
ドーバー海峡トンネル
英仏海峡トンネル
ドーバー海峡トンネルを作ったのも、
救ったのも日本製。
グレートブリテン島(イギリス)とヨーロッパ大陸(フランス)間の
ドーバー海峡(英仏海峡)の両岸を結ぶ、鉄道用海底トンネルである。
他にドーバー海峡トンネル、またはユーロトンネルと呼ばれる。
海底部の総距離では青函トンネルを抜いて世界一の37.9kmであるが、陸上部を含めた総全長は50.5km。
これはスイスのゴッタルドベーストンネル、青函トンネルに次いで世界第3位である。
主にTBM工法で造られたが、シールド工法も可能なTBMが使われ、地盤が弱い区間などでシールド工法が用いられた。
計11機(イギリス製6機、日本製4機、アメリカ製1機)のTBMが発注され、イギリス側から6機、フランス側から5機で掘り進められた。
日本製はコマツ製、川崎重工業製である。
フランス側からの掘削に参加した川崎重工業がかなりの難工事をこなした。
通常、トンネルの両端から掘り進むTBMはトンネル中央部まで来ると、自身をトンネル構造物の一部にしたり、左右に掘り進んでトンネル経路を外れそのまま埋めて投棄したりする。
TBMが各建設事業ごとのオーダーメイドで他の工事では使えないこと、地上まで運び出すよりは埋めてしまったほうが安上がりなことなどから、このような方法がとられる。
イギリス側のTBMは掘削完了後、トンネル経路より下方向に潜り込ませ投棄されたが、フランス側のロビンス/コマツ、ロビンス/川崎重工業のTBMはイギリスまで進み、地上に記念展示されたのち分解された。
1986年着工
1990年貫通
1994年ユーロスター開業
2009年12月18日
ヨーロッパを襲った寒気の影響でトンネル内のユーロスターの電気系統が故障、さらに救出に向かった車両も故障、合計6本がトンネル内でスタックするトラブルが発生。
この絶体絶命最大の窮地を救ったのが、12月13日からイギリスで運行を始めたばかりの日立製の高速列車用車両ジャベリン。
トンネル内にスタックした鉄道車両を牽引、救出しました。
その後も幾度となくヨーロッパを寒気が襲い、その度にヨーロッパの鉄道はダイヤを大きく乱しましたが、日立製車両だけがダイヤ通り運行しました。
そういえば、中央自動車道は当初、現在の大月〜河口湖ルートを延長して、南アルプス山脈をトンネルで抜けて、長野県飯田市あたりにつなげる予定だったのが、トンネル工事が無理と判断して、現在のルートである長野県岡山市経由で迂回にしたとか。
今だったら南アルプス山脈のトンネル工事が出来て、東京から名古屋までかなり直線にできそう。
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マメ知識 | 日記
Posted at
2025/05/30 20:37:27