
…つづきです
共用オイルになりうる第3の選択肢とは
③ 超高粘度指数5w-30
いろいろ調べていると、40℃動粘度が40前後という非常に低粘度な5w-30があるらしい。ということは、100℃動粘度を30番の範疇に収めるとなるとかなり粘度指数が高いということになる。
この40℃粘度ならばフィットでも硬さは感じないと思うし、元々100℃動粘度9.7のセレニア0w-30が純正であるフィアット500でも問題ないのではないかと。
この手のオイルの代表格はエネオスのX PRIME 5w-30なのだが、こいつはちょっと値段が高い。そこでみつけたのが、タイトル写真のダイハツ純正アミックスエクストラ 5w-30である。
SDSによるとこいつの40℃動粘度は42.79、なんならそこいらの0w-20より低い。100℃動粘度は明らかにされてないが、仮に30番の下限に近い9.5前後としてもVIは210前後。KV100が10だったらVI230を超える、超高粘度指数である。
さらにこんな資料もある
驚くべきFMの配合量!!
このオイルはAPI規格外らしいのだが、その原因がこのFM量だとしたら…
規格に収まらないほどの有機モリブデンを配合しているということならすごいことじゃない?
良い悪いは別にして、少なくともかなりコストはかかっているだろう。
もちろん規格外とはいえ純正オイルなので標準以上の信頼性は担保しているわけで、信頼性は問題なかろう。
なんだかすごく「良い」かどうかはともかく、「面白い」オイルを見つけた気になった。
実は同じ出光製であるスズキ純正エクスターF 5w-30も同じような粘度特性を持っており、近い性状と思われるが、こちらはSN規格内。
アホほどFMが入っているという情報は無く、似て非なるモノと思われる。
ということで、ただの純正のツラして実は超高粘度指数でアホほどFMを配合した、究極の低燃費オイルを目指したトガりまくったこのアミックスエクストラが、共用オイル候補としてめっちゃ気になり始めた。
言うてもそこまで安いオイルではないが、ペールで買えば買い得感は十分ある。
ただひとつ、コイツには致命的な欠点がある。
ペール缶が鬼ダサいwww
これは無視できない。
と、いろいろ語ってきたが、実はフィアット500用のオイルはストックが2年分ほどある。
さっきまでの熱い語りはなんだったんだよw
ま、それでもまずはフィット用に先行投入する手もあるわけだし、ゆっくり考えますわ。
アレコレ考える、これが楽しいのよw
ブログ一覧
Posted at
2023/12/20 00:54:58