平泉で義経めぐり

平泉（岩手県）で義経めぐり。夏の終わりに行きました。

まずは、お決まりの中尊寺。境内には白山神社があり、能舞台がある。この能舞台は、国重要文化財で、橋掛り、楽屋などを備えた近世能舞台としては東日本唯一だそうな。
8月には薪能として公演が行われるのだが、これとは別に、雪の積もるこの舞台で撮影された「吉野静」がyoutubeに能楽協会からアップされている。「吉野静」は、吉野山に逃げる義経の時間稼ぎに、静御前が追っ手に舞を見せてたというもの。シテ（主役）は、紫の衣装（長絹）をつけて舞う[この写真は長絹ではないが]。

この白山神社には能をテーマにした絵馬や扇を売っている。その中には、「吉野静」はなかったので「羽衣」（三保の松原の天女伝説）の扇を買った。義経ゆかりの地なのに残念。


義経めぐりの次は、高館義経堂。芭蕉の「夏草や　兵共が　夢の跡」の碑もあり、衣川の古戦場も見える。



最後は金鶏山の登山口にある、義経の北の方（正妻）と娘の墓。正妻は、京姫（郷御前）だが、「北の方」と言っているところに違和感。てっきり義経は一人で平泉に逃げたと思ってたのだが、京姫を連れてきていたのか。




吉野で、義経に来るなと言われた静だが、これをどう思っていたのだろうか。
能楽「二人静」で、作者の世阿弥は、静に「ほっておいて」といわせているが、こういうことを知っていたのかもしれない。

源義経、郷御前、静御前は、メディアではよく取り上げられるが、史跡としては少ない。ところで、みなさんは、ドラえもんの静ちゃんの本名は源静香というのは知っていました？


交通だが、平泉町まで仙台駅から高速バスだと、所要時間：約1時間40分（片道1900円）。新幹線+JRだと4000円。この違いには驚きます。