
紀伊半島周辺で行きたい場所がいくつかあった。
予定的には紀伊半島を南下、潮岬より手前から山中にあるダムや遺構、鉄道施設を訪れ、最終的には和歌山県と淡路島の間にある旧日本軍の軍事要塞であった「友ヶ島」に上陸するという工程である。
紀伊半島の南部は高速道路が整備されておらず下道での移動を余儀なくされる。
スケジュールを組み立ててみたが日帰りは無理。
また、ガソリンスタンドの無い(あってもお盆はほとんど開店してない)場所を
長距離走るので今回は、車も軽ではなく、足の長いインプレッサを使うことにした。
もちろん、20Lガソリン携行缶も用意した。

旅の準備をしたが、あまり予算を使えないので基本、有料道路は使わない、
宿泊は車中泊、ということにした。っていつものことか(笑)

夜18:00時出発延々と下道を走り、00:00時、那智の手前の道の駅に到着。
疲れたので一旦車中泊を行うことにした。
夜間は気温が19度前後しかなく車内は快適。

≪翌日≫
朝、起床。
われながら爆睡だった・・・疲れも無い。
寝袋が無いと寒いくらいだった。持ってきておいて正解だったな。
準備運動をして作戦開始!

数時間走り、紀州鉱山跡にたどり着いた。
コンクリートの柱は選鉱所の跡らしい。

その姿はパルテノン神殿のようだ

国道311から少し細い路地に入りますが、アクセスは容易な場所にあります。
温泉水の自動販売機もあります。

隣にはトロッコの線路の跡と坑道がある
フェンスで囲ってあるので入ることはできません。

中がどうなっているか気になりますが、入ると酸欠や落盤による穴が
あったりして危険なので良い子は入らないでね。

別れを惜しみつつ紀州鉱山を後にした。
次の目的地に向かい美しい山道を延々と走る。

林道に入った。

次の目的地、殿山ダム(別名:合川ダム)にたどり着いた。

【殿山ダム】
形式 ドーム型アーチ式コンクリートダム
提高 64.5 m
堤頂長 128.7 m
堤体積 51,000 m³
このダムは発電用で、ドーム型アーチという特殊な形状の提をしております。
通常の平面で形成されたアーチダムとは違い、提が樽を割ったような球面状となっています。
ただ、肝心の提が普段は立ち入り禁止となっており、
今回の訪問ではこのアングルの写真しか撮影できませんでした。

ごついゲートです。

鉄の門という言葉がピッタリだ
迫力ありますよね。

殿山ダムを後にし、次の目的地へ出発
国道42号はなんとなく南国へ来た気分だ

以前から行って見たかった紀州鉄道西御坊駅に到着

良い雰囲気が出ています。私以外にも撮影している人が居ました。

歴史を感じさせる駅舎内

1989年の路線部分廃止までは車止めの向こうも繋がっていた

感慨に耽っていると気動車が来た

人が降りてきたので邪魔になる前に撤収

次の目標、日の岬へ出発!

日の岬は御坊からはそれほど距離は離れていません
海岸沿いの道を進みます

高台に上り到着

・・・とおもったけど、回りに人ッ気無しで、シティホテルもあったのですが
夏休みなのに誰も居ないようだ

この建物はカナダ資料館ですが、何年か前に休館となったみたいです。

資料館の裏には遊園地とかでよくあるモノレールの跡が残っていました

プラットホームは錆が酷く迂闊に乗ると危険

展示品なのか本当の消火用なのかわからなかったですが消防車もおいてありました。

天を行くモノレールのレール

腐食もすすんでいるみたいです。再利用は難しいかな。

展望台からの絶景
和歌山の方向から見る海も良いですね

風車もあるのですが、風車までのルートがわかりませんでした。
道路封鎖されてる?

日の岬を降り、加太方面へと舵を切る。
ひたすら走り暗くなってきたので近場の銭湯で疲れを流して
道の駅で2日目の宿泊を行う。

夜、明日の予定を考える。
いよいよ友が島に上陸だ。車は入れないので持って行く荷物も
厳選しなければならない。
リュックに水や雨具や懐中電灯などを詰め込んだ。経路もナビに入力

≪三日目 朝05:00時≫
おはようさん。
準備運動をしていざ出発!

みかん畑の続く道を行く

走ること2,3時間程、友が島への渡船がある加太港にたどり着いた
車は一旦、ここに置いていくことに。

友ヶ島行く人なんて奇特な方だから人も少ないだろうとおもっていましたが、
渡船のチケット屋は結構な行列。繁忙期は臨時便まで出る人気ツアーみたいです。

渋い船長と機関士が登場。私らも「ともがしま号」に乗り込んだ

出港して20分程で友ヶ島が見えてきます。
友ヶ島は明治時代に旧日本軍が建造した要塞島で現在は観光地や釣りスポット
となっていますが今でも砲台の跡などが残っています。

異世界に来た気分だ

友ヶ島桟橋に上陸。無人島とはいえ、観光地化されて設備は整っています
ただ、水道の水だけはありません。

一人で散策するのもなんなので一緒に居合わせたNIKON氏(仮名)と
行動することにした。NIKON氏は車、カメラ好きで色々と話が弾みます。

島の建物は殆どが廃墟です

もう少し絞りを開けて撮影すればよかったかもしれない

透き通るような海景色

民宿の跡?人が住んでいそうですが廃墟でした

蛇ヶ池
淡水でしょうか?

第二砲台跡にたどり着いた

レンガ造りですが、かなり分厚い壁

コンクリが砲台の基部?現役時代の写真をみてみたいです

道は大抵整備されていますが、このような獣道もあります

友ヶ島灯台

井戸も各所にありますが水は飲めません。
海水が混ざっているようです。

旧日本海軍の聴音所です。
この施設で潜水艦の音響探知などを行っていたようです。

中は荒れ放題です

崩れそうな感じ

聴音所の近くには気象レーダーも設置されていました。
これは廃墟ではなく現役の施設です。

タカノス山展望台

第三砲台跡にたどり着きました。
円形の穴は砲台のハウジングだと思われます。
友ヶ島はラピュタっぽいといわれますが確かに。
遺構という言葉がピッタリだ。
「見たまえ!」ムスカ大佐風に(笑)

素晴らしい・・・

第三砲台跡は同じような施設が続き迷路状になっています。
マッピングしておかないと何処に居るのか迷います

さっきと違う場所

また別の場所

げ、ここマジで降りるの?って場所もあります。
しかも内部は迷路状になっていて行き止まりがあったり予想と違う場所に出たり。
真っ暗なので懐中電灯は必須。
幸い、私はヘッドランプを持っていたので助かりました。

迷いまくって弾薬庫跡に出ました。

内部は防爆のためか2重壁となっているようです。
関ヶ原とかにある第二次世界大戦時の火薬庫と似た構造です。

有名な場所
友ヶ島にきたらここだけは絶対抑えておきたいポイントです。

丸窓が特徴的な発電所跡
ダムでもそうなのですが発電所の建物ってモダンなものが多いです

しかし、屋根は吹き抜け

和洋混ぜこぜな将校宿舎跡

今でも形を残している

当時は豪華な宿舎だったと思われます。

防空壕?と思われる穴を覗き込むNIKON氏

まだこれ以外にも遺構となった施設があり全部見て回りたかったのですが、
時間が足りず撤収することにした。また来よう。
帰りの船は「ラピュタ号」ストレートなネーミングです。

色々と発見や邂逅もあったりして充実した旅だった。
紀伊半島周辺はまだ行っていない観光スポットもたくさんあるので時間があれば
探訪してみたい。