新型ヴァンテージを試乗してきました。
新型ヴァンテージの気になる点は以下の3つです。先代の自分のヴァンテージと比較しながら、以下の3点を主眼に置いて試乗させてもらいました。
1、新型のデザインはカッコイイのか?
2、AMG製V8ツインターボはキモチイイのか?
3、運転するヨロコビはあるのか?
まずはデザインからです。初めて実物を見ましたが、先代のクラシカルでエレガントな雰囲気は消え失せ、アグレッシブなFRクーペデザインに変貌しました。全体的なシルエットは奇麗なFRプロポーションですが、随所に見られるアグレッシブに魅せるためのディテールが私には厚化粧に見えました。
特徴的なフロントフェイスはやっぱり好きになれませんし、このデュフューザーもレーシーを少し通り越して下品に感じてしまいます。新型ヴァンテージはスーパーカーを横に並べられても引けを取らないデザインを意識し過ぎたような気がします。
内装デザインは近代的に洗練されました。ここら辺はドイツ車ともイタリア車とも違うイギリス車らしい高級な雰囲気が満載です。
そしてエンジンです。AMG製V8 4.0 ツインターボは510psと69.9kgm、ヴァンテージ@バイエルソ号と比較してパワーで125馬力、トルクはなんと約30kgmの差があります。旧型が7300回転で最大出力を発揮するのに対し、新型は6000回転と明らかにトルク重視型の特性に変わっています。乗り出し2100万円也、少しOPをキバると2500万円もあっという間です(汗)
NA高回転型エンジンの先代と違い、新型のツインターボエンジンはトルク重視型のつまらんエンジンだと想像していましたが、意外やフィーリングも悪くありません。もちろん強烈なトルクでどこからでも加速します。そしてマニュアルでもなくツインクラッチでもなく、今回はトルコン8速ATを選択した新型ですが、変速スピードは激早ですし、マナーも特上クラス、シフトダウンはほんの少しタイムラグがあるように感じましたが、ブリッピングもご機嫌です。
最後にドライビングプレジャーはあるのか?結論からいうと楽しめるクルマです。あくまで一般道を少し走っただけなので想像の域を超えない面もありますが、ノーマルのままでもサーキットを走ってみたいと思わせるクルマでした。最新スポーツカーだけに安定してスポーツを楽しめるクルマに仕上がっていると思われます。街乗りマナーはもちろん最高です。ステアリングが少し軽くフィールが希薄な気がしましたが、先代と比較すると乗り味は明らかに現代のスポーツカーです。
結論として新型ヴァンテージは非常に完成度の高い高級スポーツカーになっていました。先代の販売開始は2005年だったので、13年の歳月は新型ヴァンテージに2世代分の進化をもたらしました。しかし欲しいか?と言われると・・
いらん(汗)
・・と言うのが正直な感想です。自分にとってクルマ選びの最大のポイントであるデザインが気に入らないことに加え、新型ヴァンテージを超越する運動性能や官能性能を持つ同価格帯のクルマが他にもあるからです。
先代ヴァンテージは当時のライバルに比較して運動性能では劣っていたと思われますが、デザインだけは現代のクルマにも負けない美しさがあります。クラシカルでエレガント、そして上品な妖艶さも兼ね備える先代ヴァンテージは私にとっては最高の街乗り車です。
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アストンマーティン | クルマ
Posted at
2018/10/06 15:04:38