一体の塊と化して路面をエグるようにすっ飛んでいく、そんな感じでした。
「これがRSターボか!?こんなクルマが正々堂々と売られていいのか!?」
その日からスカイライン、それもRSターボに対する見方が変わってしまいました。ゼロヨン数値とかそんなのは問題ではなく、あの暴力的な感覚に参ってしまったのです。
「世の中にはこういうクルマもあるんだ。」
その後、学業を終えて就職することになったのですが、もちろんプリンス系販売会社に志願したのはいうまでもありません。
Posted at 2008/05/04 22:10:47 | |
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R30昔話 | 日記
2008年04月17日
気を抜くと前回のブログからもう1か月も!!(汗)
きょうは30についての昔話を披露します。おっさんになると昔話しかネタがないのですよ。
あれは今から20年ほど前のとある休日、今は亡き県内の某大型レジャーランドに併設の大型書籍店に立ち寄ったときのこと。
午前中の駐車場はクルマもまばらで、私は愛車の赤黒鉄仮面2ドアターボを入口近くの枠に停めて店に入りました。小一時間ほどして外へ出てみると、私の鉄仮面の隣に4ドアシルバーのHR30が並んで停まっていたのです。
その時代といえば、スカイラインはHR31後期型が現役で、トヨタは7MGと1G-GT軍団、マツダはFC3Sのターボパワー競争の最中、我が赤黒鉄仮面は型遅れとはいえ、発進加速は依然トップクラスの動力性能と、あまり売れてなかった?希少さで、かなり目立っていました。
しかし、隣に並んだシルバーの4ドア前期型のGT、全塗装し直したと思われるピカピカの純正シルバー1色にハニカムグリル、ちょっと落とした程よい車高に14インチの引っ張りツライチ深リム、肝心のホイールは何だったか・・・思い出せないんですが、あのシルバーは今でもインパクトが残っています。
「やられた」
と思いました。一瞬でも浮気した自分を素直に認めざるを得ませんでした。
何もかもが我がDRと正反対のHR30。激シブでとてもカッコ良かったのです。
「いつか買うときはシルバー4ドアのGTにしよう。」
それは今でもまだ実現していないのですが、今後の楽しみにとってあるのですね。
見つかるかどうか・・・それが問題。
Posted at 2008/04/17 21:53:28 | |
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R30昔話 | 日記