3Dプリンタのトラブルと対策、ノウハウ：STLデータを反転、CADツール

ダウンロードした、3Dプリンタデータで、部品が揃っていない件です。

実際、反転した片方がデータに入っていませんでしたが、反転したデータを作ればいいじゃやないの。フリーのツールで直せばいいだけ

と、気軽にはじめたものの苦戦。

こうした図形データには、メッシュデータとソリッドデータがあって、フリーのツールも、これらに対応して、モデリングツールとcadツールという素性の違うものが２つがあるようだ。
3DプリンタのデータであるSTLは、メッシュデータに分類される。したがって、autodesk 123DcadのようなCADツールでは、メッシュデータの編集ができないので、STLを反転できない。

一方、フリーソフトのwings3Dとうソフトがあるが、これは、モデル系で、STLデータの反転ができる。
反転の基準面を、データの外側に設定するために、もう一つ箱などを生成したいのだが＜上の図参照＞、wings3Dは、CAD系ではないので、できない。それならば、123Dで箱をつくって、xyzで配置して、wings3Dで反転するというストーリでやってみる。123DのSTL出力は、wings3Dで読めないので、meshlabで変換。そうとう複雑です。なかなか一つのソフトで全部できるというわけにはいきません。手順が複雑ですが、各々のツールがcadツールとモデリングツールという素性を頭に入れておけば、比較的理解し易いとおもいます。


＜図は、反転させたものと、もとになったもの。小さい箱は反転の基準＞
実際の手順は、
(1) 123Dでboxを作りstlでmirror.stlとしてexport
(2) これをmeshlabで再度stlへ（これ不要？）
(3) Xyzで、反転したい物と、このmirror. Stlを呼んで適切に配置し、１つのstlとして書き出す
(4) wings3Dで、これを呼んで、mirrorの面を指定してcreate mirrorすると反転したものが得られる.
ポイントは、wings3Dで、同一ファイルのstlに対して、mirrorができる。


解決したトラブル
(1) Stlで、一部を分離するのは？
対策：wings3dで、重ならないように配置して、範囲指定で選択して、不要なところを削除などすればよい

(2) Wing3dでstlでexportすると、座標系が狂う(stlでimportし、exportすると座標系が変になるということ）
対策：もう一度、出力すれば、座標は合う（裏返しになってしまう）

(3) 図形を回転する
対策１：123Dを使って、回転させればよい（が、絶対座標位置が不明である）
対策 2：あるいは、xyzで、回転させる（こちらの方が分かり易い）

(4) 水平を合わせたり、基準面に合わせる
対策：xyzが結構よい。他のソフトもできるのだろうが、よくわかりません。

(5) 123DのSTL出力は、wings3Dで読めない
対策1：meshlabで変換する。
対策2：あるいは、他のツールで呼んでから書き出す。

ノウハウ
 (1) 反転は、stlをdxfに変換してcadツールで行うという考えもある。しかし、stlのメッシュが細かいと、dxfにしたあとツールで扱いきれないことがある。