トヨタの豊田章男社長が「トヨタの変革をさらに進めるためには、私が会長となり、新社長をサポートする形が一番良いと考え、今回の決断にいたりました」と4月1日付けで代表権のある会長に退きます。
リーマンショック直後に創業家出身者として52歳で社長に就任、13年間トヨタの指揮を執りました。リーマンショックで71年ぶりの赤字転落、2010年のリコール問題でのトヨタバッシングなど逆境からのスタートでした。
自動車メーカーの社長でここまでクルマを愛した人がいるでしょうか?自らモリゾウとしてレースにも積極参戦、トヨタをここまで愛せたのは創業家出身だからかも知れません。
新社長は執行役員の佐藤恒治氏(53歳)が大抜擢。豊田章男さんとは師弟関係の間柄らしく、長らくLEXUS部門のトップでした。新しい時代を切り開くための適正な人事なのでしょう。
豊田社長は「私はどこまでいっても車屋、だからこそトヨタの変革を進めることができた。しかし車屋を超えられない。それが私の限界でもあると思います。」と社長交代の理由を述べました。
後期高齢者になってもポストにしがみつく経営者や政治家・・全ての人がダメだとは思いませんが、自分がそのポジションにいる限り、後進が育たないことをほとんどの人が分かっていません。
トヨタと私の経営する中小企業を一緒にするつもりはありませんが、私も今年53歳、いつかは豊田章男さんのような潔い引き際を自らで選択したいものです。

Posted at 2023/01/31 06:49:56 | |
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