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昨日、山梨県塩山の甘草屋敷で紹介した特徴的な切り妻造り＋突き上げ屋根は、塩山駅から国道４１１（青梅街道）を柳沢峠へ向かう途中の上条地区（下小田原）にまとまって現存します。というわけで、甘草屋敷のついでに、見学に行ってきました。モモとスモモも畑が一杯場所で、民家が散らばっています。と言っても、特別コースになっているわけではありません。よく見ると、補助金で修復工事中の民家が一軒ありました。このあたり編も整備されるんでしょうね。期待しています。

何とか山の一つの仕事を片付けて、先日紹介した篠田真由美の建築探偵「綺羅の柩」のモデルになった、山梨県塩山の駅前にある甘草屋敷に行ってみました。仕事が夜中までずれ込んだので早朝出発は無理。でも中央高速下りは空いていました。
（フォトギャラをご覧ください↓）

甘草屋敷は、甘草という薬草を作って幕府へ届けていたという２００年前の農家（というより庄屋の家）です。重要文化財で皇太子夫妻も訪れたところです。特徴は、屋根です。切り妻になっているんですが、蚕を２階・３階で飼うために、２段の明りとり・通風の窓が屋根（突き上げ屋根）の真ん中にあります。諏訪・埼玉・群馬も養蚕が盛んでしたけど、このタイプの屋根はここだけらしいです。小説の設定では、この突き上げ屋根を挟んで宿泊できる部屋が３階まで振り分けられているんですが、実際は、２階・３階へ行く階段は梯子だし天井も低くいので、このままでは宿泊は無理しょう。小説でも、建物だけでなく、養蚕がテーマになっています。養蚕は奥が深いですね。

甘草屋敷への入場料は\300-、駐車場代は無料。更に麦茶と葡萄を無料で頂きました。後でスモモも１つ頂きました。ガラス風鈴が沢山釣るしてあって涼しげ。甲府盆地なのでメチャ暑いかと思ってましたけど、奥座敷で、風鈴を聞きながら麦茶と葡萄とモモを食べていると涼しかったですよ。ここは良い!!

この暑さと、はじめての風景がなんとなく夏休み気分にさせてくれました。子供の時のように不思議に時間がたつのが遅く感じられます。随分車に乗って帰宅し、すぐに風呂に入って、夏休みの超ミニ旅行気分を盛り上げました。

夏に寝転がって探偵小説を読むと、ホント一瞬でも夏休みの気分になってきます。
読んでいるのは、篠田真由美の建築探偵「綺羅の柩」。当然、文庫本ですけど、１冊１０００円弱でした。ビックリ。高すぎませんか？
内容は、早大の研究室に住み着いている建築に興味を持っている探偵桜井京介が出てくるんです。
ちなみに私は建築物を見て回るのが好きです。
この建築探偵シリーズも初めのころは図などがあったんですけど、建築らしい図もなくなり、建築の描写も今一荒くなってきています。と思ったら、
建築探偵桜井京介　館を行く ／篠田真由美／著
という、調べた建築に関する蘊蓄を別冊にした本を出ているではありませんか。
日経ビジネスみたいな（ネタを何度も商品化する）商売してますね。

夏休みっぽい気分な一瞬で、実際は、仕事お持ち帰り状態なので、夏休みからは程遠いです。天気は曇りだし、道路は混んでそうだし、今一外にでたくありませんでした。もう残りは無いし、明日こそは、ドライブしたい。

塔に登る階段が螺旋二重になっていて、上りと下りが同じ階段を通らないというからくり。江戸時代に作られたものが多い。関東には、ここの他、本庄（埼玉）に現存する。弘前にもあるが、福島が有名。前から訪れたかったのだ。遠いので立ち消えになっていたが、思い切って、群馬の太田市にある日本三大さざえ堂の一つの曹源寺（県重要文化財）に行って見た。着いたのが３時過ぎいて、拝観時間は終了したが、お願いして見せて貰った。
建物の形からして異様な雰囲気があります。建物は円筒形でないので、階段も螺旋ではありませんでした。でも、三層にわたって沢山の観音様が安置してあって、見ごたえがある。どうも、公開された通路や階段からは行けない階があるようで、ちょっとミステリー（物置部屋だが）。
建物や内部も良いが、建っている場所も市の中心から少し外れて民家はあるが多きな木々もあるという絶妙なところ、いるだけで不思議とほっとしたので感激。駐車場は無料だし、トイレも整備されているし、なかなか。
この寺は別名アジサイ寺と呼ばれているが、今の季節は当然咲いていない。季節のことにまた来るかな。（近くにカタクリも群生もあるらしい）
二重螺旋は、世界的にも、結構あるらしい。イタリアの井戸（世界不思議発見で見た）、フランスの城、ハノイの塔、ヤビツ峠の花の台の展望台....
国道１７号線を使って片道３時間のドライブでした。

フォトギャラにもう少し写真を用意しました（↓をクリックしてください）